十数年前のあの日、手術室で何があったのか? そして今日、手術室で何が起こるのか? 心の限界に挑む医学サスペンス。
笑顔で手術室に入った父は、冷たい骸となって戻って来た。誰も予想していなかった、術中死。さっきまで、あんなに元気だったのに――。それをきっかけに心臓外科医を目指した夕紀は、実は誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。その目的を果たすべき日に、手術室を前代未聞の危機が襲う!
図書館で偶然手にした東野作品でした・・・
医療関係なので、東野さんにしては珍しいな~~と思いながら読み始めました~~
東野さんの人間性が大きく表れているようなきらりと光る作品でした
美しい・正しい・ごまかさない・誠実・練られた構成・・・
本当に東野さんは才気にあふれたまっすぐな方なのでしょうね・・・
人間が生まれたときから背負っている使命は一人一人にあるはず・・・魂とは?・・・と絶えず問いかけていきます
誰かに認めてもらいたいという野心や有名になりたいという人間の業から起きる事件は多いです
しかし、認められなくても自分のできる限りの力を出し切る努力を一人で続けていく
人間としての崇高さを求められる=医学=医療ミスなんてありえないという内容でした
登場人物にはそれほど執着しませんでしたが、最後に穣治が魂を取り戻せてよかった・・・
春菜も「もういいよ・・・」って言ってくれているはずです+o。。o+゜☆゜+o。。o+
確かに東野さんにしては珍しい医療モノなのですが医療モノでも凄いな~と感心しっぱなしでした(^^)
これは「いいなぁぁぁ」という読後感が得られました(o´・ω-)b ネッ♪
いろいろとトリックも凝っていたし・・・
人間として生きる意味を考えさせられました~~
文句なくベスト5に入りますね(○ ̄∀ ̄)ノぁぃ
「冷たい骸となって―――」のくだりで、恐ろしくなってしまいました。
全身麻酔だから、何がどうなっているか自分じゃ分からないし、
分からないまま医療ミスで殺される可能性もあるわけですしね。
しかし、玉茶丸さんが度々推される東野さんの作品、
いずれ読んでみたいと思っています。
でも、この作品ではそんなに細かくは医療面には踏み込んでいないのですよ(○ ̄∀ ̄)ノぁぃ
その点、海堂尊さんの作品(ジェネラルルージュの凱旋)などは細かく描写しているらしく・・・
リアルでドキドキするみたいですが・・・
東野さん、是非読んでみてください(o^―^o)ニコ