先日、札幌学院大学人文学部の編集した“アイヌ文化の現在“の本を読んだ。この本には、アイヌ文化に関する様々なことが書かれていたが、特に印象に残ったことはアイヌ差別のことである。
差別には人種差別のほか男女差別、職業差別、宗教差別、身分差別、障害差別、学歴差別、思想差別、福島放射能差別、コロナ差別、性的差別、老人差別など多数あるので、アイヌの差別に限ったことではない。
アイヌは、北東北地方を主体に関東一円にも住んでいた。私の母方の祖父母は北東北出身なので、当然、私にもアイヌの血が流れていることになるが、そういう事実が知られていないことがアイヌの差別を生んでいると思っている。
縄文人が日本人の起源であるが、混血の過程で隼人や一部のエミシ(アイヌ)は、新しい文化を受入れ大和政権の傘下に入り同化していったが、狩猟採集文化を大切にした大半のエミシは北へ北へと逃れて、明治時代には北海道に住むだけとなり、そうした人々が“アイヌ ”とよばれるようになったのである。だから、アイヌコタンは、江戸期代まで東北地方にもたくさんあったのである。
一方、本州に残ったエミシ(アイヌ)は和人との混血により、また外見上からもアイヌと呼ばれなくなり、現在に至っているのである。そんなことも知らなくて “ボーとするな!”と、チコちゃんに叱られそうである。
そうした観点から下記のとおり、 “十勝アイヌ”と題した講演を行なう予定であるので、アイヌに関心ある方は、是非、聞きにきてほしい。なお、大リーグの大谷翔平選手の祖先も北東北出身である。
(記)
・日 時:11月13日(土)、午後1時~3時
・場 所:帯広市図書館1階視聴覚室
・主 催:「十勝の活性化を考える会」
・講 師:寺町 修
・演 題:「十勝アイヌ」
「十勝の活性化を考える会」会員
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