授業なんて○○だ!変な教師の成功仕事術

学校の常識とは違う事いっぱいだけど、すべて筆者の成功体験からの仕事術ばかり。変な教師なので、信じなくていいですよ。

ドリルの○付けは教師がすべき?

2018-05-12 21:33:57 | 仕事術
若い頃、ドリルの答え合わせを子どもたちにさせていたら、ベテランの学年主任に怒られた。

○付けは教師の仕事で、子どもに答えを渡したら写してしまう。というのが趣旨だが、1時間以上説教された覚えがある。

この主張は、大多数のベテランの先生方がおっしゃる。
休み時間も、全校集会中も、なんと職員会議中もドリルの○付けをしている先生もいる。

僕は違う考え。

学校は勉強をするところでもあるけど、勉強の仕方を教えるところでもある。

自分でやった問題が合っているか確かめ、やり直す仕方も教えないといけないと思ってる。

だから、答え合わせの仕方も教えた。
授業時間内にドリル1ページをやり、答え合わせをさせ、間違い直しをさせる。
5分から10分あれば子どもでもできる。

1ヶ月教え続ければ、あとは子ども自身でできるようになる。

きちんと授業で教えれば、答えを見て書く子はほとんどいない。
見てしまうのは、本当にできない子。
そんな子は、答えを写させる。
書き写すことも勉強。書き写すうちにやり方が分かってくる。

答え合わせを自力でできるようになれば、家での自主学習も出来るし、受験勉強もできる。

と、僕は思って、ベテランの先生方に見つからないように、答え合わせさせてきた。

昨年、職員室で、答え合わせの話題になった時、同世代の教頭や教務も同じ意見だった。

教師になって以来の、溜飲を下げる思いをした。



写真は記事と全く関係ありません。

話は短い方がいい

2018-05-10 23:31:44 | 学級経営
よく、長々と叱っている人がいます。
あれ、逆効果です。

叱る人は、良かれと思い、分からせようとあーだこーだ言います。
でも、叱られている人は、自分のミスを反省するより、長々と叱られる事に嫌気がさしたり、パワハラ、ストレスを感じたりしていきます。
そして、叱る人は信頼を失っていきます。

経験ありませんか?

叱るだけでなく、普通の話も長いのは逆効果です。
長くなればなるほど、聞く人は訳が分からなくなります。
で、飽きて聞かなくなります。
3分以上、同じ話を続けられたら、飽きます。

叱る話は短く。いけなかった事は何か、ごめんなさいの言葉、これからどうするかが言えたら終わり。説教ではなく相手に言わせればいいんです。

普通の話も、伝えたいことを先に言い、理由を3つぐらい言う。
最後に伝えたいことをもう一度言ってもいい。
その時は、始めに言ったことと一言一句同じに伝える。
言い換えたら、ニュアンスが変わり、聞く人は混乱します。

大事な事は3回言うと記憶に残るらしいです。

大事な事を板書すれば、聴覚入力が苦手な人も視覚入力で脳に脳に入ります。

脳のワーキングメモリーは多くて8個ぐらい。少ない人は3個くらいしかないです。
話が長ければ長いほど、始めの方の話は脳から消去されていきます。
ワーキングメモリーが溢れると、人は固まったり空想が始まったりして、脳を守ろうとします。で、長く説教された嫌な感情のみが残ります。

ブログもダラダラ長く書くより、短く書いた方が伝わるかな?

