実は、『教室常駐スタッフ』 熱帯魚(ベタ)のアカが、ここしばらくの間元気のない状態が続いていました。
お盆期間中の4日間、教室に誰もいなくて放ったらかしにされてしまったのがお気に召さなかったのか、ハンガーストライキを決行。
当然のごとく動きも鈍くなり、斜めになって水槽の下に沈んでみたり、浮かんだままじっとしていたり・・・。キレイな赤色だった体色も、全体にくすんだカンジです。
(このまま弱って死んでしまうんじゃ・・・)
そんな訳で、この一週間ほどは水槽に薬を投入、薬浴させていたのです。
で、木曜日。
少ォし回復してきたようなので、通常の飼育水にもどし、
「アカ~、早く元気になるのよ~」
などと話しかけていたのです。
回復といってもまだ本調子には程遠い様子。その日最後のレッスンが始まる前までは、アカはおとなしいお魚ちゃんでした。
で、25分間のレッスンが終わって、ふとカウンターの下に目をやると、なにやら黒っぽいものが落ちている。
(あれ、さっきは何もなかったハズだけど・・・なんだろう・・・ゴミ?)
拾って捨てなきゃ、と・・・近づきかけたところで、はっとしました。
(エェッ! あれ、もしかしてッ!)
「ギャァアッ、アカー!!」
思わず生徒さんがびっくりするような大声をあげてしまいました。
(あ、アカが水槽から飛び出してる~!)
そう、ベタという魚は、小さな身体ですがジャンプ力が強く、水槽の外へ飛び出してしまうことがあるのです。普通は水槽にフタをしたり、水位を低くして、飛んでも外へ出ないようにするのですが。
・・・・まさか病み上がりのアカが、それも、元気な時だって一度もジャンプする様子さえ見せなかったアカがまさかココでジャンプするとは・・・。
ですが、自宅でもベタを飼っている私には確信がありました。
(大丈夫、まだ絶ッ対に生きてる!)
自宅のベタは、朝起きてみたら水槽にいなくて、30分以上探し回ったらヒーターに貼り付いていたのを発見したことがありました。そのコ、今も超元気!
近づいて、両手でそぉ~っとすくい上げると、やっぱり、アカもまだ生きていました。
すぐさま水槽に戻して、一件落着。
それにしても・・・。もし私が帰ってしまった後にジャンプしていたらと思うと。
一晩も床にいれば、いくらなんでも昇天していたことでしょう。
ふぅ、ヤレヤレ。まったく、身も凍るような恐怖体験でしたよ。
これからは気をつけなくっちゃ。