授業なんて○○だ!変な教師の成功仕事術

学校の常識とは違う事いっぱいだけど、すべて筆者の成功体験からの仕事術ばかり。変な教師なので、信じなくていいですよ。

5年理科 てことつり合い 第1時 棒を水平につり合わせる

2008-01-13 22:43:46 | 理科

(C)TOSSランド/小学校/5年生/理科/てことつり合い            

5年理科 てことつり合い 授業記録
第1時 棒を水平につり合わせる

TOSS狸ばやし 臼井俊男


1.準備からめあてを書く。
 A4のかごに,カラーボードを切った棒(30㎝×2㎝)凧糸・ナイロンひもを人数分・セロテープ入れておいた。
 それを各班の机上に置いておいた。
 日付,めあても板書しておいた。
 
 理科室に入ってくる子どもたち,早速かごの中のものを物色。
 はやくもかごの縁でつり合わせはじめる子どもたちもいる。
「日付とめあてをノートに書きます。2分で書きます。」
(めあて:棒を糸でつるして水平につり合わせることができるだろうか。)
 実験の時間をたっぷりとりたいので,いきなり授業にはいる。
 いつものように,ノートを書く子どもたち。
 机間指導を一周して書いてあるかどうかを確認。
 その後,鉛筆を置かせ,説明をする。

2.左右の幅が同じ棒をつり合わせる。
「かごの中に棒が入っています。凧糸をセロテープで棒に貼ります。」
 わざとつり合わない演示をする。片方の腕が下がっている状態にする。
「これはつり合っていると言えるでしょうか。」
子どもたち,口々に「違う,言えない」と言う。
「では,どう言った状態がつり合ったと言えますか。」
子どもたち「水平,まっすぐ,平行」などという。
「地面や床と平行になったことをつり合うと言うんだね。」

「では,この左右の幅が同じ棒は,つり合うでしょうか。」
 挙手で確認する。つり合う,○が32人,つり合わない,×が2人。
 板書(①左右の幅が同じ棒 ○32 ×2)

「今から5分間,実験して確かめましょう。」
 黒板に簡単な図を書いてから,机間指導。
 子どもたちはかごからおのおの取り出して実験をする。
 とても熱中している。
 すぐに「先生,できたよ!」などと言ってくる。
 できた子には,教卓に用意しておいた60㎝~180㎝の丸棒,角材などに挑戦させる。
 指の上でつり合わせた子や,角材の上でつり合わせた子などもほめた。
 色鉛筆や教科書をつり合わせている子もいて,取り上げてほめた。
 ほぼ全員が短い棒でできたことを確認し,持っているものを置かせる。
 「つり合いましたか?」
 全員が,つり合いました!と答える。
 「棒のどこでつり合いましたか?」
 子どもたちは,「真ん中]「中心」と答えた。これではいけない。
 棒の短い長さの真ん中もあり得るからだ。
 詰めの問いを出す。
「真ん中,中心とは棒のどこですか?」
 子どもたちは答えられない。やがて,「左右が同じ」と言う子が出る。
「そのとおり!左右の長さが同じところでつり合っているんだね。」
 板書(同じ幅の棒は,左右の長さのおなじところでつり合う)

「このつり上げられた点を支点と言います。支える点です。
 Aくんが指にのせていましたが,その指の触れている点も,支点です。
 支点は支える点なので,つり合っていなくても,支えていれば支点なのです。」
 つり合っていないと支点とは言わないのではない。
 ここを間違えないよう,しっかり教え,板書する。
 Aくんの下から支える図も書いておく。

3.幅の違う棒で行う。
「三角形の板は,つり合うでしょうか。」
「三角形の場合は,直角を上にした時,上の辺が水平になった場合をつり合うとします。」
 きちんと,条件を示しておく。
 板書(②三角形。三角形の形もかく。)
 同様に挙手確認。○30名 ×4名。
 カラーボードを三角形に切ったものを配布。2名に一つ。
  どんどんつり合わせられる。
 答えを問うと,どの子も「つり合う!」

「第3問,木の枝はつり合うでしょうか。」
 校庭の草捨て場で拾ってきた50センチほどの枝を提示。
 板書(③木の枝)
 挙手確認。全員が○。
 これは,教師の演示実験をする。
 騒がしくなってきたので,じらしながら集中させる。
 結果は,○。

 第4問はかさ。同様に板書し,確認し,演示する。
 第5問,金属バット,第6問,大根も同様に演示実験。
 どれもつり合う。子どもたちは集中してみていた。 

 ノートに板書を写して終わり。

参考文献:ドラマを生む向山型理科の展開小学五年(小林幸雄氏の論文) 明治図書

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