茨城県南部、牛久市。
常磐線の駅周辺以外は農村が広がる。
散歩コースも農地のめぐりの感じになる。
この辺り、川沿い以外は台地が多く、野菜中心の畑が広がる。
春先、特に3月4月はまだ野菜が育っていないので、トラクターの入ったあとは裸地状態になる。
もう5月だが、新しく耕耘した農地の脇を散歩したら、
乾燥した畑から吹き飛ばされた土が路肩に積もっている。
縁石で風速が落ちて土が残るのだろう。
ちょうど縁石のところだけ茶色の土が積もっている。
実際は、もっと多くの土が遠くに飛んでいったことと思う。
畑に面した家に住む知り合いは、風の強い日には洗濯物干せないのよ、と嘆いていた。
風がよどみそうなコーナーは20-30cm、土が貯まっている。
関東平野の火山灰の軽い土を強風がさらっていく。
せっかくの肥えた表土が飛んでいく。
1年間に何ミリか減ってしまうだろう。
でも、となりから飛んでくるのもあるので、地面のレベルが維持されているのだろうか。
アメリカの農地も開拓後、土壌が風で浸食され、農業が続けられなくなった地域があると聞く。
スタインベックの「怒りの葡萄」はそんな話らしい。
日本では、雨水で土が侵食された話は聞くが、風の話はあまり聞かない。
でも、この様子を見ると、大丈夫かと思う。
ではまた、ぶらり。