十勝の活性化を考える会

     
 勉強会や講演会を開催し十勝の歴史及び現状などを学ぶことを通じて十勝の課題とその解決策を議論しましょう

北海道十勝の深掘り おびひろ子ども食堂

2021-12-31 05:00:00 | 投稿

北海道十勝の深掘り おびひろ子ども食堂

全国の読者の皆様に、「北海道十勝ってどんなところ?」の疑問に深掘りしてお伝えしてまいります。


 

WEWとかち
子どもと若者の成長・自立を応援します

おびひろこども食堂|WEWとかち

子どもが一人で気軽に入れる食堂です。参加費は無料。こちらより開催日を確認いただけます。

WEWとかち

 

おびひろ子ども食堂ってなぁに?

子どもひとりでも入れる食堂です。

みんなでご飯を作って、勉強したり遊んだりできるよ、お父さんお母さんといっしょに来てもいいですよ

 

参加費無料です

参加できる子ども 小学生~高校生 ※18歳以下

準備のため、じぜんに、お電話・メールでお申し込みください

※アレルギーのある方への対応は、今のところできません、ごめんなさい!

※保護者の方も一緒にこられる場合、300円の参加費をお願いしています

 

 

「十勝の活性化を考える会」会員募集

 

 


北海道十勝の深掘り 畜酪対策ヤマ場

2021-12-30 05:00:00 | 投稿

北海道十勝の深掘り 畜酪対策ヤマ場

全国の読者の皆様に、「北海道十勝ってどんなところ?」の疑問に深掘りしてお伝えしてまいります。


『日本農業新聞は以下のように報じました』

 

畜酪対策ヤマ場、現場は今 生産コスト高騰 霧中の苦闘

酪農→生産調整に懸命

 2022年度の畜産・酪農政策を巡る政府・与党の協議がヤマ場を迎える。生産現場は飼料費をはじめとするコスト増に悩む。酪農では生乳の需給緩和対策、肥育では相場の不安定化も課題だ。

 北海道大樹町の農事組合法人コスモアグリは、搾乳牛990頭から年間1万1200トンの生乳を生産する。需給緩和を受けた生産調整や物財費高騰のあおりを受けており、代表の田中伸一さん(56)は「(加工原料乳生産者)補給金などの総単価が据え置きになったとしても、経営への影響は相当なものになる」と吐露した。

 年末年始や来年度からの全道的な生産調整に協力して牛の淘汰(とうた)などを進める。同法人の1日当たりの乳量は33トン。田中さんは「日量を30トンまで減らさないと、JAごとに定める生産調整の目標数量を上回る。協力していくが今後売り上げは1億円ほど減るだろう」とみる。

 配合飼料をはじめ物財費の高騰も重い。同法人では140ヘクタールでジャガイモやテンサイ、小麦なども生産。家畜ふん尿などの輸送だけでも、ダンプを1日に200~500キロ走行させる。燃料代などの高騰も「ばかにならない」という。

 大樹町では30年ほど前から同様の大型酪農法人が現れ始め、複数の法人が地域の拠点として離農跡地を集積するなどして地域を守ってきた。田中さんは「正直言って不安。(補給金などの)単価は、現行水準以上を貫いてほしい」と要望する。

 北海道の酪農家からは生産調整や燃料・飼料高騰を受け、加工原料乳生産者補給金と集送乳調整金を合わせた単価水準について、現行(1キロ当たり10・85円)以上を望む声が上がる。

肥育→相場変動激しく

 「経営の見通しが立たない」。宮崎県三股町の和牛肥育農家・松山龍二さん(45)が頭を悩ませるのが、飼料価格の高騰と新型コロナウイルス禍で不安定化する枝肉相場だ。


 配合飼料価格は昨年末に比べ1トン当たり1万円程度上昇。配合飼料価格安定制度による補填(ほてん)もあるが、松山さんは「(飼料高騰で)肥育にかかるコストは1頭当たり2割程度上がった」と実感する。100頭を飼養するが、飼料代は月約100万円に上り、経営を圧迫する。

 一方で、枝肉相場は変動が激しい。最近こそ上向いているが、一時は1キロ当たり約2500円(格付けA5等級の平均)まで下落。「1カ月で30万円利益の幅が出ている」という。 経費削減のため、敷料の交換時期は、2週間から3週間置きに延ばした。自身の作業量を増やし、雇用の人件費も抑える。副業の削蹄(さくてい)の仕事で何とか収入を確保するが「今後どうなるか分からない。かつてなく不安な状況だ」と打ち明ける。

 地域では近年、退職後に家業の畜産を継ぐ農家が増えた。だが、50代以上の新規就農への支援は少なく、増頭や機械の導入も難しいのが実情だ。松山さんは「大切な新規就農者なのに、こうした不安定な状況では、短期で経営をたたむことになりかねない。支援拡充が急務だ」と訴える。

 

