今年最後の山歩き・・・というか、沢歩きに行って来ました。
支笏湖にある『苔の洞門』は有名なので、ご存知の方も多いと思いますが、楓沢はどうでしょうか?
支笏湖方面には何本もの沢がありますが、楓沢はそのうちの一つです。
苔の洞門も楓沢も、樽前山が噴火した時に流れ出た溶岩の割れ目が、沢水などによって浸食されてできた地形です。
ガイドさんのお話では、壁になっている岩には30種類以上の苔が密生しているとの事でした。
少し離れてみると、壁一面に抹茶をまぶしたような緑色。とても美しいものでした
そして、楓沢の入り口から奥へと進むと、手付かずの自然。
倒木がたくさんあって沢(水はないんですが、沢の跡を歩いて行くのです)をふさいでいたり・・・。
その木の下をくぐったり、跨ぎ越えたりしながら進んで行きます。
ところどころに、カッパドキアの遺跡のミニチュアのような(正体は土柱群なのです)が見られて、手で触れるとポロポロと崩れるほどに柔らかい。
樹の枝の間から滴り落ちる雨だれが砂を削ってこのようになるのだそうで、面白いものでしたよ
どんどん進んでゆくと、徐々に苔むした岩肌が見え始めて、美しい回廊が続いていました。
両側から迫ってくる苔の壁は期待通りの美しさ。
圧巻の景観でした。
お天気も良くって、
(来て良かった~~~!!)
生き物は・・・シカがたくさんいる、とガイドさんはおっしゃっていましたが、シカのフンがたくさん転がっているくらいで、歩いている最中に遭遇する事はありませんでした。
小動物はいましたよ。
クマゲラと、カナヘビ(カナチョロと呼びならわされてもいますね。トカゲみたいなアレです)に出会いました。
国内最大肉食獣(羆)に出会わずに済んだのは、幸いでした。
ゆっくり往復5時間半のルートでしたが、かなり険しい所もあって、観光気分で気軽にサクサク入っては行けないところです。
整備されているわけでもなく、標識もなく、素人には不明瞭なルート。
引率者がいて良かったです。
行ってみようと思った方は、充分な装備を準備してからLet's Go!
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