十勝の活性化を考える会

     
 勉強会や講演会を開催し十勝の歴史及び現状などを学ぶことを通じて十勝の課題とその解決策を議論しましょう

“つながり”

2020-05-31 05:00:00 | 投稿

十勝の面積は東京都の約5倍、人口は34万人で、東京都の26分の1の人口である。地元一丸となって発展しようとする意味を表わす「十勝モンロー主義」という言葉がある。

 

地元への愛着や結束力の強さから、十勝以外から来た人や企業にとって、起業や商売が難しい地域というネガティブに解釈されることもある。

 

当然、十勝では人とのつながりが強く、何かを話しているうちにお互いが何かでつながることがある。十勝の開拓は、人とのつながりや開拓者精神で、行なわれてきたのだろう。

 

今、「新型コロナウイルス」のパンデミックで、このつながりが見直されている。なぜなら、人間は繋がることで大きな力を発揮し、ウイルスに立ち向かうことが出来るからである。

 

人間は自由が保障されているが、今のような緊急事態の時には一致団結しなければならず、その力量が世界中から注目されていると思う。

 

「十勝の活性化を考える会」会長

 

注)開拓者精神

 

このことはアメリカ人の政治上・社会上の民主主義,社会上・経済上の平等,ナショナリズムや個人主義の形成と深い関係がある。

また,フロンティア地域への移動,開拓に伴い,勤勉さ,婦人の地位の高さ,使い捨て,発明やくふうの必要性,楽天主義,移動の多さ,反主知主義など,アメリカ人の国民性の特色といえるような気質(開拓者精神)が醸成された。

その中で最も大きい影響として,イギリス伝来の民主主義が、アメリカ型の民主主義に変えられたことが挙げられる。

 

(出典:コトバンク「世界大百科事典」)

 十勝の活性化を考える会」会員募集 

 


流言(りゅうげん)

2020-05-30 05:00:00 | 投稿

 

流言」とは、根も葉もないうわさを言いふらすことで、簡単に言うと、デマ(デマゴギの略)である。又は、虚偽、デタラメな情報のフェイクニュースもこの類といえる。

 

新型コロナウイルスに関するフェイクニュース・虚偽情報が、インターネットのSNS上で拡散されている。これに同調し、拡散する人のことを、「自粛警察」と呼ばれているらしい。

 

情報がネット上で早く国民に伝わるのはともかく、感染した人をおとしめたり、繁華街を訪れた人を一方的に非難する自己満足的な書き込みは、厳に慎むべきだと思う。

 

フェイクを発信する人は、このような嫌がらせや気晴らしを受けた人の気持ち、立場を考えてほしい。この気晴らしの原因には、今の世の中には何か生きづらさがあると心理学者が言っていた。現代人の生きづらさに関連して、普通の人と思われていた人が、キレて重大事件などを引き起こすことも散見される。

 

貧富の拡大や夢が持てないといわれる今の時代を考えると、不安、不満は分らないわけではないが、科学の進歩に共生の心が、ついていっていないのではないだろうか。

 

虚偽情報であるか否かについて、直観、常識的観点も大切であるが、見極めるポイントを先日のクローズアップ現代で、「だしいりたまご」という標語を使って分かりやすく説明していたので脚注に載せている。

 

油断も隙もあったものではないのが現代であるので、デマにはくれぐれも引っ掛からないように注意してほしい。

 

「十勝の活性化を考える会」会長

 

注) 「だしいりたまご」

 

「だ」=誰が言っている?


その情報を発信している人が、本当に専門家なのか。一見すると、専門家のようでも、実は厳密に言うとその分野は専門ではない、という場合もあります。例えば医師であっても「心臓血管外科」「神経内科」「感染症内科」など、診療科によって専門性が明確に分かれています。

「し」=出典はある?


いくら優れた専門家でも、人間である以上間違えることはあります。ですので、その情報の「出典は何か」「エビデンスはあるのか」を、常に考えておきましょう。もし出典がないとしたら、その情報が正しいかどうかを他の専門家が検証することができません。その場合は「あくまで個人的な意見にすぎない」と、考えることも必要です。

「い」=いつ発信された?


