徳永写真美術研究所 Column


徳永写真美術研究所(TIPA)の日常コラムです。

“美の意識” 杉本博司展より

2009-06-05 | 美術に関するお話



杉本博司「歴史の歴史」展へ行ってきました。
4月から開催されていましたが、会期終了間際の鑑賞となってしまいました。

既に多くの人から、
パーフェクトな展示 / 個人の作品展とは思えないスケール / 費用のかけ方が半端じゃない。

・・・などという評判を聞いていましたが、
やはり圧倒されました。

作品が素晴らしいというより、杉本さんの美意識に圧倒されました。

会場には既に見たことのある作品も多くありましたが
彼の創作の源となる個人コレクションとあわせて作品を見ると、
杉本博司の“美の意識”を感じることができました。

訪れた日は金曜日。夜間開館の日です。
閉館10分前には、ほとんど人がいなくなり、
地下二階の展示スペースは私一人となりました。
「シースケープ」シリーズの展示空間を独占し、
ゆっくりと杉本博司の美意識の海を漂うことができました。



美術館を出ると雨が降っていました。
しかし、夕焼けの美しい空。

引き続き、感動を持続しながら家路に着きました。

Yoshie




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