選択肢は多いほど良いのだけれど、
毎日の着替えの時に、あれもこれも持っている服を全部出して
「どれにしますか?」
と質問されることは、重度訪問介護を利用する本人にとって選択肢が多いことに当たるのだろうか。
360度、どの方向も選べる地点に立って、
「どこに行きますか?」
と質問されることは、選択肢が多いことなのか?
重度訪問介護を利用する人の、ジャスト今の時間までの生活の中からの思い、希望、
この後に希望、予定している生活をイメージして、選択肢を適切に絞って提示することは、
てくてくの重度訪問介護員の仕事です。
ただ、しっかり利用者本人を知ることなしに、選択肢を適切に絞り込めることはあり得ません。
見る、知ることなしに提示することは、介護員の思い込み、先走りに早変わりします。
本人の側に立って、気持ちを充分に理解した上で、冷静に判断することが求められます。
利用者本人を知ることは容易なことではありません。
少しでも理解しようと努力をすることが仕事です。
てくてくの重度訪問介護は、
常に重度訪問介護を利用する本人からの情報をキャッチするアンテナを張り、
キャッチした情報を素早く分析して判断、行動することが連続する
頭脳重労働です。
ささき