十勝の活性化を考える会

     
 勉強会や講演会を開催し十勝の歴史及び現状などを学ぶことを通じて十勝の課題とその解決策を議論しましょう

元首相の銃殺事件

2022-11-30 05:00:00 | 投稿

 

安倍晋三元首相の銃撃事件は、2022年7月8日11時31分頃、奈良市近鉄大和西大寺駅北口付近で、選挙演説中に銃撃され死亡した事件である

また、この事件では安倍晋三元首相を銃撃した山上徹也容疑者(42)が、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)に恨みを抱いていたこと、自民党政治家と教団との関係が明らかになった。同時に、山上容疑者が幼いころ父親が亡くなり、教団信者の母親による高額献金のため貧困家庭で育ったことが分かると、同情も多く寄せられた。

この事件では、政治とカネ・旧統一教会など様々な問題を明らかにして、新しい法律が作られ日本の政治は大きく変わろうとしている。良否は別にして、岸田政権の人気は30%を割らんとしているし、旧統一教会と関係があった山際大志郎経済再生大臣の辞任など、相次ぐ大臣のドミノ辞任もあった。安倍晋三元首相の銃殺事件は、その意味でも大きな出来事であっただろう。

1976年、元首相の田中角栄氏が逮捕されるロッキード事件があった。ロッキード事件とは、アメリカ航空機製造大手のロッキード社による、同社の旅客機の受注をめぐって発覚した世界的な大規模汚職事件である。

この事件では、右翼の大物と呼ばれ、暴力団CIAとも深い関係にあった児玉誉士夫や「政商」と呼ばれた国際興業社主の小佐野賢治と相次いで逮捕者を出した。また、関係者の中から多数の不審死者が出るなど、第二次世界大戦後の日本の疑獄を代表する大事件となった。

今回の銃殺事件は、ロッキード事件と勝るとも劣らない事件だと思っている。なぜなら、この事件によって国民の目が政治に向かい「政治とカネ」が明らかとなり、日本の政治が変わるかもしれないからである。否、変えなければ日本の国は良くならないと思っている。

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価格の決定

2022-11-29 05:00:00 | 投稿

 

価格はどのように決まるのだろうか。価格は、需要と供給により決定されるとされる。市場経済は“見えざる手”によって、個人が自己の利益を追求すれば、結果として社会全体に適切な資源配分が達成されることになる。だから、資本主義経済では、この市場経済が前提になっている。

 「国富論」を書いたアダム・スミスは、個人が利益を追求することは一見、社会に対しては何の利益ももたらさないように見えるが、各個人が利益を追求することによって、社会全体が「見えざる手」によって、需要と供給が自然に調節されると考えたのである。

先日、午後10時からの「BS東京12チャンネル」(都会を出て)という番組で、私が育った隣町である“音更町(おとふけちょう)”の紹介番組をやっていた。

このテレビ番組では8年前、関西から移り住んでパン作りを修行し、4年前にパン屋をオープンした人のことも紹介していた。パン屋は帯広市から20キロも離れた畑の真ん中にあって、しかも農道にも面していない辺鄙なところであった。しかし、オープンして4年間も続いているということは、それなりに常連客がいるのだろう。

ウクライナ戦争もあり小麦の値上がりで、正直に言ってパンの価格は高かった。ただ、妻に聞くと日本一の生産量を誇る音更産小麦を使用しているから、とても美味しいパンであるそうだ。だから、立地条件は悪いのでもっと安く売れば、美味しいパンを求めて大勢の人がくるだろう。中小・零細企業を相手とする仕事に長らく携わった経験から、価格については、次のように思っている。

当たり前であるが、モノの値段は起業する場合に採算に見合う価格をつける必要がある。社長オーナーの賃金はいくらで、従業員に支払う賃金はいくらでという具合に・・・。

しかし、社長の賃金は、できる限り最低で良いのだ。そして、モノが予想どおりに売れて欠品に困る状態になれば、その時に初めて価格を上げて社長の賃金も上げれば良いのだ。すべての経営者とは言わないが、多くの起業家に言えることだが、このことを忘れて倒産する会社が何と多いことか・・・。モノが売れなくなってきてからから価格をさげても、顧客は来ないので遅いのである。

また、従業員は社長の悪い所をばかりを見て、良い所を見ていない場合が多い。その点も、社長の頭の痛い所でもある。だから、会社が大きく成長するためには、社長の悪い点を指摘するような参謀役を置くことである。

