お好きなだけどうぞ

編み物好きなママ友と、新しく駅前にできたカフェでお茶をした。

「家に毛糸が余ってたから、編んじゃった」

と、見事なセーターを写真で見せてもらって、一本の糸がこうなるのかとしみじみと感心する。

この人は魔法使いに違いない。

 

魔法使いがニコニコ笑っていうことには、

「編み物楽しくてさあ、仕事の帰りに疲れてても、『今日あれ編もうかな！』とか思うとワクワクしちゃうんだよね」で、突然真顔になって、「え、これって中毒かな？」

「……」

 

いいんじゃない、そんな無害で生産性のある薬物なら、好きなだけラリッてください。