馳 星周さんの愛犬 バーニーズ・マウンテン・ドッグのマージが11歳で悪性組織球症を発病し・・・
余命3か月を宣告される・・・
その余命を懸命にマージと伴に生きた赤裸々な記録を日記の形でまとめてあります
バーニーズは第一次大戦後絶滅に瀕したが熱心なブリーダーによって復活したものの
小さな遺伝子プールしか持たず、骨格・関節に先天的な障害を持つ個体が多く・・・
癌などの疾病も多い・・・平均寿命が8年といわれている犬種です
しかし一度出会ったら、愛さずにはいられなくなるという不思議な魅力を持った犬だそうです
一昨年、花ちゃんと出会ってから、犬とのかかわりを記録した本を探してて、見つけた一冊です
今回2回目を読みました・・・
最初は馳さんがマージともう1匹のバーニーズワルテル(♂2歳)のエサを人間の食事よりもいい材料で、
熱心に手作りされる場面ばかりに気持ちがひかれたけれど・・・(馬肉・羊肉・えごま油・プロセスチーズ・なまり節etc)
今回は犬と人間との関わりを深く味わいたくての再読となりました・・・
馳 星周さんて・・・全く知らなかった・・・プロレス界の人かと思っていたりしたんです
1996年「不夜城」で吉川栄治文学新人賞も受賞している小説家です
バーニーズに魅入られ忙しい生活のほとんどを愛犬に捧げ、しっかりとした信念を持った愛犬家・・・
犬を飼うということ、犬の幸せを考えること、を絶え間なく模索している
犬のボスとして犬の絶対的信頼と愛情を独占する以上・・・ボスとしていかなる場合も犬を守りぬく
それが基本
楽しい時も悲しい時も・・・健やかなると気も病める時も・・・
まるで伴侶のように・・・愛し・・・愛される・・・
そう~~この「走ろうぜ、マージ」は馳さんとマージの大恋愛物語なのでありました
愛する犬との別れはつらいけれど・・・精一杯出来ることをしたという結果が満足に繋がる・・・
精一杯をしてあげられた人は満足感も得られましょう~~が・・・
精一杯の事をしてあげられなかった後悔を持つ人の方が多いはず・・・
しかしこの本を読んで目から鱗を落としてもらいたい
天国に召された愛すべき者たちは「虹の橋」でボスの来るのを待っていてくれるのだということを・・・
唯一無二の存在として伴に生きた日々を決して忘れず・・・待っていてくれるのだということを・・・
ありがとう~~馳さ~~ん