十勝の活性化を考える会

     
 勉強会や講演会を開催し十勝の歴史及び現状などを学ぶことを通じて十勝の課題とその解決策を議論しましょう

同じ本を何回も読むということ

2020-09-30 05:00:00 | 投稿

 

知人は、同じ本を何回も読むという。例えば、2001年版NHKテキスト角田泰隆著「こころをよむ 禅のすすめ」の本を、何回も読んだという。

 

このことは、8月13日付けブログ(道元禅師のことば)に書いたが、同じ本を何回も読むことによって、「行間」が読めてくる。

 

会員Fが投稿した8月26日付けブログ(アフリカとコロナ)も3回ほど読んだが、読むごとに行間が読めてきて、筆者の言いたいことがよく分かった。

 

同じ文章を3回も読むと、感情が無い活字にも命が宿っているような気持ちにさせ、筆者の真意が伝わってくるから不思議だ。だから、感銘を受けた本は何回も読むと、読むごとに新たな発見で中身が分かってくることがある。

 

行間を読む」という言葉がある。行間を読むとは筆者の真意を汲み取ることをいう。7月11日付けブログで、「“つもり”ということ」の題で書いたが、この“つもり”ということは、次のとおりである。

 

この“行間を読むこと”と “つもり”には、既述したような大きな違いがあるので、ブログを書く人は、読む人がどのように読まれるかを考慮して書かねばならない。

 

話は変わるが、昔は手紙をしたためポストに投函するか、又は、恋文などは手渡しで渡したが、今はEメールやスマホの時代である。だから、読まれずに”ゴミ箱“に捨てられることもあるので注意しよう。

 

最後に、7月11日付けブログ( “つもり”ということ)の一部を載せるが、上に書いているようにゴミ箱に捨てるのも自由である。

 

私たちは、つもりで生きていることが多い。たとえば、知っているつもりとか、覚えたつもりなどである。

 

私は認知症なので、覚えたつもりだがすぐに忘れる。齢をとったら忘れるのは当たり前だが、病気なので齢をとらなくてもすぐに忘れる。

 

このつもりのことであるが、気になることがある。人は、どこかで聞いたことがあるというが、その中身を問いただすと詳しくは知らないという。

 

これは確かに聞いたが、詳しく知らなければ聞いたことにはならないのと同じで、初めから知らないと言った方が良いのではないだろうか。

 

しかし、実際に経験・体験することも重要で、現場に行き現物を取って現実を知るという三現主義を大切にしているが、現場に行って見ると、聞くと見るとは大違いのことが、時々ある。』

「十勝の活性化を考える会」会長

注) 三現主義

問題解決するときの1つの姿勢。「現場」に出向いて「現物」に直接触れ、「現実」をとらえることを重視する。 生産分野においてとくに重要とされてきたもので、日本の高度経済成長を支えた精神として認識されることもある。空理空論を展開するのではなく、3つの「」にアプローチすることは、あらゆる領域問題解決において共通して重要である。 (出典:コトバンクより)

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批判と非難

2020-09-29 05:00:00 | 投稿

                    

「批判」は真偽、善悪を批評し、できれば相手の誤りを指摘して改善させようとすること、「非難」は相手の誤りを責めることだろうと思います。

 

責めるだけの「非難」よりも、誤りを正すために指摘する「批判」の方が思いやりのある行為です。最近、SNS上で誹謗中傷が多いが、これは非難と呼ぶことができる行為でしょう。

 

ところで、社会学者「加藤諦三氏」によると、人間の幼児化がはじまっているそうで、幼児化とは安易に物事を考えることのようです。

 

確かに、ゲームの普及やスマホだけに頼って新聞を読まなくなるのも幼児化の現象のひとつで、みんなと一緒、安心したいとする欲求の現われのようです。

人間の心理には、成長しようとする欲求と安心したいとする欲求があるそうです。

 

ただ、必ずしも安心することが幸せになれる全てではないと思います。人によって異なりますが、私にとっての豊かさや幸せは、友人が多いことなど、別のところにあります。

 

今の時代を不安に感じている人が多く、これに籠って人間関係の希薄化、共生意識の低下、の分断、政治への無関心につながっているのではないでしょうか。お互いが社会に問題があると思いたくないから、現在の社会状況は良いと肯定側に回り、批判する心理が怖い。