参謀とは、社長の下にいて当人を補佐し,意志決定に際して重要な役割を果たす人である。イエスマンばかりで指摘しない場合、会社はどうなるか。ゴーン社長がいた日産を見れば分かるだろう。

会社が大きく成長するためには、従業員の一人一人の持つ力を引き出す必要がある。それが、参謀役に求められると言えよう。

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2030年札幌オリンピックの招致について

2022-11-26 05:00:00 | 投稿

 

2030年の冬季オリンピックは、まだ開催地が決定していないので何とも言えない。しかし、朝日新聞によると札幌市が招致を目指す2030年冬季オリンピックについて、開催経費の総額が、昨年11月に公表時の2800億~3千億円から、約170億円程度増えるそうだ。物価高に伴う運営費の増加が主な要因である。

招致スローガンは「世界が驚く、冬にしよう」である。北海道や札幌の知名度が高まり、訪日客や食品輸出が増えるという。2021年の東京オリンピックの収賄・贈賄容疑で、多数の人物が逮捕される事態になっているから、50年ぶりとなる札幌オリンピックが開催となれば、経費の圧縮は当然だろう。

50年前、私は学生であったが、金・銀・銅を独占したジャンプの日の丸飛行隊やフィギャ―のジャネット・リンのことを昨日のことのように思い出している。大幅な赤字であるが、札幌地下鉄ができて札幌市が大きく発展を遂げたのは言うまでもない。

札幌オリンピックでは、世界中からたくさんの観光客が来て、札幌だけでなく過疎化が進む北海道にたくさんのお金を落としてほしい。オリンピックの経済効果は計り知れないほど大きく、コロナ禍で沈滞ムードが漂う北海道には、これ以上に勝るものはない。

カナダのバンクーバー市がある州が招致辞退したので、開催地は札幌になるだろう。日本や札幌市にそんな余裕はないが、開催経費は国際オリンピック委員会(JOC)が半分見るそうである。ロシア・ウクライナ戦争で世界に平和が脅かされていることを考えれば、開催の意義は大きいだろう。

2021年の東京オリンピック・パラリンピックのマラソンなどは札幌市で開催され、その模様がテレビで世界中に発信され、綺麗な札幌大通公園や街並みが映し出された。

先日、半世紀にわたって世界各所に住んでいた知人の話を聞いたが、北海道はとても綺麗なところだという。こんな素晴らしい北海道に外国人がきて、リピーターになったらこんなに嬉しいことはない。道産子は、“おもてなし”の心で外国人をお招きし、北海道の良さを知ってもらうべきである。

札幌オリンピックのスピードスケート会場は、帯広市にある十勝オーバルが利用される予定である。毎年、ワールドカップ大会が開催されているが、オリンピック会場となれば改修費が30億円ほど掛かるそうである。これで地元の業者が潤うと思うと、是非とも開催してほしい。

ただ、このように地球温暖化が進めば、日本での冬季オリンピックの開催は、できなくなるかも知れない。 それぐらい、地球温暖化は人類にとって大変なことである。そして、その原因は人類が作ったことを忘れないでほしい。

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“引っ越し”から考える

2022-11-25 05:00:00 | 投稿

 

4年前の北海道新聞(風欄)に、「“引っ越し”から考える」という記事が載っていた。私も転勤族でサラリーマン時代、東京・大阪・横浜・釧路など、日本の各地を延べ12回転勤した。

狭い日本であるが、転勤の良いところは新たな世界を知ることができることだ。住めば都で、異なった土地に移り住めば見るもの聞くものがすべて新鮮で生まれ変われたような気分になりリフレッシュできる。また、馬が合わない上司であっても、2~3年間を我慢すれば離れることができた。

一度、京都に住んだことがある。寺院・仏閣・城などを見て、歴史や文化の違いを感じた。京都文化は肌に合わないが、同じ関西でも大阪文化は肌に合っている。なぜなら、大阪人は口が悪いが、お人好しの人が多く、信頼がおけるからである。道産子は、どちらかというと大阪人に馬があっているかも知れない。

ある時、大阪商人に「道産子は、赤子の腕をひねるようなもの」と言われたが、当たっているかも分からない。それだけ、道産子はバカだということであるが、東京人にバカと言っても良いが、大阪人にバカという言葉は禁句である。「アホ」または「どアホ」と言わなければいけない。

