年に一度のギターの発表会がおわりました。
大きさは手頃で、音響効果が良い立派なホールです。
一時間前になっても練習もあまり熱が入らず、緊張のみが体を走り回り、手に汗をかいてきました。 若い人たちに聞いてもやはり手に汗をかいているとのことで、これは正常な出演前の生体反応だと思ったりして出番を待ちます。
前の人の演奏がたったの1分ほどなので、自演者席で待っている間はほんの僅かで、名前を呼ばれて、舞台に出る様に催促されます。
舞台の上をギターを持って、1人で歩いてゆく。
真ん中に椅子が置いてあってそこに座って弾くのですが、一番前の席に孫たち一家が来ているのが見えた。
椅子の横で、しっかりとお辞儀をする。 これは先生からも言われていたのですが、バイオリンの吉村ひまりちゃんがとても深いお辞儀をするので真似しなければと深く体を曲げようとしても、体が硬くてあまり曲がらない。
椅子に座って、足台に足を乗せて、ギターを抱えて体制を決める。
緊張している様な、していないような、感じだが、やはり緊張はしている。
おでこに指をあてて、指に脂をつけたのだけれど、後から見ていた人に聞いたら、頭が痛くなって体調が悪くなったのかと思ったとのこと。 今度からやり方を変えなければ。
弾き始め、最初の音を出したが最後、後には戻れない。 やはりリラックスはしていない。 でも、初めの主題部分はまあまあいけたけれど、変奏に入ってから細かいミスが出る。 ありゃ、やっぱりミスしたなどと思いながら弾いていると、次々とミスが出る。
でも、大きなミスではないので、この曲を知らない人にはわからないだろうなどと思って弾いているうちに、聴かせどころで違う音を弾いてしまった。 それを修正などできないので、何食わない顔で、それが楽譜通りだと思わせる様に、失敗したそぶりを出さない様に続けたのだけれど、ひょっとして、しまった! という顔をしたかもしれない。
まだ、ビデオができてこないので、自分でチェックができない。
演奏が終わって、笑顔をすること、は実践できた。
演奏した曲はヘンデルのサラバンド。 ハープシコード組曲だ。
素人の演奏では上手く弾けるはずがないので、最後まで弾けただけでも上出来だ。 だから苦い顔をするより笑顔をすれば、見ている人はうまくいったと思ってくれる。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
そうそう、終わった後会場のロビーで観客から、とても良い音でしたねと言われました。 音に気をつけて弾いていたので嬉しいのですが、まあ、ギターが良いからです。