ロバータ・ガンバリーニ『ラッシュ・ライフ』
巨匠ハンク・ジョーンズのピアノとのデュオ・アルバムである。
デビュー以来、気になっていたロバータであるが、このアルバムが出たことで、いつかは聞いてみようと考えていた。
その理由は、もちろん、ハンクの存在である。
グレート・ジャズ・トリオの新譜を2枚同時に発売するなど、最近は多作傾向にあるが、
80歳を超えたミュージシャンの創作意欲に敬意を表する。
このハンクが、「ロバータとなら10作でも20作でも共演したい」とロバータのデビュー時にコメントし、このアルバムで共演したのであるから、注目せずにはおられない。
最後に、
彼女の活動拠点であるオーストラリア・シドニーでのライブ録音によるコール・ポーター作品集である。
バックの編成は、チャック・モーガン(ウクレレ、ギター)、兄のデヴィッド・サイデル(ベース)と彼女自身が弾くピアノというトリオである。
やや苦手とするトリオ編成である。
故に、なかなか手出し出来なかったのである。
今回のこのコンサートのお陰で、思い切って(大げさな・・・笑)聞く機会を得た。
しかしである。
チャック・モーガンのギターが気持ち良いのである。
彼女の歌声が合うのである。
兄貴のベース音が響くのである。
今回、彼女たちの演奏を聴き、一気に虜となってしまった。
今後、財布の中にお金が留まっていることはなさそうだ。