写真は記事の内容と全く関係ありません。

全員が観えていますか

2018-05-08 23:10:25 | 学級経営
教師に成り立ての若い頃、授業中子どもがふざけてばかりいました。右を注意すると左が騒ぎ、後ろに指導に行くと前が遊び出します。で、堪忍袋の緒が切れて怒り出す。

今考えると、未熟者でした。

全体指導であれば、隅から隅までの子たち一人一人に視線を飛ばしながら授業します。
40人いたら10秒もあれば、一人一人が何をしてるか分かります。
それほど難しくはなく、要は1人0.2秒ぐらいずつ端から見ていけばいいんです。
一列1〜2秒といった方がイメージできるでしょうか。
その時、違うことをやってる子がいたら、
「○○くん、鉛筆置きます。」
などと、目を合わせて一言言うだけです。
1秒で終わります。

個別指導は、内容にもよりますが、全員見て回るのに、5分もあればできます。
全員を見られる歩くルートを決めて、1人数秒ずつ見て回ります。出来なさそうな子には、一言だけヒントをいいます。1回り目は、ヒントだけ。
ふた回り目は、ヒントを出した子だけ見て回ります。2度目で出来ていない子には、短く個別指導します。長くて1分です。
初めから、わからないだろう子は、最初に行き、赤鉛筆で薄く書き、なぞりなさいと言います。1回目は、なぞるうちに出来るようになります、と声をかけます。

もちろん、指導技術はもっともっとありますが、今日はここまで。

こういったひとつひとつの授業行為の積み重ねで教師は子どもたちを観て取れるようになっていくのです。


写真は記事とは全く関係ありません(^_^;)

学校は真面目な子ほど損をする?

2018-05-07 21:38:50 | 学級経営
昔不良だった子が、更生して真面目になった話、よく美談として聞きませんか?
じゃあ、はじめから真面目な子がそのままがんばっているのはどうなの?
僕ははじめから真面目な子の方が素晴らしいと思うのだけど。


前回、「気をつけ」の話をしました。
「気をつけ」も、真面目に気をつけをしている子が、ふざける子が出来るまで待たされるんですよね。
おかしくないですか?

早く問題が出来た子が、黙って気をつけをして待ち、出来るのが遅い子を待っている。
おかしくないですか?

少人数が悪さをすると、悪さをしない子たちが待たされ、先生方は悪さをした子たちにかかりきり。
おかしくないですか?

で、その悪さをクラス全体に説教する。悪さをしない子たちまで、説教を聞かされる。
おかしくないですか?

若い頃は、僕もそういう指導しちゃいました。
でも、ある真面目な子の保護者に指摘されて、おかしいことに気づきました。
それから、以下の様に変えて行きました。

まず、遅い子を待たずに授業をはじめました。
気をつけをせず、遊びから帰らない子を待たずに問題を出しました。
遅い子たちに、やばい、まずいと思わせるようにしました。

悪さをした子たちのみ説教して、真面目にやってる子たちは、自由時間や休み時間にしました。

全体に話す場合も、真面目にやっていた子たちを褒めるように心がけました。

そうしていくと、悪さをする子たちも、遅れず真面目になっていくんですよ。不思議と。


写真は海の向こうの富士山。記事とは全く関係ありません(^_^;)

「きをつけ」って大事なの?

2018-05-05 20:49:35 | 学級経営
「きをつけ、礼」

どこの学校の教室でも、大概授業の始まりと終わりにやってますよね。

念のため、「きおつけ」「きよつけ」ではありません。
よく、子どもに言わせると「きよつけ」って言ってますよ。

漢字で書くと、「気を付け」気持ちを付ける(入れる)となります。

意味は、直立不動となる姿勢のこと、そしてその姿勢を命ずる号令の一つです?

そう、「きをつけ」は、立ったまま行うんです。

だから、座ったまま、「きをつけ」はありえないんです。本来は。

でも、学校現場では、「姿勢を正して座りなさい」の意味で「きをつけ」を使うのが当たり前になったいます。

「姿勢を正して、きをつけ、礼」という事もありますが、文脈的には、同じことを二回言うので、変な感じです。

ちなみに、「きをつけ」の正しいしかたは、
1.両足のかかとをつける
2.つま先を少し開く
3.両ひざをつけて伸ばす
4.腰を伸ばす
5.胸を張る
6.あごを引く
7.口を閉じる
8.真っ直ぐ前を見る
9.ひじを伸ばす
10.手の指をそろえ太ももの外側につける
です。

