池ちゃんのページ


行政・町内情報、地域活動やスポーツクラブ・昔遊び・ジャズオーケストラの活動などを紹介します

代表質問首相答弁

2025年01月30日 10時37分23秒 | 一言

国民の納得と共感 得られない

 石破茂首相は通常国会に臨み、「与党、野党ともに責任ある立場で熟議し、国民の納得と共感を得られるよう努めることが必要」(施政方針演説)と述べました。

 しかし、衆参の代表質問では野党の質問にまともに答えず、従来の政府答弁を繰り返しました。かみ合った議論をしようとする熱意は全く感じられません。これでは、国民の納得と共感は到底得られません。

 「お米も白菜やキャベツも驚くほどの値上げ。買い物に行くのが怖い」―。日本共産党の田村智子委員長は衆院で、国民の声を突きつけました。自民党の経済失政を告発し、「暮らしの困難を打開するには、シングルイシュー(一つの課題だけ)の部分的改良ではとても足りず、政策全体の転換が求められる」として、消費税減税や社会保障の拡充を強く求めました。

 小池晃書記局長は参院で、政府が5年間で軍事費を倍増させるために、あらゆる財源を優先的に軍拡に充てる仕組みを構築したとして「大軍拡を中止しなければ、国民生活拡充の予算を確保できない」と迫りました。

■従来路線への固執

 しかし、石破首相は「防衛力の強化で他の分野の予算が確保できないとの指摘はあたらない」と強弁。国民生活にかかわる重要課題への提案を拒否し、従来路線にしがみつきました。

 トランプ米大統領の就任を受け、「日米同盟絶対」でいいのかも問われています。トランプ氏は気候危機打開の「パリ協定」からの離脱を表明するなど国連憲章・国際法に基づく平和秩序、国際協調に背を向ける言動を繰り返しています。

 しかし、石破首相はトランプ氏の言動への自らの認識を示さず、「率直な意見交換で信頼関係を構築」「日米同盟をさらなる高みに引き上げたい」というだけです。古い政治から一歩も出ません。

 自民党の裏金問題をめぐっては、都議会自民党でも裏金づくりが発覚するなど党の組織ぐるみの疑惑が底なしに広がっています。

 田村・小池両氏は裏金の真相解明とともに、政治腐敗の大本にある企業・団体献金の禁止を求めました。

 石破首相は「幕引きが終わったなどとは考えていない」と述べながら、「党で可能な限り調査を行い、結果を説明してきた」というだけです。企業・団体献金の禁止にいたっては「企業・団体献金自体が不適切だとは考えていない」とかたくなに拒否しました。

■保守派におもねる

 自民党内の保守派におもねる姿勢は、選択的夫婦別姓の導入をめぐる議論でも際立っています。

 選択的夫婦別姓の実現を迫る田村氏に、石破首相は「幅広い国民の理解が形成されることが重要」などと答弁。インターネット番組では「自民党総裁になる前は(選択的)夫婦別姓にすべきだと思っていた」としながら、「党をまとめる立場になると『俺の考え方についてこい』とはならない」と述べるなど、態度を後退させています。

 国民の声に向き合わず、野党の質問から逃げる石破首相のもとで、国民の失望は深まるばかりです。その失望は、古い自民党政治の転換を求める声へとつながっていくでしょう。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