医療に関する情報は、最初は正しいと思われていたことでも、時間が経って研究が進んだ結果、「実は間違いだった」とわかることがあります。これは医学に限らず、すべての情報に当てはまることだと思います。特に新興感染症の流行期のような、次々と新しい知見が明らかになるような状況では、少しだけ前の情報でも、のちに評価が変ってしまうことは十分あり得ます。その都度、その情報がいつ発信されたものなのかを確認しましょう。


「り」=リプライ欄にどんな意見がある?


TwitterなどのSNSでは医療に関するデマが拡散することも多いのですが、リプライ欄を見ると、専門家がデマを否定していることが簡単にわかることもよくあります。リツイートして拡散しようと思ったときに、まずリプライ欄を見れば、「これデマじゃないかな?」と疑うことができます。「他の人がどういう見解を示しているか」を常に確認しようすることが大切です。

「た」=たたき(攻撃)が目的の投稿ではないか?


例えば、自分が「あまり好きではない」と思っていた人が、SNSで批判を浴びていたとします。そんな時は、情報が正しいかどうかを判断することより、「拡散したい気持ち」を優先しがちです。その心理がデマの拡散につながることがあります。誰かを攻撃することが目的の投稿ではないか、拡散する前にもう一度考えてください。

「ま」=「まずは一旦 保留しよう」


見つけた情報を友達に教えたり、リツイートしたり、情報の内容を実際に試したり・・・、そうした行動を起こすのを、一旦保留してみませんか。「これは」と思った情報でも、時間が経つとすぐに評価が変わるかもしれません。急ぐ気持ちを抑え、すぐに判断を求めないようにしてください。


「ご」=公的情報は確認した?


自力で複数の情報を取りにいって比較検討する。出典が正しいかを確認する。これがベストです。でも、例えば英語の医学論文を何本も読むとなると、できる人は限られますよね。そうであれば、多くの専門家のコンセンサス(合意)である公的な情報を参考にするのが、もっとも安全ではないかと思います。


最後は「ご」でなくて「こ」になってしまいましたが、この7つのポイント、ぜひ覚えておいて下さい。

 

(出典:NHK“クローズアップ現代“HPより抜粋)

 十勝の活性化を考える会」会員募集 


連載:関寛斎翁 イコサックルさんの死の真相を追って( 鉄砲自殺)

2020-05-29 05:00:00 | 投稿

釧路新聞 明治45年6月14日
●土人の鉄砲自殺
▽原因は病苦の結果
一昨日午後十時頃中川郡本別村字フラツナイ基線百二番地□土人土田イコサックル(四十六)は病苦のため精神に異常を呈し十数年来愛用の村田銃を以って無残の自殺を遂げたり
▼惨憺たる光景
当夜土田は何ら異なりたる様子もなく八時頃一同就寝したるが、女房アシクマトは連日亭主の看護に疲れ熟睡中突如耳元にてとどろく銃声に夢を破られ、驚き覚めて立ち上がれば、有明ランプは何時しか消えて広くもあらぬ室内は暗黒異臭に鼻を覆いて戦慄しつつ手探りに亭主の床を探ればもぬけの殻。女房はハッと胸に五寸釘打ち込まれたる心地して、手早くランプに火を灯せば、一時に現出せられたる凄惨の光景。夜具と云わず畳といわず、室内は血飛沫に汚れ、土田は銃を固く握りたるまま仰向けに打ち倒れ、付近は血汐の海と化し、撃ち貫きたる左胸部よりは刻々に薄れゆく鼓動とともに、鮮血泌沸として這出ずる有様。二目とは見られず、夢中のままに隣家をたたき起こし、本所駐在所へ急報に及べり。
▼生活難と不治療
自殺の原因に関し、土田の妻が言うところを聞くに、土田は一昨年春、肺結核に犯され医療を加えたるも病勢は日々に重くなるばかりにて、加えて余裕なき身の生活難に追われて栄養物は医薬の料にも窮し、一年経たぬにみちがえるばかりに衰弱したるにぞ。土田は病苦の結果、沈鬱症を余発し病を□するに立ち至り。自殺の数日前よりは、ほとんど絶食の有様にて唯口癖に死ぬ死ぬとのみ叫び居たりといえば、病気の経過を悲観し発作的精神に異常を呈し、悲惨の最後を遂げるに至る者なるべし。
▼全身蜂の巣
急報に接したる駐在所倉川巡査は、中島医師と共に現場に急行し検視を遂げたるが、鉄砲へは散弾を装填しあり、発砲の際筒口打揮え、身体を稍や放れたとおぼしく、致命の左胸部貫通を除き、散弾散って腹部面部を宛も蜂の巣の如くになし、一見鬼気人を襲えるものありという死体は、女房へ下げ渡さる。
(十二日本別通信)釧路新聞本別駐在所
(古文書文字起し:Tugumi)


