
もっと早く観に行きたかった映画です。
アカデミー賞5部門受賞作品です。
3D映画が大人気の時代にあえて白黒映画でしかもサイレントです。
白黒映画はさすがに記憶にないのですが 白黒テレビは幼稚園の頃観たことのある世代なのであまり違和感なく観る事ができました

そして「サイレント」ってストーリーが分かるのかなあ?と心配していたのですが
全然問題ありませんでした。
人間っていろんなことをイメージできる生き物なんだなあ、と改めて思いました

白黒でも色が見えたし、涙が出そうになるくらいちゃんとストーリーも分かりました。
サイレント映画の大スター、ジョージ・ヴァレンティンは愛犬と共演した映画で大喝采を受け映画館を出たところで ひとりの女性とぶつかった。
彼女はペピーという名前の女優志望者だった。
エキストラとして撮影現場に現れた彼女はジョージの楽屋にお礼に行き、そこでジョージから「個性を出した方がいい。」とアドバイスを受け 口元にほくろを描き、徐々に頭角を現していった。
逆にトーキーを否定したジョージは自分でプロデュースした映画も失敗、妻にも愛想をつかされ家を追い出されてしまいどんどん落ちぶれて酒びたりの生活に・・・
しかし、そんな彼をペピーはずっと陰ながら見守り続ける。
この映画もこの前観た『ヒューゴの不思議な発明』と同じく映画を心から愛する監督の映画に対する想いが詰まった映画だと思いました。
映画会社の階段を降りて行くジョージと軽やかに上がっていくペピーがすれ違うシーン、ペピーがジョージの楽屋でひとりでジョージのタキシードを抱きしめるシーン、それになんといっても名犬アギーの大活躍などなど・・・
見どころ満載の映画でした。