私は52歳になるが、子どもの頃、南国土佐の高知ではあまりそばを食べなかったと思う。
二期作といって、温暖な気候に恵まれ同じ年に同じ田んぼで二回稲作が出来ていて、東北のように粟やヒエで米を補うということをしなくてもよい土地柄で、麺と言えば宴会料理の皿鉢(さわち)に出てくる素麺くらいだったと思う。
だから手打ちのそば屋など見たこともなかった。が、最近本格的なそば屋が出来てきて、その度に珍しく思って食べにいく。
今日も新しい店に行ってみて、「わさびはつけ汁ではなくそばに直接」と雑誌で見かけたのを思い出して、やってみた。
気のせいかもしれないが、そのようにしたら、そばの味、わさびの辛さと風味、それからつけ汁の滋味、という順に味わえたような、気がした。
気がした。
二期作といって、温暖な気候に恵まれ同じ年に同じ田んぼで二回稲作が出来ていて、東北のように粟やヒエで米を補うということをしなくてもよい土地柄で、麺と言えば宴会料理の皿鉢(さわち)に出てくる素麺くらいだったと思う。
だから手打ちのそば屋など見たこともなかった。が、最近本格的なそば屋が出来てきて、その度に珍しく思って食べにいく。
今日も新しい店に行ってみて、「わさびはつけ汁ではなくそばに直接」と雑誌で見かけたのを思い出して、やってみた。
気のせいかもしれないが、そのようにしたら、そばの味、わさびの辛さと風味、それからつけ汁の滋味、という順に味わえたような、気がした。
気がした。