ときぶーの時間

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学習しない奴。

2014-09-01 08:22:31 | 日記
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松村直登のブログ 「警戒区域に生きる松村直登の闘い」 

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NO681
横浜も昼間は遅生まれの蝉が鳴き、夕方は鈴虫が鳴く微妙な季節の変わり目に入った。
秋までは何とか動けるが、冬になると行く回数がめっちゃ減る。
もうそんな心配をするようになった。


夏の日の松ちゃん牧場、静かで穏やかな時間が流れていた。

昨日、東電の汚染水に関するgooニュースで、相次ぐ相次ぐトラブルなどで処理が追い付かず、放射性物質濃度を低減させる装置「ALPS」(アルプス)による2014年度中の全量処理という当初目標を断念したことを知った。

来年の3月までに処理しなければならない汚染水が、なんと42万トンと書かれていた。
42万トンは小学校の8コースある25mプールで、数にして777個分のプールの水量になります。
トラブル続きのアルプスで、ほんとに3月までに無事に処理出来るんだべか?

地下では毎日、溶融し地中深くに潜り込んだ放射性物質が、地下水と仲良く海にながれ続けている。
地上の処理も出来ずにいるのだから、海に流れる高濃度の汚染水は手つかず状態だわな。

今日から9月スタートです。
気分を変えて書いていきましょう。

帰還困難区域の牧場では、一頭の牛が柵から逃げ出したらしく、警察から「松村さん、牛が出ているのですが」と電話が入り、牛を捕まえに行き柵に入れ直したそうだ。


空間線量が高く今でも許可証がなければ入れない帰還困難区域にある牧場で、牛の健康状態を見る松ちゃん。

しかし何度も出ていく常習犯なので、この牛だけ鼻かんにロープを付け柵に縛り、出られないようにしたと松ちゃんは言ったが、牛の「遊びにいきてぇよ~。ロープ外してくれよ~」という嘆きの声が聞こえてきそうだ(笑)

帰還困難区域の牧場の近くに自分の牛は殺処分させないと、牛舎で飼いつづけている富岡町の畜主さんの牧場があり、そこの牛が松ちゃんの牧場に入ったり、またその逆で松ちゃんの牧場の牛が向こうの牛舎に入ったりしてた。

彼が殺処分から、牛やダチョウを保護して2年以上経つが、本当に早いものである。
松ちゃんちを何度も襲ったイノブタが、柵の中に入って来るものだから、ダチョウが怖がって逃げ出した時には、真っ青になった。
2時間くらい走り回って松ちゃんが楢葉町で見つけ、ちゃんと捕まえて帰って来たけど色々あるものです。


水を飲みに行って、長い時間涼んでいた牛。

松ちゃんちのダチョウは約100kgの体重で、松ちゃんはTシャツをぐるぐる巻きしダチョウに目隠し(これをやるとおとなしくなる)して、一人で抱えてトラックに乗せ連れて帰る。
しかも相手は生き物だから、優しく乗せないと傷つくのでホントに松ちゃんの力には恐れ入る。


イノブタが怖くてから柵逃げ出したモモコ。

あの頃は毎日、野生化したイノブタが家に来て、その都度ダチョウの柵に入って威嚇するのか?ダチョウが柵の中を逃げ回って大変だったらしい。
ものすごく大きいイノブタが入って来ることもあったからね。

先週、帰還困難区域の近くで子供のイノブタが一匹、道路に出て来たけどすぐ藪の中に入って行った。
命を狙われるようになって、イノブタも学習し「人間は怖い」を勉強したかのように、隠れる、逃げるを実践している。

彼らも箱罠に掛り出られなくなった仲間の姿や、足くくり罠にかかり逃げられずにもがく仲間を見て、人間を全く警戒しないで生きてきたイノブタも、警戒心バリバリに生きている。
イノブタの完全駆除は、なかなか難しいと思う。


松ちゃんの家の下にある牧場の牛。

イノブタでも学習するのに学習できない人間がいる。
これだけ取り返しのつかない大事故を起したのに、原発再稼働なんて言ってる馬鹿な人間が。

ふるさとの昼は、除染をする人間が町に入り少しは賑やかになったが、夜は人間のいない暗闇の中で、ここぞとばかりに動物たちが動き出す。

電気は来たが今でも水がなく、炊事・洗濯・風呂・トイレと、一次帰宅してもとても不便だ。
今も強制避難区域の時と、変わらないままの町です。
福島原発事故は今も収束なんかしていません。
月の始めだからこの辺にしておきましょう。

今日はこの辺で失礼します。
またお会いしましょう。





















コメント
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