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北海道十勝の深掘り 道東酪農試練の冬

2021-12-28 23:19:00 | 投稿

北海道十勝の深掘り 道東酪農試練の冬全国の読者の皆様に、「北海道十勝ってどんなところ?」の疑問に深掘りしてお伝えしてまいります。


『北海道新聞は以下のように報じました』

道東酪農試練の冬

需要減 生乳廃棄の恐れ/大規模化の借金が重荷

2021/12/27 北海道新聞 朝刊

 新型コロナウイルスの影響による乳製品の需要低迷に加え、年末年始に過去最大規模の生乳が廃棄される懸念が強まり、国内全体の4割超を生産する道東の酪農家の経営が厳しさを増している。酪農家の多くは国が環太平洋連携協定(TPP)対策として生産拡大を後押しする中で行った大型投資の資金返済への不安を抱えており、専門家は「規模拡大の借り入れ返済を猶予する仕組みを国が設けるなどの支援が必要」と訴える。

(佐竹直子、田中華蓮、鈴木宇星)


「行き詰まる」
 「大幅な生産拡大を前提に投資してきたのに、『搾るな』『借入金は返済を』では経営が行き詰まる」。釧路管内白糠町の酪農家4戸で共同経営する「M&S(エムアンドエス)」の渋谷博社長(62)はこう話す。4月に完成した約4千平方メートルの牛舎では、350頭の乳牛が自由に移動。床に散らばったエサを集めて給餌場所に戻すロボットも慌ただしく動き回る。
 同社は酪農家の担い手不足や高齢化を受け、搾乳口ボット6機などを導入し機械化に取り組んだ。総事業費は13億円。国がTPP対策で行う「畜産クラスター事業」で4割が補助されたが、残る6割の借り入れ分の返済は2022年度中に始まる。24年度までに430頭まで乳牛を増やし、借り入れを返済していく計画だったが、需要減に伴い、22年度の道内生乳生産の目標が従来の前年度比3%増から1%増に抑制される方針のため、同年度に予定していた60頭の購入は見送った。
 業界団体Jミルク(東京)は年末年始に、冬休み中の学校給食休止などによる需要減で、約5千トンの生乳が廃棄される恐れがあるとの推計を公表。大量廃棄はホクレンが06年に約900トンを処分したのが最後で、実行されれば最大規模だ。
 農林水産省などによると、20年の全国の生乳生産量743万トンのうち、道東(十勝、釧路、根室、オホーツク管内)は322万トンと4割超。大規模投資を行った酪農家が増えたため。
「数%の生産抑制でも経営への影響は大きい」(釧路管内鶴居村の釧路丹頂農協)という。
 飼料などの高騰も経営への痛手だ。鶴居村の酪農家7戸で設立した混合飼料製造施設「TMRセンター」では、中国での需要増を背景に原料の米国産トウモロコシなどが値上がりし月約100万円も負担が増加。軽油やガソリンなどの燃料も高値が続き、担当者は「生産量を増やせない以上、借金を重ねるしかない」と嘆く。
廃用牛で処分
 今まで廃用牛として出荷されていたのは、主に乳が出なくなったり、治療しても出づらくなったりした乳牛だったが、最近は治療をせずに出荷する動きが拡大。一部では十分に乳が出るにもかかわらず出荷する動きもある。ホクレン根室地区家畜市場(根室管内中標津町)では、12月には昨年同期を1割余り上回る690頭が廃用牛の競りにかけられた。酪農業の50代男性は「まだ乳が出るのに、肉用として出荷するのはつらい」と苦しい思いを明かす。
 今後も廃用牛の増加が予想され、1頭のせり値が例年より数万円も低下している。同町の計根別農協は今年11月から1頭当たり3万~4万円を農家に補填。士幌町農協(十勝管内士幌町)も今年秋から減産と乳質向上に取り組む酪農家に奨励金を支給している。
 大量廃棄の懸念を受け、各自治体や民間企業では牛乳消費拡大への支援が広がっている。北大大学院農学研究院の小林国之准教授は 「年末年始の廃棄を回避できたとしても、今後も生乳が余る恐れは消えない」と指摘し、「酪農業界が率先し、消費者からの協力を継続して得られるよう努力していくことも必要だ」と強調している。

 

 

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“司馬遼太郎の風景“の本

2021-12-28 05:00:00 | 投稿

先日、泰正純著“司馬遼太郎の風景”の本を読んだ。著者は、NHKプロジェクトのチーフディレクター。この本は、資本主義に酔いしれる日本を痛切に批判した司馬遼太郎氏のことを書いていた。その一節を書こう。

街道をゆく”の取材をはじめた1970年以来、司馬さんは常にテーマの中心に「土地」というものを据えてきた。司馬さんにとっての土地とは、人々に生を与え、暮らしを支えてくれるという、いわば万民に等しく、かけがえのない存在でなければならなかった。その土地を日本政府は、さも新商品を開発したかのごとく土地ブームをあおり、売買しはじめたのである。

