よれよれ日記

谷晃うろうろ雑記

道端、紅葉、歩きながら。

2008年11月16日 | Weblog



仕事場の行き帰り、車だと見過ごすが、自転車や徒歩だと目がとまる。

街路樹、あるいは道端の草花だとて、しっかし色に染まっている。

見るだけのこちらは、よくて季節感、という程度だが、
草木の当事者は、生きる死ぬる、の必死で色を変えているのかもしれない。

思わず、歩道の隅を、よけて通ったことである。


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秋の遠足、安芸の国へ

2008年11月11日 | Weblog


級友が広島に遊びに行くというので同道した。

朝、広島駅北口で広島在の級友の車に乗り、呉市に向かう。

大和ミュージアムを見学。戦艦大和だけでなく明治以降の「海軍工廠記念館」「呉造船博物館」とでも言うべきもの。

北九州の石炭と鉄がここで軍艦になり、太平洋全域で昭和20年にはそのほとんどが沈んでしまった。

戦争がなければ、技術の集中集積、産業の連関もこれほどには起こらなかったかもしれない。しかし一度はそれがすべて海の藻屑になった。おごる平家は久しからず、か。

江田島の「海軍兵学校」跡も見学した。教育資料館でみた藤田嗣治の戦争画が印象に残った。 複葉機が敵の飛行場に強行着陸して後部座席から機銃掃射をしている図柄だか、機体の色がなまめかしく美しい。 ここでしか観られないのかもしれない。

特攻隊員のおびただしい名前を刻んだ大きな大きな陶板があった。
終戦時の太平洋全域の配置図。船も人も散ってしまった。

国のために死んだ人。 私は何のために生きているのだろう。 国のためではないが、自分のためでもないような、はて何のために。

フェリーで宇品港に渡り、一泊。


翌日は宮島の厳島神社へ。

大変な人出に驚いた。 初めて干潮に出会い、他の人たちは干上がった浜を大鳥居まで歩いて渡っていた。

社殿を拝観後、水族館まで足を伸ばした。

帰り足を急いでフェリー乗り場まで歩いていて、私の斜め前を歩いていた体格のよい年長男性が、体が傾いたかと思うとそのまま肩から手もつかず昏倒してしまった。

連れの人物は、どうしたとゆすろうとするが、そばから「頭を動かさないほうがいい」「救急車、救急車!」など声が飛ぶ。

男性は、半眼で反応もない。

地元の人たちが集まり取り囲むが、ここはフェリーでないと救急車も渡れない。

さっきまで同じように世界遺産を見て、同じ道を歩いていた人が。

二日間、たくさんのことを見聞きした。
そのどれもこれも、私が見ようが見まいが現にそこにあるのだが。
誘ってくれた級友たちに感謝。

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