鉄道模型のある生活ブログ

鉄道模型にかぎらす、なんでも書いてしまいます。

1984年アメリカシカゴ その6 ミルウォーキー

2022年12月21日 | 海外旅行

ミルウォーキーにGE(ゼネラルエレクトリック)の工場があります。 日本を出る前からGEの日本支社に工場見学を頼んでいました。 シカゴ大学のFさんと一緒に行く予定でしたが、研究が忙しくて私一人で行くことになりましたが、ミルウォーキーではGE日本のスタッフ方が2名同行してくれます。

 

シカゴのグレイハウンズ長距離バスセンターです。 ここで切符を買ってミルウォーキー行きのバスに乗り込みます。

シカゴに着いて数日後なのでまだ慣れないし一人旅なので不安がいっぱい。

ミルウォーキーまでの距離は京都から名古屋ぐらいだろうか、ミルウォーキーに着いてバスを降りるとすぐにタクシーの運転士が誘いにきた。 人相も良くないし体つきもデカくて少し怖いので、断って建物の外を見ると、広い草原の中にこのバスターミナルがあるだけ。 タクシーしか移動のしようがない。 そこで、さきほどの運転士に頼んで日本人のスタッフの方との待ち合わせのマリオットインに向かいます。

ここも、広い道路の横で近くには何も建物がない、アメリカの広さを感じるのだけれど、歩いて移動など考えられない場所だ。

ここで、チェックインだが、クレジットカードを見せろと言われた。 そうなんだ、アメリカでは現金払いは信用されないのだ。 クレジットカードの方が確実に支払えると踏んでいるのだ。

ここで、日本人のスタッフ2名と会い、一緒にGEの工場見学に出かける。

 

そこに大きなリンカーンが来た。 工場からの迎えの車だ。 この大きな人は運転士だったが丁寧に挨拶をしてこれで、工場に向かう。

GEはエジソンが作った会社で、X線関係では、CT、X線管、NMRの工場がミルウォーキーにあり、全部見せてもらうことになっている。

初めにX線管の工場に行った。

受付のお嬢さんだ。

後ろに今日の来客が書いてあるボードがある。

私の名前が書かれたボードの前で撮影。 アメリカでは予約していないとたとえ親しい人でも工場に入れてくれない。 しかし、予約してあればVIPとして対応してくれる。 そうなんです、今日は私がVIPなのです。 Fさんが来られなかったので、英語に弱い私はここから大苦戦になったのです。

X線管とは、X線を発生する真空管で、電球なようなものですが、工場長らしき人は「これが太陽だ、ここからX線が出て色々なことができるんだ」「この工場では分業で仕事をしているので、この完成形を知らない職員がいるので、完成品を工場の玄関に飾ってあるんだ」と説明された。 この辺りまでは何とか理解できた。

 

これはX線管で、フィリップスのカタログから取りましたが、GEや東芝、日立なども同様な形です。

工場内では色々な仕事が流れ作業で行われていました。 気がついたのが女性の多さです。 重いものはクレーンがあったりして女性でも扱えるようになっている。 そして、目についたのは女性のそばにハンドバックが置いてある。 日本で私物のハンドバックを横に置いて仕事しているのを見たことがないので、国が変われば違うんだと思いました。

次にCT工場に移動

 

GEのCTの製品名は「8800型」とか「9800型」とか、数字で表されています。 工場長らしき人が、8800は1日に何台作って、一台当たりの時間はいくらで、年間何台を出荷している、などなど数字の羅列を私に向かって話す。 英語で数字は10以上になると聞き取れない、聞き取れたとしても頭がおかしくなりそう。 なにせ私がVIPなので私に向かって英語で数字の羅列を話されても、分かった振りをして聞いているしかない。

社員食堂で昼食後、次はNMR工場にゆく。 車で移動中は日本人のスタッフと日本語で喋れるので、その時だけが休憩だ。

 

NMR工場は5月に完成して私が行ったのが6月。 完成してすぐだ。

今はMRIというが、初めはNuclear Magnetic Resonance 核磁気共鳴の略でNMRと言っていた。 しかし、アメリカでも核と言う言葉は敬遠されるので、MRIと呼ぶようになったが、これより数年後でこの頃はNMRだった。

しかも、まだNMRが役立つかどうかわからない時期にGEはこんなに大きな工場を作ったのだ。 これには驚いた。

 

新工場なので中はホテルのようだ。 受付をしているのは同行している日本人のスタッフの人だ。、私の案内をすると言うことで日本から出張して来ているのだけれど、私がいなければこの人たちも簡単には見学できない。ウィンウィンの関係と思ってる。 おっと、今気がついた、撮影禁止の立て札がある。

きれいな工場内を見学して、くたくたになって、マリオットインに帰って来た。

もう夕食も食べずに寝たいぐらいだ。 ベッドにゴロっとなった途端に、GEから夕食に誘われた。

ミルウォーキー川の横の小洒落たレストランだった。

ミシガン湖で採れた魚料理で有名だそうだが、ウイエイトレスが注文を聞きに来て私がVIPなので、一番に私のところに来る。

メニューを見てもわからないし、英語の世界は辛い。 困った

その時に「何にいたしましょう?」 と女の人の声が聞こえた。 日本語だ。 この店の女将だった、彼女は大阪の守口出身だそうで私が通勤している途中の市なので、親しみがある。 助かった。まるで天使のように思えたのでした。

でもね、食事中も英語は辛いよ。

 

翌朝、解放されて一人でミルウォーキーの街に行った。

ミュンヘン・札幌・ミルウォーキー、うまいビールの合言葉というビールの宣伝文句が頭に浮かぶ。 あれがビール会社なのだろうか? そういえば昨日のレストランでビールを飲んでいる。

ちなみに、この三つの都市で一番初めに行ったのが、このミルウォーキーで、次がミュンヘン、そして最後が札幌だった。

 

街は美しい。 芝生にはリスも走り回っている。

 

日本ではあまり見かけないホンダの1200ccのバイクもあった。

 

帰りはAmtrakでシカゴまで帰る。

 

窓が小さくて室内は暗いが、カーテンがないので外はよく見える。

 

アメリカの景色だ、 広い。 マリオットインもこんな感じのところにあった。

 

シカゴ、ユニオン駅に到着。 映画でよく見る駅だ。

 

機関車はこのディーゼルだった。 カトーから出ています。

かくして、ミルウォーキー一泊二日の旅は終わりました。 

つづく

 

 

 

コメント
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