京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

『ゴッホ・スーラー・モンドリアン』日曜美術館

2013-12-05 06:35:32 | 美術・博物館

今回御紹介する日曜美術館は、先月放送の『魂を見つめたコレクション、クレラー=ミュラー美術館・画家たちの色彩革命』です。
先月は、紅葉のブログ更新が忙しく、美術関係の投稿ができませんでした。





オランダにあるデ・ホーヘ・フェーリュウェ国立公園、その広大な自然の中に、世界中から美術ファンが足を運ぶ美術館があります。 ヨーロッパ屈指の美の殿堂と言われるクレラー=ミュラー美術館です。270点にのぼる世界最大規模のゴッホのコレクションを誇ります。
その美術館のコレクションが来日し、19世紀から20世紀初めてにかけて、色彩の革命に挑んだ画家たちの作品が日本で展示されています。






この美術館がオープンしたのは、1938年。印象派のルノワール、人間の内面を描いたルドン、そしてピカソなど1万点以上の作品があるそうです。














この美術館を作ったのは、一人の女性、ヘレーネ・クレラー=ミュラー夫人です。
資産家の夫から資金を得て、絵を買い集めたそうです。





そのコレクションには大きな特徴があり、19世紀から20 世紀初頭にかけて、美術界に革命をもたらした画家たちの作品が中心になっています。
黄色 と青を中心に激しい色彩で、感情や精神の高まりを表現したゴッホ、点描技法という革新的表 現で印象派の色彩に挑んだスーラ、そして色彩の抽象的リズムで独特の世界を築き上げたモンドリアン。
当時、まだ評価の定まっていなかった画家たちの斬新な表現に共感し、ヘレーネみ ずからも同時代の美術を研究、支援を続けました。
そんな画家たちの絵を番組は紹介していました。


まずはゴッホと作品です。
話は変わりますが、本年4月に京都市美術館で、『ゴッホ展 空白のパリを追う』が開催され、行ってきましたが、観客数の多さに驚きました。展示内容は小品が多く、物足りなかったのですが、日本人はゴッホ好きが多いとつくづく思いました。





「馬鈴薯を食べる人たち」1885年
貧しいながらも懸命に生きる人たちを画いています。




ゴッホは32歳のとき、パリにやってきます。そこで、印象派の画家たちの影響を受けます。その頃の作品です。
「レストランの内部」






「四本のひまわり」






有名な「ラングロワの橋(アルルの跳ね橋)」






これもよく知られてた「夜のカフェテラス」






「種まく人」





「麦束のある月の出の風景」







次は点描画のスーラと作品です。





「シャユ踊り」





「ポール=アン=ベッサンの日曜日」






最後にモンドリアンと作品です。
スーラの点描の影響も受け、20世紀初頭の抽象の世界を切り開いたと言われています。
私はモンドリアンのような抽象画は苦手です。率直に言って、どこがいいのかよくわかりません。





20歳頃のデッサン、レンブラントを尊敬し、写実を重視する伝統的な絵画から出発しました。

「物書きをする少女」




「突堤の見えるドムブルクの浜辺」
30代半ば絵に大きな変化がでます。




「赤と黄と青のあるコンポジョン」





「コンポジョン NO.2」





「グリッドのあるコンポジョン5 菱形、色彩のコンポジョン」