先日、NHK第1放送「マイあさ」(世界はいま)で、NHKニューヨーク支局の小口氏が、「今のニューヨーク市場の株価をⅤ字回復ではなく、“K字回復”である。」と聞きなれない株式市場の言葉を使っていた。
K字回復とは、Kの左側のⅠが高値・低値を表わし、右斜め上の線は株価が上がっていく銘柄を示し、右斜め下の線は下がっていく銘柄を示しているそうである。
上がっていく銘柄には、アップルやアマゾンなどのIT企業であり、下がっていく銘柄は、観光業や金融業などが占めるそうである。本日(8月11日)のニューヨーク市場の株価は、300ドル以上も値上がりしていたが、IT企業の株価が引っ張った結果らしい。
株式市場では、“相場のことは相場に聞け」という格言があるが、今の株価は「新型コロナウイルス」の収束予想と同じようにプロの証券マンでも分からないので、相場に聞くしかない。
市場の株価は、6カ月程度の先を示す経済指標であるが、アメリカ経済の4~6期GDPの年率換算が3割以上マイナスであり、日本も2割以上マイナス(民間シンクタンク23社平均)であり、年度着地の数値がどのようになるか分からない。
「十勝の活性化を考える会」会長
注) GDP
GDPとは、「Gross Domestic Product」の略で、「国内総生産」のことを指します。
1年間など、一定期間内に国内で産出された付加価値の総額で、国の経済活動状況を示します。付加価値とは、サービスや商品などを販売したときの価値から、原材料や流通費用などを差し引いた価値のことです。
極めてシンプルに例えるならば、付加価値とは儲けのことですので、GDPによって国内でどれだけの儲けが産み出されたか、国の経済状況の良し悪しを端的に知ることができます。
ある一定期間と次の一定期間のGDPを比較して、変化を%で示すことで、経済成長の度合いを知ることができます。このように、成長率の推移は、経済成長が続いているのか、それとも停滞しているのかを判断する目安になります。
(出典:三菱UFJモルガンスタンレー証券ホームページより抜粋)