まずはHNモジュール運転会のお知らせ
日時 2023年 5月 28日 (日)
場所 枚方市総合文化芸術センター 創作活動室(1F)
(京阪電車 枚方市駅から北に徒歩5分)
時間 10時30分頃から 3時頃まで (昼食時間は休憩します)
費用 無料
以上の様にHNモジュール(HOゲージ)の運転会を行いますが、基本的には仲間内での会合です。
見学されるのは歓迎ですが、特に見学者に対して説明会などの企画はありません。
HNモジュールを作りたい方は特に大歓迎です。
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HNモジュールのダイヤ運転の説明です。
ここで説明するのに、モジュール数が少なくてシンプルな運転会を探すと、ありました。 新型コロナ下での運転会で、わずかなメンバーで行った運転会です。
モジュール数はこれだけで、左端に長駅、中間駅としてエッジウエア駅、そして右端がトラバーサーですが終着駅として使います。
両端に終着駅があり、中間駅が一つのもっともシンプルな線路配置です。
この時のダイヤはこれです。
左に長駅、間に天井川があって、次に中間駅のエッジウエアがあります。 そしてコートダジュールや遊園地、有楽町があって、終着のトラバーサがあり、モジュール配置と同じ様に描かれています。
時間は縦方向です。
運転士たちが並びました。 実はこの時、運転士たちがダイヤと反対側に陣取ったためにダイヤと左右が反対になったので、写真を左右反転して示しています。 これは説明上、上の配置図やダイヤと合わせるためです。
さて、ダイヤは緑、黒、青、赤の線で描いていますが、この色と車両を合わせます。 そうしないとどれがどれかわからなくなるためです。
緑はこれだったかもしれません。
黒はこれかも
アンパンマンが青
赤は名鉄
このように、おおよそで良いので色をダイヤと合わせますが、それまでの自由運転で調子良く走る車両を選びます。 脱線や走りが悪い車両はダイヤ運転では”絶対”に使用できません。 ダイヤが無茶苦茶になるからです。
ちなみに、黄色や白など薄い色は使いません。 エクセルでプリントしたら薄い色は見えないからです。だから濃い原色系統の色になり、当日持ってきている車両の中から探しますが、あくまでも調子良く走る車両です。 ですから、車両の統一性はなく、機関車単独で走ったり、日本、外国なども無茶苦茶ですが、走れば良い。
さて、ダイヤ運転開始、時計係が大きなディジタル時計(パソコン)のストップウオッチを動かします。 秒表示以下は不要です。
二人が同じ場所を見ています。 そこに時計が置いてあります。 初期には各自が台所タイマーを持って来て同時のスタートさせていたのですが大きな時計があると皆で時間を共用できる。 見学者も見ることができる。 ただし、見学者が時計の前に立たれると困るんだけれど。
もう一度ダイヤを載せます。
ダイヤは10秒から始まってます、 時計を動かして10秒経ってから
黒が長駅から、青がトラバーサーからエッジウエアに向かって発車します、じゃなかった、10秒に長駅の運転士が黒をエッジウエアに向けて発車させます。 同様にトラバーサーの運転士が青を発車させます。
エッジウエアのポイント係は右と左の両側から車両が来るので緊張ですが、黒が一番線に入る様に、そのキャブスイッチは長駅側にしておき、青が2番線でキャブはトラバーサー側に切り替えてあることを確認しつつ、列車が入ってくるのを待ちます。
これは簡単なんだけれど間違うことがあるんです。 一番上の人が写っている写真がエッジウエアのポイント係がトラバーサから来る列車を眺めている所でかなり緊張しています。
さて、両方の列車がエッジウエアに到着。 この時に、運転士から駅が離れているのできっちりした停止位置がわからないのでエッジウエアのポイント係が、停止線を手で示したり口で言ったりして、適切な場所に停める様に指示します。
確実に列車が止まったことを確認したら黒がトラバーサーに向かう様にポイントを変えて同時に1番線のキャブもトラバーサー側に変える。 同様に青も長駅に向かえる様にポイントとキャブを切り替える。
これで一段落で発車までの時間を待てば良い。 時間には余裕を持ってダイヤを作ってあるので急ぐことはない。
そして、時間が来ると両列車はそれぞれの終着に向かって出発です。 ですが、この間に終着駅の運転士は逆転スイッチを自分の方に来る様に切り替えて、時間を待ちます。 そして、時間が来ると運転しますが、今度は自分の目の前の車両ではなく、長駅の運転士は青い車両を中間駅から自分の方に向かって運転することになり、列車が変わるので少し戸惑いますが、そのためにダイヤの色と車両の色を合わせてあります。 終着ではポイントの操作と運転を一人でしていますが、1方向だけなのでさほど難しくはありません。