 

すなわち、人は見て見ない振りをするとか、大多数の方ににつく傾向にあるということです。これを続けていくと、社会はまったく改善されなくなると思いますが・・・・・。

 

先日の釧路大阪便の新潟空港への緊急着陸のケースにも言えるのではないでしょうか。私は飛行機に乗っていませんでしたが、マスクの着用を拒否した男性が飛行機から降ろされる時に乗客から一斉に拍手が上がったそうですが、この拍手は乗員や航空会社に対する感謝の意であったのでしょう。

 

ギリシャの哲学者 ソクラテスが、判決に従って毒杯を呑む前、悪法も法なりと言ったそうですが、悪法でも法、ルールは守らなければならないと思います。そして、悪法であれば、改めなくてはならないのです。

 

だから、1899年に制定された「北海道旧土人保護法」も幾度の改正を経て、1997年の「アイヌ文化振興法」の制定により廃止されたのです。

「十勝の活性化を考える会」会員

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注) 誹謗中傷

誹謗中傷は、根拠のない悪口を言いふらして、他人を傷つけることである。近年ではインターネット上での被害が拡大傾向にあり、問題となっている。

インターネット上での書き込みは匿名性が高く、自分の意見を発することが他のメディアよりも容易である。こういった行為は書き込んだ内容に誤りがあった場合はもとより、それがたとえ真実であっても名誉毀損が成立しかねない行為である。

 

ネット上の誹謗中傷について日本の警察に寄せられた被害相談件数は、2001年には2267件、2006年にはその3.5倍の8037件に膨れ上がり、被害は年々急増している。被害者の中には精神的苦痛で自殺・自殺未遂をする者もいる。多くのケースでは発信者を特定できずにいる。

 

[SNSにおける誹謗中傷への対策・影響]

2020年4月23日 総務省はインターネット上に誹謗中傷を投稿した人物の個人情報開示について プロバイダ責任制限法」の見直しを検討する研究会(発信者情報開示の在り方に関する研究会)の第1回会合を開催した。総務省は同年夏頃を目途に中間報告の取りまとめを行う予定を示した。

 

[木村花の死去を受けての動き]

2020年5月23日に死亡したプロレスラー木村花SNSにおける誹謗中傷被害に遭っていたことを受け、総務大臣高市早苗5月26日の記者会見の中で「匿名で人を中傷する行為は人として、ひきょうで許し難い」と発言したうえで、匿名発信者の特定を容易にするなどの制度改正を含めた対応をスピード感を持って実施する意向を示した。

また同日、LINETwitterなどのSNS事業者でつくるソーシャルメディア利用環境整備機構は緊急の声明を発表し、SNS上での嫌がらせや名誉毀損などを禁止事項として利用規約に明記し、こうした行為を把握した場合、利用停止などの措置を徹底するとした。

なお、木村に対し誹謗中傷をSNSに書き込んでいたアカウントは死去の後から続々と削除されている。

(出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)

 


中国の世界化

2020-09-28 05:00:00 | 投稿

令和2年9月11日、NHKラジオで、北大教授 遠藤乾氏が、「中国の世界化」について、次のようなことを言っていた。

 

『オーストラリアが湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスの調査チーム発足を呼びかけたところ、中国では対抗措置として、オーストラリア産の牛肉輸入を4割も減らした。

 

また中国は、「マスク外交」や「オオカミ外交」などを行なう国で、アフリカの多くの国々に出資して植民地化しようとしている。』

 

また、令和296日の一国二制度など民主化を求める香港デモでは、289人が身柄を拘束されたそうで、中国は本当に恐ろしい国である。

 

一方、令和287日付け日本経済新聞によると中国では、自然科学分野の論文数でも一番になったが、知人によると中国人の学生は世界に負けないために必死になって勉強もしているのも事実で、日本人の学生とは大違いだそうである。

 

現在、GDPは世界2位であるが、人口が13憶人と多いので遠くない時期に1位になり、世界を制覇すると見ている。まさに 「中国の世界化」である。

 

冷戦時代が終焉し平和になると思ったが、貿易や安全保障でアメリカと中国との関係が悪化し、それに加えて北朝鮮も怖い存在で、世界の平和は未だかってない不安定な状態にある。人に加えて、国家も我欲がまかり通る世の中になっているようで、何とかならないものだろうか。

