手塚氏の講演以外に、元京都市立芸術大学学長 梅原猛氏の講演を記念ホールで聞いた。
著作『隠された十字架 法隆寺論』で話題となり、著名人となっていた氏であったが、著作『学問のすすめ』をちょうど読んでいた頃であったので、講演に出かけた。
講演の内容は、上記の2作品から触れられ、講演後に持参した『学問のすすめ』にサインをいただいた。
氏は愛知県知多半島の先端、南知多町内海で育ったそうで、サインをいただくとき、あつかましくも「私は、半田育ちです」って声をかけました。
さて、最後にもう一つ。
時計台記念館の2階、国際交流ホールとなっている場所は、学園紛争の跡の名残か、埃にまみれた板間だけのホールで、壇上にピアノが置かれていた。
河島英五のコンサートが行われた。
「酒と泪と男と女」がTV・CMで流れ、人気沸騰中でのコンサート開催であった。
たしか、学園祭の頃で無料コンサートでなかったかと。
というのも、この時のコンサートを地元TV局が収録。たまたま、実家に戻っていた時に、30分番組でこの時の映像を見ている。
残念ながら、DVDには収録されていなかったと思う。
ホールの半分も埋まっていなかったが、観客は当然総立ちで人気者を見ようと沸いていた。
この時に聞いた「てんびんばかり」や「何かいいことないかな」は強烈な印象を植え付けられた。
彼がその後、アフガニスタンかどこかへ旅立つのを契機に、彼の音楽から離れていった。
「野風増」、「時代おくれ」、「生きてりゃいいさ」など広く音楽ファンやカラオケファンに受け入れられていったが、河島に求めていたのは、私の若気の至り、ほとばしるエネルギーの放出、その熱い思いであった。
いい歌なら、歌謡曲の中にもある。
フォーク・ソングというくくりに入れて見てしまったのかもしれないが、
今も、昔も、その時の「感性」で聞いて、ドキドキするかどうか、ワクワクするかどうかが、私の趣味の音楽に対する判断基準である。
時には、「詞」に心打たれ、時には「音」に耳を傾け、時には「リズム」に乗って踊る。
だから、聴く音楽を限定しないようにしている。
ロックが好き、フォークも好き、ジャズも好き。
お金と時間がないから、クラシックやソウル・ミュージックなどに目が向いていないだけ。
最近は、和楽器やシタールなど民族楽器の「音」が気になっている。
ではでは。