気ままに三百六十五日

気ままな三百六十五日趣味に没頭したいけれど?

有機無農薬

2013-09-09 | Weblog

何日ぶりでしょう

秋の日差しが戻って来ました


先日、環境センターの講座
今、栃木の農産物は?バスで行く
       ~オドロキの農業見学会~

に参加しました。

先ず、宇都宮大学農学部付属農場見学

今回は米作りに関するお話でした。

私は、稲作については全くと言ってよいほど知識が有りません
一つ一つ初めて知る事ばかりでした

米作りで一番厄介な問題は、除草だそうです。
田の草取は一番骨が折れる作業

除草剤を使用しない米作りはほとんど不可能に近いそうです。
現在の水稲用の除草剤は、安全性が高く人体にも、自然界にも及ぼす影響は極めて小さいそうです。

現在の減農薬のめざすところは、環境えの負荷低減にあるそうです。


食に関する行政、生産現場の取り組み

生産者が農作業点検項目を設定
作業履歴を記録
点検と評価で次回の栽培に活用する

農薬散布の時期、回数がしっかり決められていて
残留農薬などの検査で引っ掛かるとその地域の生産者全体が出荷停止になり
連帯責任になる

生産現場ではこんなに厳しい管理がされているんですね~

ただ高齢農家にとって農業現場の急激な変化についていけず
離農の原因にもなっているそうです

この厳しい生産管理をしているのは大規模農家
小規模農産物は大丈夫か?

と問題も多く行政(農業指導)普及指導員の力量が試される時なのだが、
行政の対応は、問題が多いそうです。

責任逃れに流される傾向がみられるそうです

消費者も、農薬や特別栽培、有機栽培の正しい知識をもたなければなりません
有機無農薬栽培は簡単ではないと言う事
農薬がすべて悪と言う意識も含めて

宇大農学部の先生の講義の後

宇大農学部の田

広いです
雄大21と言う宇農開発の米が作られています


オープンエコファーム(貸農園)も見学
50㎡で年間使用料700円
一年間契約
有機肥料施行して貸出だそうです
大変魅力的ですが、ちょっと遠くてだめですね~
残念~


道の駅で昼食後
野木町で有機稲作をされている方の農場見学
バスで移動


発想の転換
雑草を沢山生やして肥料に利用する

稲作農家の雑草との戦い
除草がいかに大変かと言う話を午前中に聞いて来ました。

有機稲作をされている舘野さんは、除草ではなく草を出来るだけ発芽させ
それを肥料にして稲を育てると言う全く真逆の考えです。

そのお話は稲作に全く知識の無かった私にも大変面白く興味深いものでした。

先ず、冬の田には雑草を沢山生やす
春、代掻きをして水をためる。
ときどき水を切って酸素も与えて雑草を出来るだけ生やす。
二回目の代掻きで草を埋め込み水を張って土が見えない状態にしておく
周りの田では、田植えをする時期だそうです。

そして6月になって田植えをするそうです。
普通の農家では5月の連休の頃田植えですから一月ほど遅い田植えです
田植えのとき米ぬかも一緒に撒くそうです。

米ぬかは微生物による発酵剤になり水が濁り太陽の光が届かなくなり雑草の発芽を抑える効果が有るそうです。
又、米ぬかの栄養で沢山の浮草が発生し、光を遮断して雑草を生えにくくするそうです。
雑草は枯れ微生物によって分解され肥料になる

どうやって雑草をはやさないようにするかでなく雑草を肥料に変えてしまう発想の転換

苗作りも、田植えが遅いから早く作る必要もないから外で育て寒さにも強い丈夫な苗が出来るそうです。

稲の病気も無く農薬も使わないで稲作が出来る

この有機農法を始めるにあたって一番の反対者は親だったとか
周りの人の白い目
さまざまな苦難を乗り越えて現在があるのでしょう

淡々とした話しぶりでそんな苦労は、話されませんでしたが・・

一般の農家より収量は少し少ないが、農薬、肥料などに費用がかからないし、
種もみも自分で取るから充分やっていけます
収量を上げるより毎年の収量が一定である方が重要とおっしゃっていました。

