子供の頃の授業風景。教師が教科書を読んで「これは何?」などと子どもに問います。
子どもたちは次々と手を挙げ、大抵は最初に手を挙げた子が指名されて、発表します。
教師は、褒めたり言い直したりして、また教科書を読み、発問します。
発問後すぐ挙手は反射的にしてる子です。
教室の多くの子は、考える時間が必要です。
しかし、考える前に、反射的な子が指名され、答えてしまい、教師も解説してしまいます。
じっくり考える子は置いてけぼり。指して欲しくて、手を挙げ、指されても、うまく言えずに、座っていいと言われて、他の子から笑われて、恥ずかしい気持ちで座ります。
やがて、発表できないし、手を挙げなくてもいいや、考えなくてもいいや、と誤学習します。
これは僕の子どもの頃の苦い思い出です。
今だから分かるけど、これらの発問は、何にも考えてない、とりあえず発問です。
技量の低い教師は、とりあえず発問を連発し反射的な子を指し、多くの子に考えるのを諦めさせる誤学習をさせます。
では、どうするか。
まずは、とりあえず発問を多発せず、子どもに思考させる発問を厳選しましょう。少なくとも、その授業のし
次に、挙手させず自分の考えをノートに書かせるなど、作業する時間を取りましょう。作業時間を与える事で全員が考えます。
時間は発問内容により1分〜5分。その時教師は基本しゃべりません。子どもの思考を邪魔しないためです。
最後に、たくさんの子を指名しましょう。子どもが発表中は、教師の判定や解説はせず、次々と発表させましょう。
どの教科でも同じです。1時間の中で、必ず子ども1人で作業する時間、思考する時間を取りましょう。
子どもの思考力、技能を身につける時間なのですから。