前回、授業のスキル基本のキ、すぐに答えを言わずに焦らすでも、考える時間を取ると書きました。
重複しますが、大事なので述べます。
発問後すぐ挙手は反射的にしてる子です。他のほとんどの子は、考える時間を必要とします。
挙手させず、自分の考えをノートに書かせるなど、作業する時間を取らせる事で、全員が考えます。
時間は発問内容により1分〜5分。
その時教師は基本しゃべりません。
子どもの思考を邪魔しないためです。
喋ってしまうと、子どもの思考が途切れます。
ワーキングメモリーが少ない子はなおさらです。
また、作業指示を出す場合も、しっかり時間を取りましょう。
漢字練習、計算練習、観察、実験、リコーダー練習、図工や体育など、作業指示を出す場面はたくさんあります。
もちろん、短く、明確な作業指示を出して、できれば板書します。
そして、作業がどのぐらいで終わるか予想して計算し、5分とか10分とか時間を示して行わせます。
終わりの時間を示すから、子どもたちはそれに向けて考えながら作業します。
中には、時間を示さないで、すぐに終わらせる先生もいます。
早くできる子はいいですが、大半はできずに叱られます。
また、ダラダラと長くやらせる先生もいます。
こういう先生は、だいたい子ども全体をみてません。
自分の仕事をしてるか、個別指導で1人の子に時間をかけます。
また、時間を示しても、ほとんどの子が終わらなかったり、時間が余ってしまう場合もあります。
これら3つの例は教師としての時間管理ができていません。
子どもたちが、どのくらいの思考時間、作業時間が必要か、意識して時間感覚を身につけないといけませんね。