今月はアマチュアメダルテストがあって、受験する生徒はもちろんですが、先生の方も準備に余念がありません。
初級⇒ブロンズ⇒シルバー・・・・と進級して行くのも励みになるし・・・・・・と言う訳で、受験できそうな生徒にはテストのご案内をしているのですが。
『私にはまだムリ!』
と尻込みしていた生徒が、仲間の受験に触発されて一緒に受験してみることになったりもして
それで、自分がメダルテストを受けていた時のことを思い返してみました。
一の弟子は、最初にメダルテストを受けてみないかと言われた時
『えっ、テスト? そんなの私が受けて大丈夫なの? 無理でしょ~』
と。 思ったのと同時に、ちょっとだけドキドキしました。
『でもでもでも、確実に不合格って言うくらいダメダメなら勧められたりしないよね』
不安で、嬉しくて、やっぱり不安・・・・というあの不思議な感じ、今回初めて受験する生徒も、同じ感覚を味わっているのでしょうか。
そんなことを考えていたら、新聞で実にタイムリーな記事を読みました。
TVでもよく見かける生物学者の先生が書いたコラムです。
17世紀のオランダで、学者でもないのに純粋に趣味で顕微鏡を自作し、水たまりを観察して、人類で初めて微生物を発見した男性のハナシでした。
彼は次々と改良した顕微鏡を自作して、様々なモノを観察し、詳細に記録をつけていました。趣味で。
やがてそれが評判になって、外国の学者から、観察データを送ってほしいと依頼されたのだそうです。
はじめは断ったものの、再三の依頼に折れて記録を学者に送り始めた。
彼は、外国の学者からの依頼が跳びあがるほど嬉しかった・・・と同時に、躊躇もした
これは、典型的なアマチュアの心、だそうです。
アマチュア⇔プロという事ではなく、言葉の本当の意味におけるアマトゥール(アマン=愛)・・・・と、記事は続きます。
この、17世紀の彼の心情が、テストを進められた時の気持ちと同じ感じで、馴染み深かったのでした。
何かを好きになり、ずっとそれが好きであり続けられる。
自分の愛を、自分だけのものとして秘匿したい。と同時に、自慢もしたい・・・
一の弟子は教える立場になったので、自分が覚えて、ひとに教えることができることを秘匿したりはしませんよ
でも、その相反する気持ちはよくわかります。
ダンスを始めた人たちにとって、その対象がダンスであり続けてくれると良いなあ。
コラムを書いた生物学者もおっしゃっていましたが、好きになったものって、何某かの形で自分を支えてくれると思うからです
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