また、「きをつけ」をするときの姿勢の良い座り方は
1.腰骨を立てる
2.背筋を伸ばす
3.両足の裏を床にぴたっつける
4.背中を背もたれから拳一個分開ける
です。
「ピン、ピタ、グー」なんてかけ声もあります。

正しいしかたは、先生や学校によって違いはありますので、ご参考にまでに。

毎授業時間の初めと終わりに「きをつけ」をすると、1日5時間で10回。1週間で50回。1ヶ月20日で1000回!1年200日で1万回!(◎_◎;)も「きをつけ」を学校ではしてるんです。

で、きをつけが全員出来ないと、待ったりやり直したりする先生がたくさんいます。5分待ったら、授業時間は40分に減ってしまいます。

仮に「きをつけ」1回1分かかるとして、1年で1万分、約166時間も授業が無駄になってしまいます。2分待つ先生だと300時間以上!(◎_◎;)

もちろん、「きをつけ」をさせる事は必要です。
「きをつけ」の意味を教える必要もあります。

でも、全員できるまで待ってると、子どもだから当然待てずに動いてしまいます。ちゃんと初めから出来ている子が待たされて、出来ない子のため時間が奪われるのはナンセンスですよね。

こういう事を知ってて、毎時間「きをつけ」をしない先生もたくさんいます。

知らずに、「きをつけは大事だ」と、できるまでやり直させる先生もたくさんいます。

どちらの先生に教わりたいですか?



写真は飛行機雲。記事とは関係ありません(^_^;)

給食の恨みは恐ろしい?

2018-05-03 20:06:18 | 学級経営
給食のおかわり、どんなルールでした?

僕の小学生時代は、早く食べ終わった人からおかわりしていいことになってました。
だから、やんちゃな早食いのいつも同じ子ばかりおかわりしてました。

僕は好き嫌いが多かったので、おかわりしたいおかずがあっても、嫌いなものがスープや別のおかずに入っているだけで、泣く泣くおかわりできませんでした。

おそらく、小学校6年間でおかわりできた回数は10回に満たないと思います。

毎日おかわりしてたやんちゃ君はぐんぐん背が伸び、おかわりできない僕は学年一のチビでした。
同じ給食費払ってたんですけどねえ(^_^;)

今の学校のおかわりシステムは千差万別です。
いまだに、食べ終わった人からと言うクラスもあり、
全部食べられる人はジャンケンできるシステムもあります。

でも、一番いいのは、残そうが残すまいが、欲しい子がジャンケン等で平等に決めればいいのです。

いくつもおかずがある場合は、ジャンケンエントリーは1回のみ。
でないと、最初のおかずに手をあげた子ばかり、何回もチャンスがあり、不平等です。

これなら、小学生時代の僕のような、給食の恨みはなくなります。

負けて我慢出来ないやんちゃな子のため、食缶のおかずを少しだけ残しておきます。仕方ないなあと言いながら、ちょっとだけあげれば、やんちゃ君も我慢します。

給食費はみんな平等に集めます。不平等にならない給食システムをしてほしいものです。


写真は昨日のランチ。記事とは関係ありません(^_^;)美味しいカレーでした!

給食食べ終わるまで昼休み抜き

2018-05-03 07:43:55 | 学級経営
僕が小学生の頃、給食は残してはいけない時代でした。
当時、好き嫌いが激しく、キノコ類全般、エビ、サバ、ピーマン、肉の脂身、太く切ったネギなどが嫌いでした。

当時の担任は給食指導に熱心だったのでしょう。
食べ終わるまで、昼休みにしではいけないといわれ、みんなが外で遊んでいる間、しいたけが数個残ったアルミの器を前に、泣きながら座っていたのを覚えてます。

