安倍晋三元首相の銃撃事件は、2022年7月8日11時31分頃、奈良市の近鉄大和西大寺駅北口付近で、選挙演説中に銃撃され死亡した事件である。
また、この事件では安倍晋三元首相を銃撃した山上徹也容疑者(42)が、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)に恨みを抱いていたこと、自民党政治家と教団との関係が明らかになった。同時に、山上容疑者が幼いころ父親が亡くなり、教団信者の母親による高額献金のため貧困家庭で育ったことが分かると、同情も多く寄せられた。
この事件では、政治とカネ・旧統一教会など様々な問題を明らかにして、新しい法律が作られ日本の政治は大きく変わろうとしている。良否は別にして、岸田政権の人気は30%を割らんとしているし、旧統一教会と関係があった山際大志郎経済再生大臣の辞任など、相次ぐ大臣のドミノ辞任もあった。安倍晋三元首相の銃殺事件は、その意味でも大きな出来事であっただろう。
1976年、元首相の田中角栄氏が逮捕されるロッキード事件があった。ロッキード事件とは、アメリカの航空機製造大手のロッキード社による、同社の旅客機の受注をめぐって発覚した世界的な大規模汚職事件である。
この事件では、右翼の大物と呼ばれ、暴力団やCIAとも深い関係にあった児玉誉士夫や「政商」と呼ばれた国際興業社主の小佐野賢治と相次いで逮捕者を出した。また、関係者の中から多数の不審死者が出るなど、第二次世界大戦後の日本の疑獄を代表する大事件となった。
今回の銃殺事件は、ロッキード事件と勝るとも劣らない事件だと思っている。なぜなら、この事件によって国民の目が政治に向かい「政治とカネ」が明らかとなり、日本の政治が変わるかもしれないからである。否、変えなければ日本の国は良くならないと思っている。
「十勝の活性化を考える会」会員