 

日本は世界で唯一の被爆国であるから、平和への日本の果たす役割は大きいと思うが、いまだに日本の政治はワンチームにまとまらず、世界平和への道のりは険しい状況にある。

 

 

 

「十勝の活性化を考える会」会長

注) 遠藤 乾

遠藤 乾(えんどう けん、1966年3月27日 - )は、日本政治学者

北海道大学大学院法学研究科・公共政策大学院教授。専門は政治学。特に国際政治EU安全保障研究。読売・吉野作造賞受賞。

東京都出身。桐蔭学園高等学校卒業、北海道大学法学部卒業後、ベルギールーヴァン・カトリック大学修士課程、欧州委員会未来工房専門調査員を経て、オックスフォード大学で政治学博士号取得。

単著[編集]

  • 『統合の終焉――EUの実像と論理』(岩波書店2013年)
  • 『欧州複合危機――苦悶するEU、揺れる世界』(中央公論新社2016年)

共著[編集]

 

(出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)

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私が考える「エンパワメント」とは

2020-09-27 05:00:00 | 投稿

 

エンパワメントとは、人々に夢や希望を与え、勇気づけ、人が本来もっているすばらしい、生きる力を噴出させることと定義されています。

医療や福祉などでは、一人ひとり本来もっているすばらしい潜在力を湧き上がらせ、潜在化させ、活動を通じて人々の生活、社会の発展のため活かすことを目的にしています。

 

1.障害(者)を取り巻く環境の変化

 

1980年代以降、人権意識の高まりやノーマライゼーションの普及を背景に、エンパワメントの考えが浸透してきました。

エンパワメントというと、つい市民運動や力をつけることと想像しますが、私は人と人との対等な出会い、お互い内存する力にどう働きかけるか、お互いが内側にもつ力をいかに発揮し得るかという関係だと考えるようになりました。

エンパワメントの原点は、「人はみな生まれながらにすばらしい個性、感性、生命力、能力を持っている」。それを、私たち一人ひとりが誰でも潜在的にもっているパワーや個性を再び生き生き息吹かせるか、すべての人が持つ、内的なリソースにどうアクセスするかが、「権利の主体」であると考えました。

 

2.エンパワメントの考え方(一考)

・当事者は、一人で希望をもてるようになるのではなく、支える他者と共にいることにより立ち上がることが可能になります。

・他者も安定的な存在ではなく、障害や病をもつ人と関わりをもつことで、新しい自分を発見します。

・すべての当事者は、たとえ言葉が不自由でも、コミュニケーションに難があっても他者の力を借り、意思の表明ができます。また、必要な支援を受けながら社会的役割をもっています(障害があっても、その能力を活用して社会生活に参加する)。

・人の心を変容させるには、対等な出会いときっかけが鍵になります。

・自らの人生への責任と選択は自由にもっています。

・その人の生き方は、自ら決める権利があります。

 

「十勝の活性化を考える会」ブログ読者


「マスク拒否おじさん」にむしろエールを送りたい

2020-09-26 05:00:00 | 投稿

「マスク拒否おじさん」にむしろエールを送りたい

 中川 淳一郎ネットニュース編集者/PRプランナー 1973年東京都生まれ。

ネットニュース編集者/PRプランナー。1997年一橋大学商学部卒業後、博報堂入社。2001年に退社後、雑誌ライター、「TVブロス」編集者などを経て現在に至る。

(情報元:令和2912付けマイクロソフトニュースより抜粋)

 

長文になりますが、その全文を載せます。

『 ここしばらく「飛行機内マスク拒否男性」がネットを含め、メディアで多数取り沙汰されている。97日、釧路空港から関西国際空港に向かう予定だったLCCのピーチ・アビエーションの機内でマスク着用を拒否した男性が、当騒動の主人公だ。

客室乗務員に対して威圧的な態度を取ったとされ、航空法73条の「機内の秩序を乱す安全阻害行為」にあたるとして新潟空港に同機は緊急着陸。男性は機内から降ろされた。結局、同機は2時間15分遅れで関空に到着した。

