出島村。長崎ではない。茨城県。
今はかすみがうら市。
「出島の椎(しい)」と呼ばれるスダジイの老木がある。
すれ違い不可の狭い道を行くと、山門が立派な長福寺がある。
その横にこんもりとした樹がそれだ。
茨城県の天然記念物になっている。
入り口の山門は立派だが本堂はふつうの民家風。
それでも、シイは特別な存在のようで、この集落の大切にされているようだ。
この時期、ちょうど白いお札がペタペタ貼られていた。
このシイの周りを一回りすると、四国48箇所霊場を回ったことになるそうだ。
檀家さんの名前が入ったお札はそれにあやかったのだろうか?
ならんでいるお地蔵さんはかなり風化しているものもある。
江戸時代から並んでいるのだろう。
シイの木の横にある小屋をのぞいてみると、いらっしゃいました。
どなた様でしょう。
真言宗のお寺です。空海でしょうか。
さびれた山村風景であるが、かつては大きなお寺だったという。
市のHPには「万葉集の研究家で知られる恵岳(えがく)は、この寺の住職であったといわれています。」
「コトバンク」によると、
恵岳:1719-1789 江戸時代中期の僧。享保(きょうほう)4年生まれ。真言宗。江戸弥勒(みろく)寺の恵教に師事。常陸(ひたち)(茨城県)の長福寺をへて,宝暦4年常陸楽法寺の住職となり,同寺を再建。和歌や書道にすぐれ,「万葉集」の研究で知られる。
だそうです。
夏の終わりの霞ヶ浦周辺ドライブであった。
ではまた、ぶらり。