電車道

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ウミホタルの発光

2012-11-07 21:29:59 | いきものと科学
筑駒文化祭の演示でウミホタルの発光があんまりうまくいってなかったので、やってみたくなってやりました。
使ったのは先月中旬に採集してきた館山のウミホタルです。



とりあえず、使った道具。
水、乳鉢・乳棒、試験管、駒込ピペット、乾燥ウミホタル。



シリカゲルで乾燥させたウミホタルを乳鉢にとりました。

自然界でウミホタルは体内に発光物質と酵素を持っていて、それを体外に出して水と反応させ、発光します。
なので、すりつぶすことで強制的に発光物質と酵素を体外に出すことをします。

ちなみに、発光物質と酵素をそれぞれルシフェリン・ルシフェラーゼといいます。
あくまで総称なのでこの用語を使う必要はないと思いますけどね。



すりつぶしたところ。



そこに、水を加えるとこのように美しく発光します。
ウミホタルの光は冷光といって、ほとんど熱を出しません。


一応、動画もあげておきます。


そういえば、むかし安房博物館でウミホタルの発光ショーを見たことがあります。
地元の漁業のおっちゃんみたいな人が説明をやっていました。

当時は59期も調子こいた中学生でしたから「ウミホタルの発光にはATPは使いますか??」なんて可愛い質問を。
「使うところもあるかもわからんけど・・・」との返答。

うん、ウミホタルの変異すげー(笑)
いや違うけどね。、。

単純に体外で勝手に酵素反応してるんだからATPは使ってないんじゃないかね。
そりゃ物質を体外に出すときのエネルギーとしてATPは使ってるんだろうけど。


自由研究などで興味のある人がいれば、以下のようなものを提案しておきます。

① 水の代わりに熱湯を入れるとどうなるか。
② ①を冷ましたものを、反応の終わった試験管と混ぜるとどうなるか。

タンパク質は熱変性しますが、①では酵素が変性して(ほとんど)発光しません。
触媒は反応を助け自らは変化しないので、反応の終わった試験管には酵素が残っています。
②には酵素があるので、発光物質が熱変性しないとすれば、②は発光するのではないでしょうか。



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