今後同社は燃料費や新潟でのスタッフの人件費等を請求する可能性もあるという。場合によっては、乗客も「商談が吹っ飛んで損害が出た!」などと言い、裁判を起こすかもしれない。彼のマスク非着用を危惧する周辺の乗客は別の席に移動し、彼が飛行機から降ろされる時は拍手も巻き起こった。

その後、「マスク未着用途中降機乗客」というツイッターIDが登場し、本人と思われる人物が見解を述べ続け、フォロワーは9178人(911日午後10時半現在)と続々と増えている。

「場の調和を乱す厄介者」としてバッシング

この報道直後、男性に対するバッシングがネット上では加熱した。「炎上評論家」としての活動も行っている私としては「これは注視すべき案件だ」と判断し、見続けてきたのだが、結論としては男性に対するシンパシーを感じるようになってしまったのだ。もちろん、彼への批判も納得できるものだが、「どちらの側に立つ?」と聞かれたら「彼の側に立つ」と私は言う。彼に対する批判は以下に集約される。

・マスク着用を「お願い」されているのに拒否した。サービス提供側がお願いをしているのだからそこには従うべきである

・お前が感染するのは良いが、お前が他人を感染させたらどうするのだ?

・わざわざ大きな声をあげる必要はない

・客室乗務員への乱暴行為(腕を払う、等)も行っているのは許されない(同IDは否定)

・お前のエゴとプライドのために人々の貴重な時間を奪われるのは問題である

・女性客室乗務員への不遜な態度は許されるものではない

・全体最適の考えは持て。お前の主張はただのワガママである

要するに「場の調和を乱す厄介者」というのが彼に対する評価だ。いずれも正論である。だが、私の見解は以下の通りである。

マスクしなかったら「反社会的」認定する社会って

・感染してないんだし、別に日本ではコロナは流行もしていない(政府見解も出ていない)のでマスクなんてする必要はない

・そもそも日本人にとっては大したウイルスではない

・現在、飲食店の客でマスクをしている者なんてほぼ見かけない。外に出る時にいそいそとマスクをつける。要するに「皆がつけているからつけているだけ」の同調圧力なのである

・ただし、周囲が恐怖におびえているのであれば、多少の配慮をあなたはしてもいいのでは

・マスクで鼻を出していても「一応マスクはつけている」と見られるため、それでいいではないか

・悔しいけど日本って「空気」「世間に吹く風」が支配するから、とりあえずそれに従っておけば波風は立たないものなんだよね

・オレもマスクはバカらしいと思うけど、この「空気」が変わるまでは仕方なくマスクはつけようと思う

・あなたの気持ちは分かるが、ここから無駄に裁判を起こされたりするリスクは面倒ではないか?

・とはいっても、マスクをしていない人間を「反社会的存在」認定するこの日本社会ってどーよ? 狂ってない? とは思う

それなら「搭乗禁止」と先に宣言すべき

そして、ピーチに対する考えは以下の通りだ。

・「感染していないヤツを『見せしめ』のごとく追放することにより、新潟で足止めにさせ、無駄な燃料費を使うなんて合理的判断ができていないね

・後世、「コロナに過敏反応したバカ企業」というレッテルを貼られるリスクは考えていましたか?

・もう男性のことは「面倒な人」ということで隔離し、放置しておけばいいではないか。そして「今後わが社を使うな」と「出禁」にすればいいだけ

・で、この飛行機に乗った人からコロナ陽性者は出たのですか? 出ていないですよね? この男性、うるさかったかもしれないけど、そもそもの原因、あなたの会社の従業員が執拗にマスク着用を求めたからですよね?

・そこまでの事態になるのなら「マスク非着用者はわが飛行機の搭乗禁止」を明言しておけよ

・あくまでも航空法73条の「機内の秩序を乱す安全阻害行為」を原因としているが、そこに至るのは「マスクをしたくない客vsマスクをなんとしてもつけさせたい客室乗務員・客」の思想的対立があるわけで、73条を盾にするのはおかしい

・「マスクをしない人は乗れません」は先に宣言すべきだった

・そうすれば、彼の搭乗は拒否できたわけだし、貴重な2時間15分は失われないで済んだ

「害悪」扱いの風潮、もうやめませんか?

同氏(と見られるID)は、むしろピーチの対応こそ問題であると主張しており、ピーチの言い分、そしてNHK等の報道に対しても納得していない。これについては私は男性にエールを送りたい。マジで日本人のこの「長いものに巻かれろ」的姿勢って何なの?