日本の農家が皆この考えになれば、今行われている減反政策も必要なくなりますね~
と・・・

揺るがない信念で有機栽培と取り組んで居られる姿に深く感銘を受けました

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
農業の勉強 (どんこ)
2013-09-11 08:49:02
なかなか実のある学習をされましたね。
このような吸収をされると講座を担当された先生方も
やり甲斐があったと喜ばれることでしょう。
みーばあさん、優等生ですよ。
除草剤がなかったころは
ガンズメという道具で稲と稲の間を押しながら
農作業をしていましたね。
それはそれは、はかどらない重労働のようでした。
忘れていた農作業風景を思い出しました。
返信する
有機無農薬 (ころん)
2013-09-11 11:07:55
このような講座があるのですね~
消費者の立場から理解されるといいことです。
草の戦いは無限ですが・循環して肥料に返す・
なるほどですが、実に難しいことだと思ってしまいます。
米ぬかはバラ栽培にも良いと何かで見た記憶あります。
何故かと・・あの嫌いなダンゴムシが良いことしてくれるのだそうです。
諸説ありますね。

みーばあさまお勉強になりました。
ありがとうございます。
返信する
講座 (アヤメ)
2013-09-11 13:52:55
勉強になる講座でしたね。
私も雑草を肥料に変えると言う農法は初めて
知りました。
手間がかかっても収穫量が少なくても、こうして
取り組んでる農業家がいらっしゃるなんて~。
お米、大切に食べないと農家さんに申し訳ない
ですね。
返信する
素晴らしいこと! (magamik)
2013-09-11 19:46:38
こんばんわ~
とても良い取り組みですね~!
私も農薬の使い過ぎとか遺伝子交換の種の怖さを本などで読んでますので、常々、怖いなと思っておりました。
種もみを自宅ではしておられませんものね。
農協で買っておられると思いますよ。

貸農園、50㎡、年間700円だなんて嘘のようです。
こちらは一畝、年間10000円もしますよ。

日本全国に広がるとよいですね。
消費者も応援しないといけませんね。
返信する
どんこ様 (みーばあ)
2013-09-12 17:25:53
こんにちは
稲作農家にとって田の草取りは大変な重労働で
又とても大事な作業だった。草との戦い
現在除草剤無しの稲作はほとんど考えられない
との事。除草剤そのものも大変安全なものに替わってきているそうですが~
でも、それを使わないで稲作をされている方がいると言う事にも驚きました。
田の草取りは機械で簡単に取れるのだと思っていました。
そんな簡単なものじゃないことも良く分かりました。
昔の田園風景大変なご苦労をされていたんですよね。
機械化が進んでもなお大変なんだそうです
良い勉強をしました
返信する
ころん様 (みーばあ)
2013-09-12 17:33:09
こんにちは
有機栽培とか無農薬とか良く聞く言葉ですが、
正確には、ほとんどの人が理解していない、体によさそうとか、農薬はすべて悪とか・・・
実際野菜など育てて見ると、雑草や虫との戦いです。
大規模農家ではとても無農薬では出来ないだろうなと実感します。
消費者も正しい知識をもたなければなりませんね~
減農薬でしょうか
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アヤメ様 (みーばあ)
2013-09-12 17:37:16
こんにちは
今も昔も田の除草はたいへんらしいですね~
発想の転換でどうしても生えてくる草ならそれを利用しようと、・・・
なかなか考え付かないし、まして実践となると周りの軋轢も大きいものが有ったと思いますが、すごいですよね
素晴らしいと思いました
返信する
magamik様 (みーばあ)
2013-09-12 17:46:41
こんにちは
今は、大規模農家では作物それぞれの履歴が記録されているそうです
農薬も時期、回数、すべて決まっているそうです。もし違反すれば、その地域全体が出荷停止になりますから~
厳しい管理がされているようですね
問題は管理されていない小規模農家の作物だそうです
でも、消費者にはわかりずらいですよね
加工食品になるともう中身は何が使われているのかさっぱり分かりませんものね

大学の貸農園素晴らしく安いでしょう
ものすごく魅力的ですが、残念ながら少々遠いんですよ~
返信する
農業 (おーちゃん)
2013-09-12 22:00:49
こんばんわ
このあいだ実家に帰って道の駅めぐりしてきました
芳賀道の駅下野道の駅  北関東の農業地帯
稲刈りが始まろうとしてました
実家も大きな農家 米野菜 農業にたずさわっています
懐かしい地名に おーおー と
宇大農学部素晴らしい企画にさんかされ
有意義な日を送ることがよかったですーね
返信する
おーちゃん様 (みーばあ)
2013-09-13 14:06:28
こんにちは
稲刈りはじまりましたね~
直ぐ、おいしい新米がたべられますね
でも、お米になるまで農家ではごくろうされているんですよね。
ご実家も大きい農家さん
ご苦労されていらっしゃるんですね
農作物大事に頂かなくちゃです~
返信する

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