よれよれ日記

谷晃うろうろ雑記

雨の日曜日、雨の雲の上。

2006年11月27日 | Weblog
雨の日曜日、思いのほかの雨脚で、草テニスの予定がキャンセルになった。

午前中、冊子「関学高知2006」の校正資料を、支部長さんと待ち合わせをして高知県立美術館喫茶室で受け取った。

美術館では「りぶらあと」という美術本を中心にしたイベントをしていた。
http://www.kochi-bunkazaidan.or.jp/~museum/events2006/livreartofficial.html

フリーマーケットのひとコマで、「雲のうえ」という北九州市の地域情報誌をもらった。

創刊号の特集は「角打ち」。酒店の店頭で「量り売り」の酒を飲むこと、を言う。
わが町ではあまり目にしなくなったが、北九州市ではしっかり定着しているらしい。
大人の絵本のような装丁の冊子の中に、中年の夢のような人々の談笑が聞こえてくるようで、最近息苦しい思いをしていたのがページをめくるだけで、腹の底まで息を吸って吐けるような気がした。

九州には息子が二人いるので、そのうち背伸びして足を伸ばしてみよう。

とてもいい気持ちになって、夕方陽の高いうちから飲み始め、夕食に何を食べたのかも覚えていない。とてもいい日曜日だった。

関学高知
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Club/2469/

なぜか、Krashjapan、も。
http://www.krashjapan.com/

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旧暦九月十六日宵

2006年11月15日 | Weblog
十六夜の月の下を、岡山18時52分発の南風号が宇多津丸亀を過ぎて南進し始めると、まんまるい月が車窓の高いところに上っていて、雲も星もない月だけの空を見上げました。

 この週相次いで、90歳の老女と47歳の従姉妹の骨を骨壷に収めました。

 老女は妻や私の子どもたちが大変世話になった家族同然の人で、老衰で穏やかに臨終を迎えました。お顔は安らかで化粧のりも美しく、お気に入りの萌黄色の着物を着せてもらいました。お骨は、驚くほど少なく晩年大腿骨を骨折したときのボルトだけ形がはっきりしていました。

 東京に居た従姉妹は、今年2月白血病であることがわかり、ドナーの適合者もたくさんあり本人も家族も退院できるものと信じて身内にも知らせないまま、体調が戻らず肺炎をおこし亡くなりました。髪の毛がなくなり、子どもの頃の丸顔にもどり闘病中の帽子をかぶった様子は懐かしいお地蔵さんのようでした。骨はまだしっかりしていていずれも形が明確で、「のどぼとけ」は「仏さんが座禅を組んだ」形のものが残っていました。一人子同士が結婚して、出来た一人子はまだ13歳。

 90年の往生と47年の生涯、比べてみてもせんないことかもしれません。

 女(ひと)二人 十六夜の月に 上りたる

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