前回のリオ五輪の開会式は午前中で、私はテレビの下の書類入れの整理をしながら、ぽんぽん(そのころ中3)はスケッチブックを抱えて各国選手の衣装をスケッチしながら、ああだこうだ言いながら見ていたのを思い出す。
閉会式では安倍マリオや金糸の格の高い訪問着の小池都知事が登場し、当時84才だった母が、
「東京五輪は、見られるかしらねえ」
などというので、
「そうかあ、まだ4年も先なんだなあ」
なんて思っていたら、あっという間に、しかも5年経ってしまった。
ありがたいことに母は、元気で五輪を見ることができた。
ぽんぽんは浪人生になった。
世界はコロナウイルスに席巻された。
私の興味はもっぱら開会式と閉会式なんだけど、
(競技の方は、ひたすら、すげーな、と思った。選手もすごいが、これだけの大混乱で、中止になったとかいう競技がなかったって、
日本の企画力どんだけすごいんだと思った)
椎名林檎ちゃんと、野村萬斎さんが外れたあたりから、ほぼ興味がなくなっていた。
女性蔑視発言や、いじめや、歴史認識の甘さなんかの失言、失態という、なんだか人間としての成熟度が足りないなあと思わされるゴタゴタで、直前までスタッフが入れ替わって、もうこうなったら、途中で中継が止まるとか、音楽がかからないとか、ライトがつかないとか、聖火がつかないとか、そういうことがなければもう、御の字だと思っていた。
(学生時代舞台に多少なりとも関わっていたので、そういうのが一番怖い)
以前、漫画を借りに行ったレンタルショップの店内に、かっこいいオーケストラのbgmがかかっていた。
「え、なんだろうこの曲、格好いい。なんか元気でる」
と聞き耳を立てていたら、
チャチャチャ、チャ、チャ、チャーーーーーン!♪
「ドラゴンクエストかい!」
で、今回の開会式でも、選手入場で、
「ドラゴンクエストかい!」
と叫んだのだが。
いや、私はゲームも漫画もアニメも日本の文化として認めてるし、愛している(ゲームはやらないんだけどね、時間ないから)。
ドラクエは名曲だと思う。
チョイスもいいと思う。
だけど、やっぱり、世界に向けて、
「これが日本です」
と発信する舞台で、マリオでドラクエなあたりと、日本人の大人たちの成熟度が足りないというあたりが、なんとなくリンクしていて、
「これは、これから日本は大変だなあ」
と思わされた。
で、我が身を振り返って、やっぱり自分に一番足りないのは、大人(を通り越して初老)の自覚だなと、あたらめて思ったりした。
で、個人的には開会式は全部ピクトグラムに持っていかれた印象だったのだが、
(木遣はねえ、人数が増やせたらもっと凄かっただろうになあ。
海老蔵の暫は、あれ、何やってたんだろう。なんでジャズなんだろう。海老蔵のせいではないが……)
閉会式で、星めぐりの歌が出てきたときには、なんだか泣きそうになった。
で、人が感動している横で、ぽんぽんが、
「なんか、NHKっぽいな」
と呟いた。
そうね、あの良い子たちの演技は、確かにEテレ仕様だよな。
「でも、あのおばさんすごいな」
それは、天下の大竹しのぶです……。
でもなんか盆踊りといい、星めぐりの歌といい、すごく普段着だったな。
退屈だったという評価が多かったみたいだけど、確かにそうかも。
もし萬斎さんが残ってたら、こんなステージが見られたのだろうか。
個人的には、こういうのを期待してたな。
おめでたい三番叟とかは、このコロナ禍の時期にぴったりだと思うけどなあ。
屋外ステージと能は相性がいいしね(妄想中)。
もう東京五輪を見るチャンスはなさそうね。
閉会式では安倍マリオや金糸の格の高い訪問着の小池都知事が登場し、当時84才だった母が、
「東京五輪は、見られるかしらねえ」
などというので、
「そうかあ、まだ4年も先なんだなあ」
なんて思っていたら、あっという間に、しかも5年経ってしまった。
ありがたいことに母は、元気で五輪を見ることができた。
ぽんぽんは浪人生になった。
世界はコロナウイルスに席巻された。
私の興味はもっぱら開会式と閉会式なんだけど、
(競技の方は、ひたすら、すげーな、と思った。選手もすごいが、これだけの大混乱で、中止になったとかいう競技がなかったって、
日本の企画力どんだけすごいんだと思った)
椎名林檎ちゃんと、野村萬斎さんが外れたあたりから、ほぼ興味がなくなっていた。
女性蔑視発言や、いじめや、歴史認識の甘さなんかの失言、失態という、なんだか人間としての成熟度が足りないなあと思わされるゴタゴタで、直前までスタッフが入れ替わって、もうこうなったら、途中で中継が止まるとか、音楽がかからないとか、ライトがつかないとか、聖火がつかないとか、そういうことがなければもう、御の字だと思っていた。
(学生時代舞台に多少なりとも関わっていたので、そういうのが一番怖い)
以前、漫画を借りに行ったレンタルショップの店内に、かっこいいオーケストラのbgmがかかっていた。
「え、なんだろうこの曲、格好いい。なんか元気でる」
と聞き耳を立てていたら、
チャチャチャ、チャ、チャ、チャーーーーーン!♪
「ドラゴンクエストかい!」
で、今回の開会式でも、選手入場で、
「ドラゴンクエストかい!」
と叫んだのだが。
いや、私はゲームも漫画もアニメも日本の文化として認めてるし、愛している(ゲームはやらないんだけどね、時間ないから)。
ドラクエは名曲だと思う。
チョイスもいいと思う。
だけど、やっぱり、世界に向けて、
「これが日本です」
と発信する舞台で、マリオでドラクエなあたりと、日本人の大人たちの成熟度が足りないというあたりが、なんとなくリンクしていて、
「これは、これから日本は大変だなあ」
と思わされた。
で、我が身を振り返って、やっぱり自分に一番足りないのは、大人(を通り越して初老)の自覚だなと、あたらめて思ったりした。
で、個人的には開会式は全部ピクトグラムに持っていかれた印象だったのだが、
(木遣はねえ、人数が増やせたらもっと凄かっただろうになあ。
海老蔵の暫は、あれ、何やってたんだろう。なんでジャズなんだろう。海老蔵のせいではないが……)
閉会式で、星めぐりの歌が出てきたときには、なんだか泣きそうになった。
で、人が感動している横で、ぽんぽんが、
「なんか、NHKっぽいな」
と呟いた。
そうね、あの良い子たちの演技は、確かにEテレ仕様だよな。
「でも、あのおばさんすごいな」
それは、天下の大竹しのぶです……。
でもなんか盆踊りといい、星めぐりの歌といい、すごく普段着だったな。
退屈だったという評価が多かったみたいだけど、確かにそうかも。
もし萬斎さんが残ってたら、こんなステージが見られたのだろうか。
個人的には、こういうのを期待してたな。
おめでたい三番叟とかは、このコロナ禍の時期にぴったりだと思うけどなあ。
屋外ステージと能は相性がいいしね(妄想中)。
もう東京五輪を見るチャンスはなさそうね。
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