時には、担任がしいたけを無理矢理口に入れたこともあります。
僕は口を閉じて開けないようにするのですが、鼻をつままれて、息が出来ず口を開けたところに入れられます。
嫌いな味、匂いなので、オエッとなって吐き出しました。
で、怒られる。

担任が根負けして、大抵掃除の時間には、給食室に持って行き、調理員さんに泣きながら謝りました。

ある時は、担任が許してくれず、放課後まで給食とにらめっこして、外が真っ暗になるまで残されたことがあります。
他の先生はもういないし、校門は鍵を閉めたから、裏口から帰らされました。

誤解のない様に書くと、すごくよい担任で、いじめられっ子の僕の話を聞き、味方でいてくれました。僕が教師になるきっかけの1人です。

僕だけが残されたのではなく、みんな全部食べなきゃ昼休み抜きの時代でした。
昔はおおらかな時代でした。

もちろん、教師になった今はやりません。
食育はしますが、食べることに強制はしません。
やっても、もう一口食べてごらんと言うくらい。
一回で保護者からクレームが来て、裁判を起こされたら負けますよ。

それより、完食した子を褒めまくっていると、嫌いなものがある子も、頑張って食べなきゃという気になったりします。

一口食べた事を褒めればいいんです。
もう一口なんて言っちゃダメです。
1年間褒めてるうちに、完食できちゃったという子はたくさんいました。

もちろん、食べない子はそれ以上言わない。
教師の指導はここまでです。

ちなみに、人の味覚は成長とともに変わります。
今ではほとんど食べられる様になりました。
1番嫌いだったシイタケも、給食に出れば、子どもの手前、頑張って食べます。
家では妻にお願いして、嫌いなものは抜いてもらってますが(^_^;)


写真は美味しい焼きそば。記事とは関係ありません(^_^;)

その立場にならないとわからない

2018-05-01 22:04:12 | 仕事術
その立場にならないとわからない。

はじめて担任ではなく、理科専科になった時、教務主任に連れられて、集会前の体育館の準備や、運動会前のグラウンド整備をした。
担任だった時にはやった事のない、気づきもしなかった学校の裏方の仕事を知った。
職員室の先生方は、こうしてバックアップしてくれていたんだとわかった。

ある学校で担任をしたとき、特別支援学級在籍の子が交流で来ていた。国語算数以外は僕のクラスで受けるので、クラスの一員のつもりで活動した。ベテランの支援学級の担任も補助で来たのだが、ことごとく僕と違う指導をして困った。僕も中堅の時期だったので、僕のクラスは僕の指導の仕方でやりたいと何度も言ったが、聞き入れてもらえなかった。そして校長に、僕に文句を言われると訴え、僕が校長室で説教された。

別の学校で、今度は僕が特別支援学級の担任として、交流学級の補助に入った。交流学級の担任は僕より一回り以上年下で、教科書を全く使わず、国語は教科書の題材すらも扱わずに授業していた。学級経営も、子どもの好きにさせるやり方だった。放課後、何度もその先生に色々アドバイスをしたのだが、その担任は、俺のやり方でやるからと、やり方を変えなかった。そして校長に、僕に文句を言われると訴え、僕が校長室で説教された。

別の学校の特別支援学級の担任から、上記の様な相談を受けた。その交流学級の担任は僕の同期だった。僕はどちらの立場も経験しているので、その担任を誘い、飲みながら話をした。どちらも言い分がわかった。僕の経験も話し、うまく協力し合えるよう話した。どちらも、僕の話は真摯に受け止めてくれたが、その後もあまり協力できていない様だった。

とある同僚が、はじめて特別支援学級の担任になった時、僕の大変さが、自分が支援学級の担任になってみてはじめてわかったと言った。みんな特別支援学級の担任を経験した方がいいとも言った。

特別支援学級の担任だけではない。
やはり、その立場を経験しないとわからない。
写真はネモフィラの丘。記事とは関係ありません(^_^;)