一の弟子の友人の中にはいろんな種類のダンサーがいて、それは私の職業柄と言う訳ではなく、本当に偶然なのですが。
フラメンコを習っていて、初心者には教えたりもしているという友人が昨年、社交ダンスの発表会のような場で、フラメンコを披露する機会があったのだそうです。
「社交ダンスのフロア、何か踊りづらかった~」
え、そうなんだ? 何で?
「まず、踊りの見当が狂う。 お客さんと同じ目線で踊るし、すごく広いんだもの」
彼女たちの通常の発表会というと、ほとんどが舞台の上で踊るので、お客さんとは目線の位置が違っているのだそうです。
「先生だと、バル(スペイン料理を出す店=居酒屋みたいなカンジかな)なんかで、観客と同じ目線で、至近距離で踊ったりすることもあるけど・・・・・・その場合は、人ひとりが立って踊れるちょっとしたスペースがあれば良いからねぇ」
言われてみれば、何度か見に行った彼女の発表会は全部舞台の上でした。
先生がバルで踊るから、と誘われて食事に行った時も、彼女の言った通り。
テーブルとテーブルの間の、たぶん直径2mくらいの円の中に収まるような省スペースの中で情熱的なフラメンコを踊っていらっしゃったのでした。
「ふ~ん・・・私がいる教室の発表会でもフラメンコを踊ってくれる方がいるけど・・・踊りやすいかどうかなんて、訊いたことないなぁ、そういえば。 あ、でもそのヒトは社交ダンスもやってるから、広いフロアで踊るのに違和感はないのかも」
社交ダンスにはパソドブレという種目があってフラメンコをイメージする方も多いと思います。
(一の弟子の感覚で言うと、フラメンコというよりは闘牛っていう感じの踊りですが)
ラテン種目ですが、女性は長いスカートをひるがえして、タンゴなどのスタンダード種目のように広いスペースをどんどん進んで行きます。
音楽の調子などもフラメンコとよく似ている気がするんですが、やっぱり似て非なるものなんですね~。
女性がキレイな衣装をつけて踊るっていう点では、社交ダンスもフラメンコも(他のダンスも!)共通しているんですけどね。
ちなみに、バレエと社交ダンスは、元はヨーロッパの宮廷舞踊から分かれたのだそうです。
いろんなダンスの共通点と相違点を比べてみると、面白いかも
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