要約すると、現在の本別町フラツナイのアイヌ居留地(本別町歴史民俗資料館長田野美妃様談)で、土田イコサックルは病苦のため精神に異常をきたし、十数年来愛用の村田銃を以って無惨の自殺を遂げた。自殺の原因は一昨年肺結核に犯され加えて生活難に追われて衰弱し、沈鬱症を発したためである。鉄砲には散弾が装填してあり発砲の際、筒口が震え身体をやや離れたようで致命の左胸部貫通を除き散弾散って腹部面部は宛も蜂の巣のようになっていたということです。
では、内容を詳しく検証してみましょう。

<<続く>>

「十勝の活性化を考える会」会員 K

 十勝の活性化を考える会」会員募集 

 

 


新型コロナウイルスとの戦い

2020-05-28 05:00:00 | 投稿

 

202058日付け「北海道新聞夕刊」(2面)の魚眼図に、「新型コロナウイルスとの戦い」と題して、傳田健三北大教授が次のことを書いていた。

 

石弘之氏の「感染症の世界史」を読むと、人類の歴史が感染症との戦いであったことがよくわかる。

感染症の拡大は文明の発達とともに進んできた。都市化の進行に伴って世界的に大流行する感染症が出現したのだ。

 

14世紀のペスト、16世紀の梅毒、17世紀の天然痘、19世紀のコレラと結核、近年のインフルエンザとエイズ、そして今回の新型コロナへとつながる。

 

その意味で私たちは、多くの感染症大流行から生き残った「幸運の先祖」の子孫だという。

 

しかし、同時に細菌やウイルスなどの微生物もそれに対抗する手段を身につけ、薬剤に対する耐性を獲得し、強い毒性を持つようになり、より多くの人に感染するように変異してきた。

 

また、感染症が人類の脅威となってきたのは農耕や牧畜の発明によって人類が定住化し、多くの人々が密接に暮らす集落が発達してきたことと大きな関係がある。

 

過密社会がなければ感染は拡大しなかったのである。「接触は8割減らす」ことの重要性はそこにある。

 

北海道は、雪まつりを契機として全国で最も早く新型コロナウイルスの感染拡大を経験した。そして、独自の緊急事態宣言を出し、一時は感染をかなり抑えることができた。

 

しかし、その後、第2波が到来し、院内感染や市中感染が拡大しているのが現状である。医療従事者はぎりぎりのところで奮闘している。われわれがこの危機を乗り越えることが、わが国のモデルになると思う。

 

微生物は人類にとって最強の天敵であるが、同時にわれわれの生存を助ける見方でもある。何とか現在の危機を乗り越え、共存の道を見いだされることを祈りたい。』

 

私はこの記事を読んで、次のように思った。私の祖母は、100年前、世界で大流行し、約5千万人の死亡者を出した「スペイン風邪」で亡くなったと聞いており、身近に感染症の怖さを感得した。

 

