今年のお正月はぽんぽんが帰国してからやり直し、というおばあちゃんが言う。
そのせいというわけでもないが、大掃除もなんとなく気合いが入らない。それでもとりあえず、恒例の煮物リレーは行うこととなった(これもぽんぽんが帰ってくる日にもう一度行う予定)。
三が日の間におせちに添える煮物は、大根、豆腐、里芋、人参、椎茸、こんにゃく。
これを一品ずつ順番に煮る。
今年は用意しておいた大根を切ったら中が青かったというアクシデントにいきなり見舞われ、第一陣の大根のスタートが遅れたため、完成が危ぶまれたが、無事夕方までに全品煮上った。最後のこんにゃくに、全ての野菜のエキスが詰まった煮汁を煮詰めてからませるのがコツである。
お節は、もう二十年以上、母が長年代理店をしている化粧品会社が販売しているものを購入している。
会社は、体にいいものを徹底的にこだわって、美味しい日本の食文化を残す、という使命感に燃えてこのお節を作っているのだそうだが、これのせいで、我が家のお節文化が途絶えたことを、私は今でも少し恨んでいる。
そのお節セットの中から、ぽんぽんが食べたがらないであろう珍味系だけお皿に出して、母と一緒に紅白を見た。
「煮物が、なんて美味しいんでしょう」
「今年はうまくできたねえ」
と制作者二人で自画自賛。
(あ、里芋を鉄鍋で似たのは失敗だった。黒くなってしまった。来年の私、やらないようにね)
86歳の母は、当たり前のように、まずビール、次にお酒と進めながら、数の子やらアワビやらいくらやらを美味しそうに食べている。流石に日本酒の量は減ったけど、それでも元気に一緒に年を越せて、こんなに嬉しいことはない。
午前0時3分前に、マルタにいるぽんぽんから電話がかかってきた。
「日本人なので、やはり日本時間で新年をお祝いしようかと」
電話越しにまずはおばあちゃんと新年のごあいさつ、そして私と。
電話を切って、母と私が改めて、
「おめでとうございます」
「今年もよろしくね」
「こちらこそ」
そして、仏壇の父に。
今年も良い年になりますように。
そのせいというわけでもないが、大掃除もなんとなく気合いが入らない。それでもとりあえず、恒例の煮物リレーは行うこととなった(これもぽんぽんが帰ってくる日にもう一度行う予定)。
三が日の間におせちに添える煮物は、大根、豆腐、里芋、人参、椎茸、こんにゃく。
これを一品ずつ順番に煮る。
今年は用意しておいた大根を切ったら中が青かったというアクシデントにいきなり見舞われ、第一陣の大根のスタートが遅れたため、完成が危ぶまれたが、無事夕方までに全品煮上った。最後のこんにゃくに、全ての野菜のエキスが詰まった煮汁を煮詰めてからませるのがコツである。
お節は、もう二十年以上、母が長年代理店をしている化粧品会社が販売しているものを購入している。
会社は、体にいいものを徹底的にこだわって、美味しい日本の食文化を残す、という使命感に燃えてこのお節を作っているのだそうだが、これのせいで、我が家のお節文化が途絶えたことを、私は今でも少し恨んでいる。
そのお節セットの中から、ぽんぽんが食べたがらないであろう珍味系だけお皿に出して、母と一緒に紅白を見た。
「煮物が、なんて美味しいんでしょう」
「今年はうまくできたねえ」
と制作者二人で自画自賛。
(あ、里芋を鉄鍋で似たのは失敗だった。黒くなってしまった。来年の私、やらないようにね)
86歳の母は、当たり前のように、まずビール、次にお酒と進めながら、数の子やらアワビやらいくらやらを美味しそうに食べている。流石に日本酒の量は減ったけど、それでも元気に一緒に年を越せて、こんなに嬉しいことはない。
午前0時3分前に、マルタにいるぽんぽんから電話がかかってきた。
「日本人なので、やはり日本時間で新年をお祝いしようかと」
電話越しにまずはおばあちゃんと新年のごあいさつ、そして私と。
電話を切って、母と私が改めて、
「おめでとうございます」
「今年もよろしくね」
「こちらこそ」
そして、仏壇の父に。
今年も良い年になりますように。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます