キュートなバアサンになるために

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思い出の百日紅

2018-08-29 19:50:27 | 正しいバアサンへの道
                   
 今年初めて 鉢植えの百日紅が花を咲かせてくれました。 この木には特別な思いがあります。

 我が家のお隣に大きなおうちがありました。 そこにはご高齢のご夫婦が住んでいらっしゃいました。 ご主人は穏やかでやさしい雰囲気の方、奥様はいつもにこにこと明るい方で 楽しくおしゃべりさせていただいていました。 年を取ったらこんな人になりたいな、と思わされる雰囲気の方でした。 「年を取ったらヒマになる、っていう人、いるでしょ?あれはウソよ。長く生きていろいろ経験するんだもの、やりたいことは毎年どんどん増えてくるからヒマになんてならないわよ。」と教えてくださいました。 そうなんだ!ヒマになったら本を読み返そうとか写真を整理しよう、なんて思ってたけど違うんだ、と気づきました。 やりたいことは後回しにしないでやっておこう、とも思いました。
 ふんわりとした暖かなご夫妻でしたが 体調を崩されもっと暮らしやすい場所に引っ越されてしまいました。 そしておうちも壊され新しい家が建てられ、お若い方たちが越していらっしゃいました。 それはそれで子どもたちの元気な声が聞こえてきて楽しいのですけど ゆったりした雰囲気を懐かしく思っていたら お隣との間の道路のアスファルトのすき間に小さな枝が・・・
 お隣の庭にあった百日紅の種が 道路に落ちて芽が出てきたのです。
なんだか たまらなく懐かしくなり ツレアイに頼んで道路のアスファルトから生えていたわずか10㎝くらいの小さな苗を抜いて 植木鉢に植えました。
 しかし うまく育たず一度はほぼ枯れた状態になってしまいました。 それでも木の生命力は強く ツレアイの一生懸命なお世話の甲斐もあり 元気を取り戻してくれました。
そして・・・・やっと花を咲かせてくれたのです
 すごくうれしい気持ちになりました。 そして お隣にいらしたご夫婦のことを懐かしく思い出しました。
コメント
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