先日、友人が地元の「平原社展」に出品する予定の絵画を見せてくれた。友人は今まで20年間にわたって多くの絵画を描いているが、一番素敵な油絵(30号)だと思った。私は絵画を見る目は持ち合わせていないが、出来る限り見るように努めている。
なぜかというと岐阜県に住んでいた時、“美濃焼”メーカーの社長から、「陶器の良し悪しは分かりづらいが、見ていると少しずつ分かってくる」と言われたからだ。陶器の良し悪しは今でも分からないが、絵画の方は、おかげで少し分かってきたように思っている。ただし、作風が変化したといわれるピカソの描いた抽象画は今でも分からない。
一方、陶器のことであるが絵画を描いた友人の奥さんは陶器にも造詣が深い。先日、佐賀県に行って約10万円で買ってきた“伊万里焼”の皿を見せてくれたが、その良さが私には全く分からなかった。きっと、奥さんにはその陶器の良さが分かるのだろう。
絵画や陶器とは関係ないが、俳句に造詣が深い三人が詠んだ俳句がある。俳句を始めて約2年ではあるが、素晴らしい俳句だと思っている。
“いずかたも 地は荒らぶれど 福寿草”
“数え日や からくり人形 追うてくる”
“盆唄を 遠くに聞きつ ひとり酌む”
一句目は、日本の国土疲弊、食料自給率の低下を詠んだもので、まさに減反政策で休耕田が増えている日本の農政を象徴している俳句である。二句目は、高齢女性が人間の寿命を詠んだ俳句である。三句目は、独居老人が詠んだ俳句で、同人誌の“春潮”巻頭句に選ばれた俳句である。
「十勝の活性化を考える会」会員