十勝の活性化を考える会

     
 勉強会や講演会を開催し十勝の歴史及び現状などを学ぶことを通じて十勝の課題とその解決策を議論しましょう

樹木葬

2022-08-31 06:00:00 | 投稿

 

先日、3年前の72時間テレビで行なった“樹木葬”(桜の下のあなたへ)を再放映していた。樹木葬は自然葬の一部で、散骨とは異なり墓地として認可された山林墓地などにお骨を埋葬することである。

一般的には墓石は作らず植林や花木などを墓標にし、やがては土に帰っていくという「自然への回帰」という点で人気を集めている。好きな樹木のもとで眠り、核家族化でお墓の継承を心配しなくても良いという点も人気の理由である。

ところで、土葬が一般的に行われていたアメリカでも火葬が行われることも多くなったらしい。キリスト教では肉体が残っていることが大切ではあるが、火葬が行われるようになったのには理由がある。

もちろんアメリカでは昔から火葬が行われていたが、住まいから離れた場所で亡くなり、帰省するまでに時間がかかるためであった。アメリカの墓地の商業化が進むと、一見墓地とは分からない景観が広がる墓地が増えた。墓は高さのあるタイプの墓石ではなく、プレートを埋め込むタイプの墓が多くなった。

宗教的な死生観ももちろん大切なことではあるが、火葬も土葬も環境にやさしい埋葬方法ではないという考えから、新たな埋葬方法が研究されている。アメリカで流行っている自然還元葬は、地球に優しい死体処理とされ、コスト面に関しても土葬と火葬のどちらよりも抑えられるようである。

自然還元葬は、遺体を藁やチップなどの自然素材で覆い、3週間から7週間をかけて微生物が分解する方法である。個人墓か家族墓だという違いだけでなく、日本とは異なる死生観であることから、日本とは墓事情が大きく異なることが分かる。

日本で最も信者数が多い宗教は仏教である。日本で火葬が行われるのは、仏教の開祖と言われている釈迦が火葬されたことが影響して、火葬によって魂を天に送るという考えが火葬埋葬の始まりである。

最近、日本ではコロナ禍もあり家族葬が増えているが、気持ちが入っていない単なる儀礼的なものに意味がないと思っているので、これからは広まっていくと思っている。

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死因

2022-08-30 05:00:00 | 投稿

 

人間の死因には、元安倍晋三首相の銃殺死、交通事故死、知床観光船乗客の水死、登山中の滑落死、コロナによる病死などいろいろある。私の趣味は山登りであったので、岩場から滑落するような危険なことがあったので、運が良かったと思わざるをえない。

一方、作家 三島由紀夫の割腹自殺、川端康成の自殺、秋葉原事件を起こした犯人の父親の自殺、イジメによる自殺、友人の自殺など自殺にもいろいろある。

自殺の原因は、本人でなければ分からないが、私のような脳出血を罹患し死にそうになった人間にとっては、命はひとつしかないのだから、遺族のことなども考えて大切にしてほしい。

先日、同じ脳出血を罹患した66歳になる知人に、“命”のことについて電話で聞いてみた。彼は国家公務員上級であったが、50歳の時に脳出血を罹患し、志半ばで挫折を余儀なくされた。

しかし、彼は見事に再起を果たし、命には限りがあると思って、今でも全力投球で頑張っている。彼が書いた文章の一部は、以下のとおりである。

『 私は、脳出血で倒れて重度の障害が残りました。倒れる前までは、障害のある人とは一切関わらずに生きてきました。そして障害者になってからは、以前の自分に戻れるようにと、あらゆるリハビリをこなしてきました。そして、再び与えられた命を得て、「これからは、どのように生きて行くかが重要だ」と思うようになりました。そんな自分だからこそ、「社会のために役立つ事が何かあるのではないか」と思うようになりました。

私は5年前、仲間と一緒にリハビリスポーツのための公益法人「会」(一般社団法人)を立ち上げた際、信条として言ったことは、「三方よし」と「損して得(徳)取れ」でした。

「三方よし」とは、これまでの障害者福祉はどちらかというと行政の「施し」にはじまり、医療者は「してあげる」、障害者も「してもらう」という図式できました。しかし、誰にとっても住みやすい社会にするためには、障害者から発信することでお互いが納得出来るモデルを作って行きたいと思います。』

「十勝の活性化を考える会」会員

 


国を変えるとは・・・

2022-08-27 05:00:00 | 投稿

 

約2万人弱の死者・行方不明者を出した東日本大震災から11年になる。今でも津波で見つからない遺体を探している人がいるが、その中に陸前高田高校の水泳部顧問の女性教師がいる。部員全員を避難させてから、自分一人が津波に流されたらしい。結婚して間もなくのことで身ごもっていたらしい。

