未来への絆 【江戸っ子畳職人物語】

この物語は畳の仕事や日々の暮らしを通し
      家族の愛と信頼を
  余すところ無くブログ化したものでる。

青き目の訪問者。

2008年05月25日 18時35分14秒 | 今日のお仕事

本日、昨日の深酒の影響も無く、朝から元気一杯に働きました。

そんなひと時に、とても印象深い出来事があり綴ります。

本日、へり無し畳の表替え仕事に夢中になっていた時、遠くのほうから、何やら視線を感じました。

ふと見てみると、興味深そうに、私の仕事を見ている、外国人がいました。

話そうとしたら、恐縮がって、そのまま続けてといったジェスチャーをとっていたので

気にしながら仕事をしていました。どうやら一人で観光の途中で、ブラリブラリ歩いて

いる感じの人でした。外国人には、日本の文化でもある畳はどのように映ったのでしょうか?

何だか話をしたくなり、顔を上げると、そこに彼の姿はありませんでした。

どうしてもあきらめきれない私は  畳表で作ったコースター

をプレゼントしたくなり、走って追いかけました。コースターを取りにいっている間に

彼を見失い、でもあきらめきれず、駅の方を探すと、そこに彼はいました。

私は、英語を話せませんが、「ジャパニーズ・タタミ・プウリーズ?」

約すと「日本人タタミどうぞ?」・・・意味不明です。

続けて「タタミ・コースター・エンジョイイング」約すと「タタミ・コースター・楽しんで」

、一応、英検は三級なんですが・・・主語、述語もあったもんじゃありません。

まいあがっていたのかもしれません。

青き瞳の彼は、とっても嬉しそうに「ありがとう」って日本語で答えてくれました。

私も嬉しかったですよ。英語メチャクチャですいません。良い日本のおみあげになれたら

嬉しいです。そんな一幕でした。

P.S

 

本日のお仕事。へり無し畳、半畳24枚。目積畳表の仕様でした。数年前に新規で

当店が施工したお客様より、初めての表替えになりました。

大きいお部屋のヘリ無し畳は見ごたえがありますね。ありがとうございました。