160型足回りを組み立てたあと
モーターをつけずに静かに押してみると、回転が重い場所がある。 前から押した時。
後ろから押した時。
ロッド式の宿命かもしれないが、これを解決しないとスムーズに走らない。 この機関車の場合ほんの少し重かっただけなのですが、時々回転しないほどひどいこともあります。
そこで、考えてみました。
模型の機関車は本物と違い、ピストンからのメインロッドではなく、モーターにつながった車輪からロッドで他の車輪に回転を伝えています。 その辺りを考えたのですが
この絵は正しくないのですが、考えてみたということだけお伝えしたいのです。 実は2007年の事なので詳細は覚えていないのですが(汗)。
左右の動輪の位相が90度異なるので左右のロッドが回転を伝える力は正弦波状になります。 そして、左右の合力は一定の力になる。 なるほど、ロッドが左右にあることによって綺麗に回転を伝えることができるんだ。
これは、理論です。 でも模型の車輪のロッド穴が果たして左右とも同じ90度になっているのかどうか。 なっていなければこの理論はあてはまりません。
そこで
台車を動かさずに、右と左からカメラで撮影して、果たして直角かどうか測定してみました。
もちろんカメラの水平を合わせて、画角の影響が出ないように少し望遠レンズで、固定して慎重に撮影しました。
こちらが右側
これが左側です。
実際にはプリントした写真に線を引いて角度を測ったのですが、これが難しい。
微妙な角度までは測れない。 まあ、失敗したという事。 良い方法だと思ったのだけれど。
これは動輪が回転する時にどんな力がかかるのかを考えた図です。
ロッドに押されて車軸がいろいろな方向に押される。
ですから、工作精度を正しく作らなければならないのですが、きっちり遊びなく作ってしまうと、それが少しずれた位置だと全く動かなくなってしまいます。 正しい位置に精度良く作るのはとて難しい。 だから、結局は少し遊びを持たせて、ロッド穴も少し大きめに作るとか動輪の上下動きも適当に遊びを作らなければ動かない模型ができてしまいます。
かと言って遊びが大きければ、これまた動かないし、 まあ、ロッド式は難しいものです。
結局、私の160はどうやったのか忘れましたが、基本的にキットの作りが良かったのでしょう。少しの遊びを作る事でスムーズに走るようになりました。
明治村の160は黒いのですが、
明治の絵を見ると機関車も客車も結構カラフルなんです。
そこで、赤く塗ったのです。 イギリス製らしくと思って。
HNモジュールの入江のモジュールで撮影。
赤がわからないじゃないか! まあ、良いんじゃない?
ということで、私の160型は完成したのでした。
おわり
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