こういう手順がつづきます。
さて、
これは急行列車の例です。
青の点線が急行でエッジウエアを停止せずに通過します。 この時にエッジウエアには黒の列車が停止しています。
長駅の運転士が青の急行を発車させます。
エッジウエアではそれまでに黒を2番線に入れて停止させてありますので、1番線のポイント両側とも1番線側に開いて青が通過できる様にします。 そして、黒が動かない様に2番線のキャブスイッチはOFFにします。
1番線のキャブスイッチは長駅側でもトラバーサ側でも構いません。
青の急行が長駅に近づいてきます。 この時にトラバーサーの運転士は青を受け取るので、逆転スイッチをトラバーサ側に走る様にして、スロットルもある速度で走る様に上げておきます。 これをするのでエッジウエアのポイント係は2番線のキャブスイッチをOFFにする必要があるのです。忘れるとその時点で黒が動き出すのでエッジウエアのポイント係は『しまった!! 失敗した」と声を上げつつ、キャブスイッチをOFFにしたりします。
青がエッジウエアを通過する時に受ける側のトラバーサーの運転士はスロットルを握りしめて緊張します。 エッジウエアの運転士がスロットルの数値を言ったりしますが、コントローラーのメーカーが違うとそれは役に立たない。 車両が長駅の運転エリアからトラバーサのエリアに入った途端に速度が変わるので、即スロットルを調整して自然に見える様にする。 これが受ける側の運転士の腕でうまくゆくと拍手が湧く。 急行は緊張するのです。 これは車両によって同じ速度でもスロットルの位置がすごく違うので、同じ速度で受け渡しするのが難しいのです。 でも、見た目の速度が変わるだけで、大したことはないのですが、逆転スイッチが反対だと泣きです。
さて、青が通過すると、長駅の運転士はスロットルを戻して、逆転スイッチも切り替えて黒を発車させる準備をします。 それができたことを確認してエッジウエアのポイント係は、ポイントを切り替えてキャブスイッチも長駅側に切り替えて発車時間を待ちます。
言葉で書くと長ったらしくてややこしいのですが、ごく当たり前の操作をやっているだけです。 でも、自分が車両に乗っているのではなく横から見て運転するのは意外と大変です。 特に中間駅のポイント係はややこしい。
この駅なんぞ、4方向に分かれているので運転切り替えが大変です。 まるで近鉄西大寺駅のようです。 この方は奈良に住んでいるのですが、西大寺ではなくスイスの駅を模した様ですが。
それにダイヤの書き方も大変です。
この駅のコントローラーです。ポイントの切り替えとギャップ切り替えスイッチがあって、綺麗に作ってあります。
ポイントはDCCで切り替える様です。
すごいでしょう?
でも実際の運転ではこのスイッチの操作では追いつかない。 モジュールの横に立って、上からポイントの方向を目で見て手でポイントを変えるのが一番早くて確実だとのこと。 キャブ切り替えはスイッチを使うしかありませんが。
さて、実際の運転会のダイヤですが
ほとんどの場合10分間にしています。
10分は結構長いです。 その間、緊張して運転をしていますが、途中でどこかわからなくなる。
そして、列車が遅れたりすると、列車交換のタイミングがずれるので、しばらく止め置いたりするがそれが運転士にはわからないので、時間が来たら走らせようとしたり、まあ、緊張の連続です。 それが面白いのです。
ということで、無事終了すると拍手喝采です。
実は、ダイヤは何日も前に配ってあるので、自習しておけば良いのですが皆さん当日初めて見ることが多い。
そしてぶっつけ本番でダイヤ運転をするので一回目はほとんどうまくゆかない。でも2回目になると見事時間どうり運転できるようになる。 3回目は? 疲れるのでほとんど2回で終わりです。
でもって、見学の人はダイヤ運転の間はつまらない。 ダイヤを持っていないしよくわからない。 モジュールの質問をしたくてダイヤ運転の間はだれも相手にしてくれない。 じゃあ、だれかが見学客のためにダイヤ運転の説明をしたら、ということで、「間も無く長駅から青い列車が発車します」、など言ってもそのうちに、あちこちで列車が走り出すと説明者は全部を把握出来ないので、訳がわからなくなり黙りこくってしまう、というのが現状で、だれか良いアナウンサーがいないか募集しようかな?
次回の運転会では見学者に渡すダイヤを作ろうかなとも思っています。
DCC運転でもダイヤを使っています。 この時は運転士は自分の車両だけを追いかければ良いのでスマホやタブレットを持って列車を追いかけています。 ややこしくはないが、疲れる。 なお、DCC運転では後追い運転ができるので急行が各停を抜くなど実感的な運転ができます。
つづく
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