引っ越しで注意しなければいけないことは、子供のことである。新しい学校になじめずイジメにあう子供もたくさん見てきた。それが原因で不登校児になった子供も見てきた。だから、子供にとって転勤がない方が良い場合があると思う。

私の子供は3人だったこともあり、逆に兄弟で徒党を組んでイジメられたことは無かったが、末っ子の息子は就職にあたって転勤がない会社を選んだ。きっと、転勤はいやであったのだろう。

今の就活生に転勤のことを質問すると7割が「転勤したくない」と答えたそうだ。また、「単身赴任などで、家族との生活が犠牲になった」と答えた人が3割を超えたそうだ。川崎裕一郎京大助教授(都市社会工学)は、「引っ越さなくてもいい社会」を目指すべきだというのだ。

確かに、人の移動は社会を豊かにした。そして、モノやカネが地球を駆け巡り、富を生むグローバル経済の起点になった。同時に、人と富が集まる「中央」と、それらが逃げ出した「地方」とに格差をもたらしたのは事実である。

都会とは違うけれど住みやすいマチ(地方)は、どうすれば作っていけば良いのだろう。都会生活を経験した自分には地方の良さが分かっているので、地方の再興を真剣に考えている。

私は18世帯の小さな町内会に住んでいるが、その住人の一人は長らく大阪に住んでいたこともあり何かと馬が合う。彼は私よりも1歳年下であるが、十勝は日本の食糧基地であり、人口が増えるようにもっと付加価値をつける六次化農業をいつも言っている。

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「昆虫」の適応力

2022-11-24 05:00:00 | 投稿

 令和4年11月13日、NHK「日曜スペシャル」(「昆虫」驚異の適応力)を放映していた。このテレビを見て、驚いたことがある。それは、地球の持続的な環境維持に、昆

虫が一役買っていることを報じていたことである。

昆虫は地球上に100万種いるとされているが、その中に人間から害虫と言われて嫌がれている“シロアリ”がいる。そのシロアリが、地球温暖化の防止を果たしていることを、アメリカの昆虫学者が報じていたのだ。すなわち、昆虫が「地球温暖化」を食い止める役割を果たしているのである。

一方、お隣の家の駐車場はアスファルト舗装し、蚊など昆虫を住めなくしているのが人間である。また、自分の家の周りに除草剤を蒔き雑草が枯れてしまっているので、ますます地球温暖化は進んでいる。来年の秋には、コオロギやスズムシが死んでしまって、私の庭で鳴くことはないだろう。人間は、あまりにも勝手すぎる動物ではないだろうか。

下の写真は、私の自宅とお隣の家の境界を撮った写真である。

また、次のタンポポが写っている写真は全く異なって見えるが、約10メートル離れたほぼ同じ場所でとった2年前の写真である。

このようにタンポポが一斉に咲き乱れた時期があるが、いつの間にか家が建ち並び全く様相を変えていくのが、帯広市だけではなく日本全土であろう。豊かな自然を守っていくことが如何に大切なことか、この2枚の写真を見ても分かるだろう。

今年の春、十勝川の川べりで犬と散歩していたら、知人の関西人がこのタンポポをみてとても綺麗といったが、北海道の大自然の中に咲くタンポポの美しさに、感動したのだろう。

一方、東京からの友人が雑草の生えていない畑を見て驚いていた。雑草が生えないように、農薬をまいているからであろう。そして、そこから獲れるジャガイモを私たちは食べているのであるから、体に悪くないはずがない。中国野菜には農薬が多量に使われているそうであるが、十勝産の農作物にも農薬が入っていないかと心配している。

私は学者ではないので詳しいデータを持ち合わせていないが、食品アレルギーやLGBTの人が増えているのは、食品に含まれている防腐剤や甘味料が原因でないだろうか。すなわち、環境ホルモンが考えられると思う。人口が減っていく国に繫栄した国はないので、人口が急減する日本は寂れていく一方であろう。

国が繁栄するためには、有効需要の拡大が必要で、そのためには人口が増えて消費拡大の必要がある。戦後の北海道は、産うめや増やせやで全国一の人口であったが、北海道をはじめとして現代の日本は少子化で人口が減り始めており、100年後、つまり2100年にはさらに進んで、5,000万人付近へと減少すると予測されている。

人間は高等動物といわれるが、環境に適応する昆虫と違って、何と愚かな動物なのだろう。ただ、昆虫も年間2.5%も減少し、絶滅危惧種になっているらしい。

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