私は戦後生まれなので太平洋戦争を経験していないが、同じことが戦争にも言えると思う。日本は元寇の役、日清、日露戦争で勝利したが、太平洋戦争で焼土と化した都市、原爆投下となって初めて、多くの人は日本国の無理に気付いたのではないだろうか。

 

それまで対岸の火事的に思っていたことが、自分の身に振りかぶってきて慌てるのと同じである。

 

今回のパンデミックは、リーマンショックをはるかに上回る出来事で、第ニ次世界大戦並みの被害をもたらすともいわれている。どのくらいの被害や財政負担になるか計り知れないが、これを機に感染症や人類の歴史のことなどをもっと学びたい。

 

「十勝の活性化を考える会」会長

 

注) 感染症

 

感染症とは、寄生虫細菌真菌ウイルス異常プリオン等の病原体感染により、「宿主」に生じる望まれざる反応(病気)の総称。

感染症の歴史は生物の発生と共にあり、有史以前から近代までヒトの病気の大部分を占めてきた。医学の歴史は感染症の歴史に始まったと言っても過言ではない。

1929年に初の抗生物質であるペニシリンが発明されるまで根本的な治療法はなく、伝染病は大きな災害と捉えられてきた。特にマラリア結核AIDS・腸管感染症は発展途上国で大きな問題であり、感染症学のみならず保健学開発学など集学的な対策が緊急の課題である。

感染症の治療に使われる薬には、抗生物質抗ウイルス薬抗真菌薬抗原虫薬駆虫薬などがある。2013年においても世界では感染症により920万人が死亡しており、全死亡の約17%を占める。

(出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)

 十勝の活性化を考える会」会員募集 


原田マハ氏の公式ツイッター

2020-05-27 05:00:00 | 投稿

原田マハ1962━、東京都小平市生まれ)はパリに在住する作家である。

 

先月のツイッターには、パリでの新型コロナウイルスの感染拡大、ロックダウン、政府の対応、志村さんの訃報、帰国決意、その夜、マンションからのさざ波のようにおこった「喝采」、帰国途上の日本人の対応等の体験談が綴られている。

 

「喝采」は、ロックダウンされたパリにあるセーヌ川ほとりのマンションバルコニーから、新型コロナウイルスの急拡大を阻止すべく働いている医療従事者を称える拍手、喝采が、一斉に鳴り響いていたことが記されている。

 

原田氏は、「私も加わった。思いを込めて。澄み渡った夕空に響き渡る喝采。命の証しだった。」と書いている。

 

このようなことが東京のマンションで起きるだろうか。1789年に起こったフランス革命の血が、パリ市民の体に流れているからであろう。

 

一方で、原田氏は、日本に帰国する際、空路での日本人の無言、強さを感じたという。同氏には、「たゆたえども沈まず」というゴッホの生涯、日本人との出会いなどを書いた小説がある。

 

「たゆたえども沈まず」は、パリ市の紋章に刻まれている言葉だそうで、国柄は様々であるが、日本も、たゆたえども沈まずの国になってほしい。

 

「十勝の活性化を考える会」会長

 

注) 原田マハ

 

原田 マハは、日本小説家キュレーター、カルチャー・エッセイスト。

東京都小平市生まれ。小学6年生から高校卒業まで岡山県岡山市育ち。関西学院大学文学部日本文学科、早稲田大学第二文学部美術史学専修卒業。

 

馬里邑美術館、伊藤忠商事森ビル森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館に勤務後、2002年にフリーのキュレーターとして独立。

 

2003年にカルチャーライターとして執筆活動を開始し、2005年には共著で『ソウルジョブ』上梓。そして同年、『カフーを待ちわびて』で第1日本ラブストーリー大賞を受賞、特典として映画化される。 ペンネームはフランシスコ・ゴヤの「着衣のマハ」「裸のマハ」に由来する。兄は、同じく小説家の原田宗典

 

文学賞受賞・候補歴[編集]

 (出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)

 十勝の活性化を考える会」会員募集