身内の人にとって遺体(遺骨)が出なければ、津波で死んだことが信じられないのである。遺骨があることによって、死亡というものへの分切りが付くのだろう。知床観光船の乗客遺族と同じである。

ところで、人と人とのつながりがコロナ禍もあり無くなってきているが、この傾向は否応なしに加速すると思っている。この傾向はいま始まったものではなく、日本の高度経済成長と歩調を合わせて始まっている。その理由は、資本主義は生産性(利潤)を追い求めるもので経済システムがそのようになっているのである。いわゆる、マルクスが指摘していた“人間疎外”である。

岸田文雄首相が、成長と分配の「新資本主義」のことをいっているが、私が思うに、日本経済の成長などはあり得ないのである。なぜなら、地球温暖化を阻止するために一人一人が粛々と脱炭素社会の形成に向けて取り組んでいかねばならないからである。そのためには2050年までに260兆円が掛かるそうであるから、これを考慮すると日本経済は縮小するばかりであるからだ。

確かに、そのための有効需要も生むと思われるが、それが日本経済を牽引していくとは思えないからである。だから、これからの日本が指向していかなければならないのは、“地域共生社会である。

地域共生社会とは、人々の価値観の多様化を踏まえ、地域の多様な人材が町内会に参画し、住民ひとりひとりの暮らしを地域と共に創っていく社会であるが、町内会の加入率を見ると10年間に約5~10%減少しており、地域や国を変えることは容易ではない。

行政機関ではこの傾向を危惧しており、様々な方策がとられているが実効には結びついていないのが現状である。国を変えるのは国民であり、日本人は“茹でガエル”と思わざるをえない。

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北海道知事公館

2022-08-26 05:00:00 | 投稿

 

北海道知事公館は、国の登録有形文化財として登録され公開されている。庭園内は緩やかな起伏に富み水路が走っており、かつては敷地内には2つほどの湧き水があり小川となって北に流れ出していたが、都市開発の影響で枯渇し、人工的に水を流すことで往時の流路が再現されている。

先日、“北海道知事公館”も公開されていたので、友人と一緒に初めて入ってみた。入館した理由は、日露戦争で有名な 乃木希典将軍が揮毫した「国富在農」と書かれた石碑があると知人に聞いていたからである。添付したのがその写真である。

この写真は、入館時のパンフレットに載っていた50年前ごろの写真だろう。なぜなら、園内をいくら探してもこの石碑が見当たらないのである。オンコの木が繁茂し隠れた状態で放置されていたのである。北海道は高齢化もあって、木の剪定ができないほど借金があり貧すれば鈍するのである。

語源である「貧する」とは貧乏という意味で、「鈍する」とは思考能力鈍くなるという意味どんなに才能人望がある人でも貧乏になると愚かで馬鹿な行動をする人になり得るという教えである。

総務省の住宅基本台帳によると、北海道の人口のみならず札幌圏でも人口が減り始めたそうで大変な事態である。これも”貧すれば鈍する”

である。ただ、十勝の更別村は12年ぶりで人口が増えたそうで、更別村住民生活課では、「医療費無償化など子育て支援に力を入れ、若い世代の移住や定住策を進めている」と語っている。

ヨーロッパの穀倉地帯といわれるウクライナ地方が戦争で大変なことになっているが、十勝の食糧自給率が1,200%もあり“国富在農”で十勝は富めることになり大丈夫であろう。十勝は日本の食糧基地といわれ、農業がこの大地を支えているのである

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超党派とは・・・

2022-08-25 05:00:00 | 投稿

 

超党派とは、政党という枠組みを超えて協力しあうこと 政界では日常的に使われる言葉で、国会・地方議会などを問わず使用される。

これからの日本は、自衛隊や憲法9条などの難しい問題があり、超党派で議論していかなければならないと思っている。なぜなら、日本の政治は三流といわれるように、着眼大局ではなく、自らの所属する政党や党派の「党利党略」で動いているからである。

先日、ある学校の校長先生と話す機会があった。息子がお世話になっていた学校の校長先生だから、せっかくの機会だから校長先生の教育論を聞きたいと思ったが、話す理由はないという。

これは、自民党三役の一人である福田達夫総務会長のように、旧統一教会と自民党との関係を明らかにしないことと同じように思った。自信がなかったのだろう。ただ、岸田首相は旧統一教会との関係をめぐり、「政治家の立場から、それぞれ丁寧に説明していくことが大事だ」と釈明した。

昔、私が学生の頃は「学校の先生」とか「お巡りさん」といって、尊敬される存在であったが今はない。私のようなうるさい親が、自分の子供に先生のことを悪くいうことに原因のひとつがあると思っている。

ある学校では、学校が属する町内会の回覧板に学校だよりをつけて回すという。子供は学校だけでなく地域で育てていくものだから、校長先生の教育方針が分かり良い試みだと思っている。

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