先日、京都府から研究に来た女性獣医に同行して、いとこが経営している隣町にある幕別町忠類の酪農農家(ホルスタイン370頭、肉牛180頭、牧草地2キロ*7キロ)に行ってきた。その獣医は、酪農についていろいろと質問していた。
その間にも、牛は“おしっこ”を数回していた。牛は、たくさん牧草を食べるから何回もおしっこをするが、それにより人間は、牛乳、おいしいステーキ、すき焼き鍋を食べることができるのである。
一方、先日のNHKテレビでは、犬のおしっこが原因で電柱が倒れたことを報じていた。ただ犬から見れば、人間は勝手きわまりない我がままな動物であろう。私たち人間が生きていけるのは牛がいるからで、そのことを忘れないでほしい。
以前に車を運転していたら、同乗していた息子が何処からともなく匂ってくる牛のふんの匂いをかいで、“これぞ北海道の匂いだ”といった言葉が忘れられない。十勝の食料自給率は1,200%、北海道の200%の6倍もある。その理由のひとつは牛のふんで作ったたい肥を畑にまくからで、農作物の収穫が増えるのである。ただ、日本の食料自給率を身内8人に聞いたところ、知っていたのは中学1年生の孫だけであったので残念であった。参考までに、地元新聞に載った犬のおしっこについての私の考えを載せよう。
『令和2年9月21付のまちの声「犬猫のおしっこ対処の条例化を」を読み、私の考えを述べさせていただきます。何でも条例化にするのは良くないと思います。なぜなら、飼い主を含めてその条例に縛られるからです。
私は犬を飼っていますが、犬のことを思って十勝川の河原で何回もおしっこをさせています。犬猫の先進国では、その”おしっこの条例”をどのようにしているかを知りたいものです。
大切なことは、「新型コロナ禍」を振り返ると人間が動物との共生をどのように図っていくかとだと思います。なぜなら、いま一番問題になっている地球温暖化は、“人間様により作られた”と犬猫などが言っているかも知れません。』
「十勝の活性化を考える会」会員