ドイツはハンブルグにあるミニチュアワンダーランド。 鉄道模型ファンなら知らない人はいないだろうけれど、鉄道模型ファン以上に一般の人が多く訪れていて観光名所にもなっている。 日本人向けの観光バスのルートにも組み入れられているほどだ。
後ろの煉瓦倉庫群の中に、ミニチュアワンダーランドがある。
これは2007年の写真だが、大きなレイアウトがあり、それだけでも見るのに何時間もかかるのだが、その後空港が完成して飛行機が離着陸を繰り返し、大人気を博している様だが、この4月に新たなゾーンが完成したようだ。
それが、モナコである。 モナコの街を作り上げるだけでも物凄いのだが、そこをF1カーが走り回りレースをしている。
まずは、この動画を見て欲しい。
解説は英語やドイツ語であるが、youtubeでは字幕で日本語も出せる。
これはかなり完成した時点でのテスト風景です。
HOサイズ(1/87)のF1が走り回ります・
走る車は一台ではない、レースと同じ様に何台もの車が競争して走っている。 そう、一列渋滞ではなく、なんとならば、抜くという走りをしている。
自立制御されるフォーミュラーレースという言葉、これは自動的に車が競争をしていると言う意味だ。
これは私の手の上での写真ですが、1/87のF1はこの大きさです。 これが実物換算で時速250kmほどで走り、コーナーでは減速、抜けると加速して前の車を抜こうとした走りをする。
バスはファーラーのカーシステムの車だが、それに比べてF1はべらぼうに小さい。 これがどうやって走るのか???
このサーキットのために、物凄い数のセンサーと基盤が使われている。完全なコンピューター制御である。
こう言うものは市販されていないので、ミニチュアワンダーランドで開発したものだ。
この方がミニチュアワンダーランドの親方Gerritさんですが、ここで後ろのモナコの街に注目して欲しい。
車が走るだけではなくて、モナコの街ができている。 大きな建物がたくさん並び、それぞれに人がいてF1レースを観ている。
こういう建物の屋上にも人がたくさんいるし
グレースケリーが結婚した教会もできていて、結婚式後に王子と王妃が出てくるギミックもある様だ。 日本語の訳が少しおかしいのはご愛嬌。
夜になると一段とすごい。 バルコニーに人がいるのも良く見えます。 皆んなF1を見ているのです。
なんと構想から11年、6年間の歳月をかけ、15万時間をかけて、費用も見当つかないほどかけて、この4月に完成した様です。
グランプリが始まります。 スタートのシーンです。 本物と同様に2列に並んで赤信号が消えるのを待ちます。
各車、カジノコーナーから坂を下ってヘアピンに向かっています。 フェラーリが先頭に見えますが、この前にレッドブルとメルセデスが通り過ぎていました。
トンネルを抜けてシケインの手前、ここでアルピーヌがインに突っ込んでオーバーテークをしようとしています。
実物でもここがオーバーテークのポイントですが、それが再現されているけれど、こういうプログラムが組まれているわけではなくて、抜けそうだと思ったら車が自分で判断して、インに突っ込んでいるようです。
このシケインを曲がりきれなかった車は、コースを離れて、改めてコースに戻るという、それこそ実物でもよく見るシーンが展開されています。
ファーラーのカーシステムでは道路の下の針金に沿うだけなので、追い越しはできないし、コースから外れる事もない。
このシステムは一体どうなっているんだ。
レースが終わると結果が表示される。
一位ルクレール、 2位フェルスタッペン、そして3位はなんと我が角田くんだ。 おー角田頑張った、本当にこうなれば良いのだけれど!
そして、表彰式。 モナコでは表彰式は皇族の出席で行われ、優勝カップはモナコ国王から渡される。
こういうシーン演出されるのである。
ということで、ミニチュアワンダーランドの新しいセクションの紹介でした。
ちなみに、私はミニチュアワンダーランドに2回、モナコにも行っているので、とても身近に感じるのでした。
でも、この車がどうやって走るのかわからない、なんとか解明してみたいものだ。
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