突然ですが、世界一うすい布、というのをご存知でしょうか?
先日、一の弟子はTVで初めてその布地を見ました。
素材は化学繊維で、元は服地としてではなく、工業用素材として開発された布だそうです。
極薄の布地を織るために、既存の織機の改良、そのための色々な苦労・・・・そして成功・・・というハナシは置いといて。
布越しに景色が完全に透けて見えるほど薄い生地で、同じ大きさの絹の生地と比べても三分の一の重量しかない軽い布。
日本で作られて、始めは海外で評判になり、国内からも注文が舞い込むようになったのだとか。
この布、作った会社の社長さんが単身海外で売り込んで回ったのだそうです。
で、最初にこの布に注目したのが、パリ・オペラ座のバレエの衣装部門責任者。
仕立てられた衣装も、それを着て踊るバレリーナの映像も見ました。
空気が踊っているみたいに布が広がって、とっても綺麗。
まさに妖精が飛び回っているようです。
「水や風の流れるような表現ができる布地を探していた。そのイメージにピッタリだった」
オペラ座の衣装担当者がそう言っていました。
それが話題になって、ファッションブランドでも話題になったそうです。
国内では、加賀友禅の染付職人さんが絵柄を染めたショール等が紹介されていました。
バレエもですが、社交ダンスでも、衣装は重要な要素の一つ。
「ドレスが踊る」
という言い回しがあるくらいで、踊る本人の技術は十分高いのに、ドレスの選択を間違えたばっかりに、実力が低く見られてしまうということがあるのです。
(でも、あんな風にキレイに空気に舞う布地をドレスにつかったら、それはそれは美しくドレスも踊るんじゃないかしら)
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まあ、踊る人がものすごく上手だったら・・・のハナシかも。でも夢は大きくって良いのです
それに、布地が軽いということは、ドレスにたくさんの布を使っても、軽いってことです。
社交ダンスの衣装は、光らせるためにたくさんのストーンを貼り付けますから
かなり重たいのです。
布は軽いほどダンサーだって助かるわねぇ。
会社の成功物語とは全く別の事を考えながら、番組を見ていた一の弟子。
でも、それで良いのだ!
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