山口通恵を偲ぶプロジェクト
山口通恵氏は30余年にわたり
染織教育に携わった大学教授でした。
私にとっては恩師であると共に
大学に勤務していた頃の上司でもあります。
その関係でプロジェクトに関らせていただく事となりました。
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このプロジェクトは
氏が2008年9月10日に58歳で世を去り
3年が経とうとする命日に併せて
作品集の出版と遺作展を開催する内容です。
私が主にお手伝いさせていただいたのは
教育者として、作家としての業績と足跡を
『山口通恵作品集』にまとめる作業でした。
出版準備に関する様子はコチラに記していますので参照下さい。
遺作展については
旧知の間柄の先生方を中心に準備が進められました。
まずは作品を集めるところから。
ご家族に協力いただき作品を借り受け
展示計画を練り
作品の状態に応じて額の変更などの作業を進めました。
額を整備する様子
展示作品を選定する小名木陽一先生
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遺作展の搬入日。
展示作業に立ち会ったのは
大学関係者だけではなく
大学に出入りされてた業者の方を含む
故人と関りの深かった縁者が結集しました。
大御所の先生方の指示を受け照明の調整をするTakayuki。
展示図面のないインスタレーション作品については
「きっと、山口さんなら、こうするだろう。こうしたはず。」と
皆で故人を想いながらの展示作業となりました。
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色と光の染色 山口通恵を偲ぶ
会期:2011年9月6日(火)-11日(日)
会場:ギャラリー恵風 1階・2階
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展示風景を紹介いたします。
1階の展示スペース
インスタレーション「水の塔1994」
絞染による着物や屏風
蝋纈染による平面作品や衣装などの
染色技法作品を展示しました。
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2階の展示スペース
光の染色として故人が研究した染色技法
(シアノタイププロセス)による作品を展示しました。
この技法の作品は
国立国際美術館など幾つかの美術館に収蔵されていますので
再び見る事ができるかもしれません。
しかし
個展としての展示は見納めかもしれないと
感慨深く見入りました。
私も時折り
この染色技法を写真技法として使用する事があります。
今回の展示を目に焼きつけ
今後の制作活動や授業の場で活かしたいと思います。
Yoshie
山口通恵を偲ぶプロジェクト
ウェブページ
『山口通恵作品集』は上のウェブページよりお求めいただけます。
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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