先日、タイに長らく住んでいた知人が、「タイは小乗仏教の家族中心の国で、はじめはタイの人に受け入れられずに大変苦労した。」と言っていました。そのことを月命日にお経をあげに来たお坊さんに話したら、次のように言っていました。
『 仏教では、全ての生きとし生けるものは、生まれ変わり死に変わり、輪廻転生しています。輪廻というのは、車の輪が回ると書くように、どこまで行ってもゴールがありません。この生まれ変わりは永遠に終わることのない苦しみ迷いの旅なので“輪廻転生”といわれます。
どんな人でも救われる、大きな乗り物のような教えが仏教です。これを「大乗仏教」といいます。「大乗」とは、大きな乗り物ということで、すべての人が救われる教えを大乗仏教といいます。
大乗仏教の教えに一貫する特徴は、“自利利他”です。「自利利他」の「利」とは幸せになることですから、自利利他とは、自分が幸せになるままが他人も幸せになることです。小乗仏教は、我利我利の教えであり、大乗仏教は、自利利他の教えであります。』と。
このことはほとんどの日本人に知られていないことですが、大乗仏教と小乗仏教の違いの中での特徴的な教えとその精神を表したものです。大乗仏教の国は、中国、インド、チベット、モンゴル、韓国、北朝鮮などです。小乗仏教は、タイ、カンボジア、ラオス、ミャンマー、スリランカなどです。
「十勝の活性化を考える会」会員
自分の生き方を自分でコントロールすることさえ儘ならないのに、ましてや他人の生き方をコントロールすることなどできるのでしょうか?