昭和の日ですね。 鉄道模型では特に昭和の車両や風景に人気があるようですが、
かく言う私も、こういう風景を作っているのですが。 ホーロー看板など人気が高い。
これは最新画像で、ナローのレイアウトに給油所を作りました。 昭和でしょう?
では昭和の時代はどうだっかと考えると。
私は昭和20年生まれ、終戦の年に生まれて、44歳の時に昭和から平成に変わった。 昭和も模型でよく再現されている昭和30年頃には小学校から高校生ぐらいで戦後の昭和の人間そのものです。
子供の頃に遊んだのは、ちゃんばらです。
従兄弟だと思うが、下駄履きでチャンバラ。
鞍馬天狗の時代ですが宮本武蔵の二刀流の方が好きだった。 そして、戦争ごっこもよくやった。 空き地に穴を掘って塹壕をつくって木の棒の鉄砲でバンバン言いながら遊ぶ。 だから模型も戦車や戦艦をよく作った。
当時の模型はプラスティックでは無くて木なので、戦艦の先頭などは木のブロックを削った。 一度戦艦ミズリーが格好良いと思って作ったのだけれど、それが敗戦を調印した時の船だとは知らなかったし、大人からは戦艦「水入り」と言われた。 そして船に石油を染み込ませた新聞紙を詰めて池で燃やした覚えがあります。 戦争の後だけれど、まだまだ兵隊に行った人たちもたくさんいて、戦争は身近なものだったんです。
昭和といえば石原裕次郎。 羽田空港に行った時に、数人のヤクザっぽい若者が肩をいからせて前を横切ったことがあった。 それを見て母親が「あんな人になったらダメだよ」と耳打ちした。 横にいた叔父が、石原裕次郎だ!サインをもらおうと言って追いかけて行った記憶があります。
鉄道模型はOゲージです。
まあ、最近の写真ですが、Oゲージです。
Oゲージは子供にとって良い。 Nゲージは子供に良くない。 それは大きさです。
Oゲージの車輪とNゲージの車輪です。 この大きさの違い。 子供は手に持って乱暴に扱いたい。Oゲージの車両は手に余るほど大きいが、B型の電気機関車なら簡単に線路の上に乗せられる。 そして、豪快に走る。 重量もありモーターもACなのでモーター自体に慣性があり、車体も大きいので慣性があるので、電気を切ってもしばらく止まらない。 この豪快さがいいのです。 接触不良もへったくれもなく、モーターの匂いか変圧器の匂いか、ジューの焼ける匂いか、実に良い匂いをさせてぶっ飛ばす。
模型は精密すぎないほど楽しい。 ブリキのOゲージのEB58なんか最高です。 金持ちの息子がいて、ED級を持っていると憧れの的でしたが、遊ぶにはEBが良い。 今の子供たちは小さなNゲージでかわいそうだ。 やはり子供時代には大きくて精密すぎないものを触る方が良い。
一方、社会はというと、畑にはまだ、肥溜めがあった。井戸の様に端が持ち上がっていない、2m直径ほどの肥溜めなので上にむしろが欠けてあることもあるが、地面と間違えて落ちることがある。 飼っていた犬が、当時は放し飼いなので、ある朝、肥溜めに落ちてきた、 尻尾を振って寄ってくるが、糞尿だらけで汚いし臭いし。 でも犬は喜んで飛びついてきそうだ。 家族みんなで逃げ回って。バケツの水をぶっかけた覚えがある。
昭和ではトイレ、なんておしゃれなことは言わない、便所は汲み取り式が多く、田舎では大きな瓶の上に板を二本渡しただけの便所もあり祖母が落ちたことがあった。 その後のトイレや水回りの事情はよくなり、先日亡くなった母親も、この時代まで生きてよかった、それはトイレと台所が綺麗になったからだといつも言っていた。
昭和が懐かしいのは良いところだけ思い出すからで、美化しているところがあるが、おおらかなことも良かったと思われる。 今はSNSなどで情報が回りすぎて、些細なことでも問題視されてしまう。
レイアウト 昭和レトロ館 本竜野
昭和の風景のレイアウトです。 兵庫県は本竜野にあります。