2010年に開館した
写実絵画専門の美術館を訪問しました。
美術館の名は<ホキ美術館>。
千葉にあります。
ホキ?と、不思議に思い、調べてみると
㈱ホギメディカルの創業者である保木将夫氏によって
設立された美術館であるとの事。
保木氏は
この美術館を「写実の殿堂」にしたいと考えているそうです。
訪問した際の展示は
「光と風をかんじて・・・」展でした。
この展覧会の主旨を読み取り
・・・をかんじるよりも
写実的に描く事とは
どのような意味を持つのだろう。
と
写実と写真の関係も含めて
いろいろと考えながら館内を巡りました。
*
この美術館は
日本初の写実絵画を専門とする事で
開館時より注目されていますが
建物も注目されているようです。
美術館の周囲には
建物を撮影する幾人もの人を見かけました。
美術館を正面から写した写真です。
この角度からは、小規模のように見えますが
実は、かなり、奥行きがあります。
裏側から見ると、このような感じです。
カメラレンズの歪みではなく、建物が湾曲しています。
突起した構造を支える柱がない事に驚きます。
大きな彫刻作品を見るように
長時間、建物を見続けました。
それにしても・・・
住宅街に存在するこの美術館
周囲との違和感がありすぎで
オモシロイ風景を作り出していると思いました。
また
建物の内部も非常に込み入った構造で
迷宮世界に迷い込むような展示空間でした。
実のところ・・・
絵画作品よりも
建築作品を見に行ったという印象の方が
記憶に強く残った気がします。
記:徳永好恵
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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