
作者は加藤実秋さん。
本屋さんで見つけて ワカマツカオリさんの表紙の絵とタイトルに惹かれました。

フリーライターの高原晶は 大手出版社の編集者塩谷に「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれるホストクラブがあればいいのに。」と話す。
それを聞いた塩谷が それを実現し、高原と塩谷が共同でオーナーとなり「クラブインディゴ」をオープンさせる。
なぜか高原たちはいろいろな事件に巻き込まれ、ホスト探偵団たちと事件を解決していく。
私的にはヒットした作品です。

物語の設定もおもしろいし、加藤さんの文章がとてもしゃれています。
なにより登場人物たちがみんなとても魅力的です。
特に主人公の高原晶が最高です。 30代半ば(多分)でホストクラブの成功でお金はたくさんあるのに いつもユニクロや無印良品の洋服を着て阿佐ヶ谷の安アパートに住み、若い人たちの言葉づかい、態度に少々腹をたてながらも ホスト達の良いお姉さん的存在。
そう、晶という名前ですが主人公は女性です。 ちなみに作者の加藤実秋さんも女性です。

作品の舞台がホストクラブというのもおもしろいのかも・・・
私はお酒が飲めないし、夜に出歩くのは面倒くさいから多分この先もホストクラブに行くことはないでしょうが テレビで観るホストクラブのホストさんたちって晶が語っているみたいにみんな同じ雰囲気に見えます。
「インディゴ」みたいなホストさんたちならちょっとおもしろいかも・・・

この作品がなんとテレビドラマになり現在放映中だということを知り、今日初めて観てみました。
テレビでは晶がなぜか店長、ということになっていました。
彼女は店長ではなくオーナーだから話がおもしろいのになあ、とちょっと残念に思いました。
機会があれば一度読んでみてくださいな。