いちいち「自粛命令出してください!」みたいにお上に懇願し、遊び歩いている人間がいたら「自粛せよ!」と「自粛警察」が登場するし、「他県ナンバー狩り」なんてものも登場する。東京から山梨の実家に帰省した女性が陽性者だった場合は猛バッシングをし、彼女のことを特定しようとする。青森に帰省した東京の人は「早く帰れ」と貼り紙を家に貼られる。

で、こうした批判をしている皆様方、あなたの周りに陽性者はいましたか? 私はとんでもなく知り合いが多いし、毎晩飲み歩いているけど、感染していません。そして知り合いにも一人も陽性者はいません。

いい加減に陽性者を「悪魔」「害悪」のように扱う風潮、やめませんか? 別に陽性になった人だってなりたくてなったわけでもないし、慎重に生きていたと思うんですよ。でも、日本社会を覆う「空気」ってヤツがこの方々を「ふしだら」「バカ」「クズ」「カス」「死んでお詫びしろ」のように扱ってしまう。

「面倒臭い人」かもしれないけれど

今回の騒動の渦中の男性に対しては、他にも「機長に直談判すべくコックピットに乗り込んだ。これではハイジャック犯ではないか」といった説も登場したが、本人のツイートによると「あくまでも前方の客質乗務員の詰所で話すために行った」とのことだ。また「大声をあげた」などと報じられたことについては、「元々私は声が大きい」と説明している。他にも同氏はこうツイートしている。

〈「エチケットを守らない」「空気を読まない」人を過剰に追いやる風潮が問題です。〉

〈我々の社会が長年に渡って築き上げてきた自由や尊厳や寛容が、コロナ禍で過度の全体利益の蜃気楼の下に、いとも簡単に手放されそうとしている現状は大変残念です。アフターコロナの時代に禍根を残すと思います。〉

同氏に対しては「時計が安物」といったどうでもいい批判まで書き込まれ、どんだけお前らマスクが好きなんだよ、と思う次第である。マスクをしない人間はいちいち持ち物までdisられなくてはいけないってどんだけ世紀末だ。

常に敬語でツイートをし、冷静な分析をする同氏は多少は「面倒臭い人」かもしれない。ただ、同氏の理路整然とした言い分を見ていると「あなた、いいこと言うじゃん」と思ってしまったのだ。むしろ彼を批判する人々が完全に飼いならされた家畜のごとき「人畜」になっているとさえ思うようになった。

マスクは局部を隠すのと同じレベルになった

実際、コロナの陽性者については日本の人口の0.06%でしかない。それなのに飛行機の中ではマスク着用率100%を求められるし、路上でも9割方は着用している。しかも、死者も1412人(9月11日現在、厚生労働省調べ)で、高齢者が多いだけに「コロナで死んだ」というよりは「肺炎で死んだ」ことである。それなのに「コロナ関連死」と扱われてしまう。年齢階級別の陽性者は20代が突出して多いが、20代の死者は2人だけだ。

今回の男性の行為は決してホメられたものではないが、「皆さん、コロナごとき過剰に騒ぎ過ぎていませんか? そして、暑いのにマスクをつける人生って理不尽じゃないですか?」という「正義感」から行った行為だと私は解釈している。もはや今の時代、マスクで口と鼻をおおうことは、パンツとズボンやスカートをはいて局部を隠すのと同じレベルになってしまったのだ。リスクが少ないにもかかわらず、鼻と口を隠すような人生はおかしい。』

同じような記事が、地元新聞にも載っていた。いつも思うのであるが、マスメディアは購読料や視聴率を上げるために、一部分を誇張して放映したりすることがある。

だから情報が、正確に伝わらない可能性がある。ひどい場合には、捏造した情報が伝えられることもあり、そのメディアの役員が平謝りすることもある。

存在した文書を無かったことにすることは、犯罪に等しい。また、パソコンで削除することは簡単であり、“ゴミ箱”に捨てることも簡単で、一方でデータを復元するのも簡単にできると思う。

ただ一つだけ言えることだが、“新型コロナ禍”によって働き方や価値観など様々なことが変わったが、もう元には戻ることが出来ないということである。 

 

「十勝の活性化を考える会」会長

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