ことここに及んで、司馬さんの日本を支える気持ちは風船のようにふくらみ、まさに万感の決意を持って席を立つといった激しさで、各方面に苦言を呈していくことになった。

「資本主義はあくまでも物を作ってそれを売ることによって利潤を得るものであり、企業の土地投機や土地操作によって利益を得るなどは、何主義でもない。が、その刺激が日本人の経済意識を大きな部分において変質させ、民族をあげて不動産屋になったかのような観を呈し、本来、生産、もしくは基本的には言えば社会的存立の基礎であり、さらに基本的にいえば人間の生存の基礎である土地が投機の対象にされるという奇現象がおこった。

大地についての不安は、結局は人間をして自分が属する社会に安んじて身を託してゆけないという基本的な不安につながり、私どもの精神の重要な部分を荒廃させた。まことに迷惑な話で、どうにも安んじてこの社会に住んでゆけないという居たたまれぬ気持ちが、私に土地のことを考えさせることになった。」

私の知る司馬さんは、常に政治とは距離を置き、まして、ときの政権に具申するなどいうことは避けていた。唐の李白や白居易が、王朝風刺の詩を歴史になぞらえたように司馬さんもまた過去の歴史に範を取り、今生きる社会の道しるべとしてきた。それは現代への優しい心づかいであり、そこに真剣に苦慮している人たちへの配慮をこめた温かいまなざしであった。ところが、こと土地に関してだけは違っていた。「歴史を顧みず、反省できない社会に未来はない」と、司馬さんはつくづく感じていたのだろう。(後略)

日本はいま、新型コロナや地球温暖化で右往左往している。少し高い代償になっているが、この経験を活かせばよいのである。過去の歴史を振り返ることによって見えてくるものがある。そのために、日本や世界に関する歴史の本を読みあさっている。中国、朝鮮、台湾、アフガジスタン、イラン、ヨーロッパなど、知らなかった世界も歴史も見えてきた。

コロナ対策の10万円給付金などで大騒ぎをしているが、目先にとらわれず100年後の日本や世界を考えることも大切だろう。日本で言えば人口減少が始まっており、国債累増の解消や一極集中、地方では過疎化で土地が収益を産まない時代に入ってきたのである。私は、100年後の日本という国を憂うるばかりである。 

 「十勝の活性化を考える会」会員

 

 


アイヌ神謡集:沼貝が自ら歌った謡

2021-12-27 05:00:00 | 投稿

沼貝が自ら歌った謡「トヌペカランラン」

Pipa yaieyukar, “Tonupeka ranran"

トヌペカランラン
強烈な日光にて私の居る所も
乾いてしまって今にも私は死にそうです.
「誰か,水を飲ませて下すって
助けて下されぱいい.水よ水よ」と私たちが泣き叫んで
いますと,ず~っと浜の方から一人の女が
籠を背負って来ています.
私たちは泣いていますと,私たちの傍を通り
私たちを見ると,
「おかしな沼貝,悪い沼貝,何を泣いて
うるさい事さわいでいるのだろう.」と言って
私たちを踏みつけ,足先にかけ飛ばし,貝殼と共に
  つぶして
ず~っと山へ行ってしまいました.


「おお痛,苦しい,水よ水よ.」
  と泣き叫んで
いると,ずっと浜の方からまた一人の女が
籠を背負って来ています.私たちは
「誰か私たちに水を飲ませて助けて下さるといい,
おお痛,おお苦しい,水よ水よ.」と叫び泣きました
すると,娘さんは,神の様な美しい気高い様子で
私の側へ来て私たちを見ると,
「まあかわいそうに,大へん暑くて沼貝たちの
寝床も乾いてしまって水を欲しがって
いるのだね,どうしたのでしょう
何だか踏みつけられでもした様だが……」と言いつつ
私たちみんなを拾い集めて蕗の葉に
入れて,きれいな湖に入れてくれました.

清い冷水でスッカリ元気を恢復し
大へん丈夫になりました.そこで始めて
かの女たちの気性を探って
見ると,先に来て,私を踏みっぶした
にくらしい女,わるい女はサマユンクルの
妹で,私たちを憐み
助けて下さった若い娘さん淑やかな方
は,オキキリムイの妹なのでありました.
サマユンタルの妹は憎らしいので

その粟畑を枯らしてしまい,オキキリムイの
妹のその粟畑をばよく実らせました.
その年に,オキキリムイの妹は大そう多く収穫を
  しました.
私の故為でそうなった事を知って
沼貝の殼で粟の穂を摘みました.
それから,毎年,人間の女たちは
粟の穂を摘む時は沼貝の殼を使う様になったのです.
  と,一つの沼貝が物語りました.

Orowano keshpaanko ainu menokutar
amapush tuye ko pipakap eiwanke ruwe ne.
  ari shine pipa yaieyukar.

 

「十勝の活性化を考える会」会員 K

写真提供:「十勝の活性化を考える会」会員 S

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